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〘1388㌻〙

第1章

1 だい三十ねんぐわつ五日いつかわれケバルがはほとりにてかのとらへうつされたるものうちにをりしにてんひらけてわれかみ異象いしやうたり 2 これヱコニヤわうとらへゆかれしより第五年ごねんめのそのつき五日いつかなりき 3 ときにカルデヤびとおいてケバルがはほとりにてヱホバのことば祭司さいしブシのエゼキエルにのぞめりヱホバのかしこにてかれうへにあり

4 われしにはげしかぜおほいなるくもおよびもゆ團塊たまきたよりいできたる又󠄂またくも周󠄃圍まはり輝光かがやきありそのなかよりしてうちよりやけたる金族かねのごときもの 5 そのなか四箇よつ生物いきものにてなれ一箇ひとつかたちありそのさまかくのごとしすなはひとかたちあり 6 おの〳〵よつかほありおの〳〵よつつばさあり 7 そのあしすぐなるあしそのあしうら犢牛こうしあしうらのごとくにしてみがけるあかがねのごとくにひかれり 8 その生物いきもの四方しはうつばさしたひとありこの四箇よつものみなかほつばさあり 9 そのつばさはたがひにあひつらなれりそのゆくときに回轉まはらずしておの〳〵そのかほむかふところに 10 そのかほかたちひとかほのごとし四箇よつものみぎには獅子しゝかほあり四箇よつものひだりにはうしかほあり又󠄂また四箇よつものわしかほあり 11 そのかほとそのつばさうへにて分󠄃わかるその各箇おの〳〵つばさ二箇ふたつかれこれあひつらなり二箇ふたつはそのおほ 12 各箇おの〳〵そのかほむかふところへれいのゆかんとするかた又󠄂またゆくにまはることなし 13 その生物いきものかたちおこれすみのごとく松明たいまつのごとし生物いきものうち此彼ここかしこかがやきてそのうちより電光いなびかりいづ 14 その生物いきものはしりて電光いなびかりごとくに徃來ゆきき

15 われ生物いきものしに生物いきもの近󠄃邊そばにあたりてその四箇よつかほ前󠄃まへうへあり 16 そのかたちつくり黄金色こがねいろたまのごとしその四箇よつかたちみなおなじそのかたちつくりうちのあるがごとくなり
 1388㌻ 
17 そのとき四方しはうゆくにまはることなし 18 その輪輞わぶちたかくして畏懼おそろしかり輪輞わぶち四箇よつともにみな遍󠄃あまねあり 19 生物いきものときそのかたはら生物いきものをはなれてあがときもまたあが 20 すべれいのゆかんとする所󠄃ところには生物いきものそのれいのゆかんとするかたまたそのかたはらあがこれ生物いきものれいうちにあればなり 21 これときかれもゆきこれとゞまときかれとゞまこれをはなれてあがときともにあがるこれ生物いきものれいうちにあればなり

22 生物いきものかうべうへおそろしき水晶すゐしやうのごとき穹蒼そらありてそのかうべうへ展開ひろが〘1064㌻〙 23 穹蒼そらしたそのつばさなほひらきてこれかれとあひ連󠄃つらな又󠄂またおの〳〵二箇ふたつつばさありそのおの〳〵二箇ふたつつばさ此方こなた彼方かなたにありてをおほふ 24 われそのとき羽聲はおときく大水おほみづおとのごとく全󠄃能者ぜんのうしやこゑのごとしその聲音󠄃おとひびき軍勢ぐんぜいこゑのごとしそのたちどまるときつばさ 25 そのかうべうへなる穹蒼そらうへよりこゑありそのたちどまるときつばさ

26 かうべうへなる穹蒼そらうへ靑玉あをだまのごとき寶位くらゐ狀式かたちありその寶位くらゐ狀式かたちうへひとのごときものいます、 27 又󠄂またわれそのうち周󠄃圍まはりみがきたるあかがねのごとくのごとくなるものそのひとこしよりうへこしよりしたのごとくにその周󠄃圍まはり輝光かがやきあり 28 その周󠄃圍まはり輝光かがやきあめくもにあらはるるにじのごとしヱホバの榮光さかえかくのごとくわれこれを俯伏ひれふしたるにかたものこゑあるを

第2章

1 かれわれにいひたまひけるはひと起󠄃たちあがれわれなんぢにものいはんと 2 かくわれにいひたまひしときみたまわれにきたりてわれたちあがらしむこゝわれそのわれかたりたまふをくに 3 われにいひたまひけるはひとわれなんぢをイスラエルの子孫ひと〴〵遣󠄃つかはすすなはちわれそむける叛逆󠄃ほんぎやくたみにつかはさん彼等かれらとその先祖せんぞわれもとりて今日こんにちにいたる
 1389㌻ 
4 その子女等こどもら厚顏あつがほにしてこゝろ剛愎かたくななるものなりわれなんぢをかれらに遣󠄃つかはなんぢかれらにしゆヱホバかくいふとつぐべし 5 彼等かれら悖逆󠄃もとれやからなり彼等かれらこれきくこれこばむも預言者よげんしや己等おのれらうちにありしをしら 6 なんぢひとよたとひあざみいばらなんぢ周󠄃圍まはりにあるともまたなんぢさそりなか住󠄃すむともこれをおそるるなかれそのことばをおそるるなかれそれかれらは悖逆󠄃もとれやからなりなんぢそのことばをおそるるなかれそのかほをののくなかれ 7 彼等かれら悖逆󠄃もとれやからなりかれらこれをきくもこれをこばむもなんぢわがことばをかれらにつげ

8 ひとよわがなんぢいふところをなんぢかの悖逆󠄃もとれやからのごとくもとるなかれなんぢくちひらきてわがなんぢにあたふるものをくらふべし 9 ときわれみるわがかたのべたるありてそのうち卷物まきものあり 10 かれこれをわが前󠄃まへひらけり卷物まきものうらおもて文字もじありてうへ嗟嘆なげき悲哀かなしみ憂患うれひとをしる

第3章

1 かれまたわれいひたまひけるはひとなんぢるところのもの食󠄃くらこの卷物まきもの食󠄃くらゆきてイスラエルのいへつげ 2 こゝおいわれくちをひらけばその卷物まきものわれ食󠄃くらはしめて 3 われにいひたまひけるはひとよわがなんぢにあたふるこの卷物まきものをもてはらをやしなへはらわたにみたせよとわれすなはちこれをくらふにそのわがくちあまきことみつのごとくなりき
〘1065㌻〙
4 かれまたわれにいひたまひけるはひとよイスラエルのいへにゆきてわがことばこれにつげよ 5 われなんぢをくちびるふかしたおもたみにつかはすにあらずイスラエルのいへにつかはすなり 6 なんぢがその言語ことばをしらざるくちびるふかしたおもおほくの國人くにびとなんぢをつかはすにあらずわれもしなんぢかれらに遣󠄃つかはさば彼等かれらなんぢきくべし 7 されどイスラエルのいへわれきくことをこのまざればなんぢきくことをせざるべしイスラエルの全󠄃家ぜんか厚顏あつがほにしてこゝろ剛愎かたくななるものなればなり 8 われかれらのかほのごとくなんぢかほをかたくしかれらのひたひのごとくなんぢひたひかたくせり
 1390㌻ 
9 われなんぢのひたひ金剛石こんがうせきのごとくしいはよりもかたくせりかれらは背逆󠄃そむけやからなりなんぢかれらをおそるるなかれかれらのかほ戰慄をののくなかれ 10 又󠄂またわれにいひたまひけるはひとよわがなんぢにいふところのすべてことばなんぢこゝろにをさめなんぢみゝにきけよ 11 ゆきてかのとらうつされたるなんぢたみ子孫ひと〴〵にいたりこれにかたりてしゆヱホバかくいひたまふとかれきくこばむもなんぢしかすべし

12 ときみたまわれをうへあげしがわれわがうしろおほいなるひびき音󠄃おとありてヱホバの榮光さかえのそのところよりいづものほむべきかなとふをけり 13 また生物いきものたがひにあひ連󠄃つらなつばさおととそのかたはらにあるおとおよびおほいなるひびき音󠄃おと 14 みたまわれをうへにあげてたづさへゆけばわれ苦々にが〳〵しくおもこゝろあつくしてくヱホバのつよくわがうへにあり 15 こゝわれケバルがはほとりにてテラアビブにるかの擄移とらへうつされたるものいたおどろきあきれてそのする所󠄃ところ七日なぬかともせり

16 七日なぬかすぎしのちヱホバのことばわれにのぞみて 17 ひとわれなんぢをたててイスラエルのいへため守望󠄇者まもるものとなすなんぢわがくちよりことばわれにかはりてこれをいましむべし 18 われ惡人あくにんなんぢかならずしぬべしといはんになんぢかれをいましめずかれをいましめかたりそのあし道󠄃みちはなれしめてこれ生命いのちすくはずばその惡人あくにんはおのがあくのためにしなんされどそのをばわれなんぢ要󠄃もとむべし 19 されなんぢ惡人あくにんいましめんにかれそのあくとそのあし道󠄃みちはなれずばかれはそのあくためしななんぢはおのれの靈魂たましひすくふなり 20 又󠄂また義人ただしきひとその義事ただしきことをすててあくおこなはんにわれ躓礙つまづくものをその前󠄃まへにおかばかれしぬべしなんぢかれをいましめざればかれはそのつみのためにしにてそのおこなひしただしことおぼゆるものなきにいたらんされわれそのなんぢ要󠄃もとむべし 21 されなんぢもしただしひとをいましめただしひとつみををかさしめずしてかれつみをかすことをせずばかれ警戒いましめをうけたるがためにかならずその生命いのちをたもたんなんぢはおのれの靈魂たましひすくふなり
〘1066㌻〙
 1391㌻ 
22 こゝにヱホバのかしこにてわがうへにありかれわれにいひたまひけるは起󠄃たち平󠄃原はらにいでよわれそこにてなんぢにかたらん 23 われすなはち起󠄃たち平󠄃原はらゆくにヱホバの榮光さかえわがケバルがはほとりにて榮光さかえのごとく其處そこたちければ俯伏ひれふしたり 24 ときみたまわれのうちにいりてわれたちあがらせわれにかたりていふゆきなんぢいへにこもれ 25 ひと彼等かれらなんぢなはをうちかけそれをもてなんぢしばらんなんぢはかれらのうちいでゆくことをざるべし 26 われなんぢのした上㗁うはあごかたつかしめてなんぢおふしとなし彼等かれらいましめざらしむべし彼等かれら悖逆󠄃もとれやからなればなり 27 されわれなんぢかたときなんぢくちをひらかんなんぢかれらにいふべししゆヱホバかくいひたまふきくものきくべしこばものこばむべし彼等かれら悖逆󠄃もとれやからなり

第4章

1 ひとなんぢ磚瓦かはらをとりてなんぢ前󠄃まへきそのうへにヱルサレムのまちゑが 2 しかしてこれ取圍とりかここれにむかひて雲梯うんているゐきづ陣營ぢんえいまち周󠄃圍まはり破城槌しろくづしそなへてこれめよ 3 なんぢまたてつなべなんぢまちあひだおきてつ石垣いしがきとなしなんぢかほこれむけかくこのまちかこまるなんぢこれかこむべしこれすなはちイスラエルのいへにあたふるしるしなり

4 又󠄂またなんぢ左側ひだりしたにしてしイスラエルのいへつみそのうへおけなんぢかくふすところのかずこれなんぢがそのつみ負󠄅ものなり 5 われかれらがつみをかせるとしかぞへてなんぢのためにかずとなすすなはち三びやく九十にちあひだなんぢイスラエルのいへつみ負󠄅ふべし 6 なんぢこれを終󠄃をへなばまた右側みぎしたにしてし四十にちあひだユダのいへつみ負󠄅ふべしわれなんぢのために一にちを一ねんかぞ 7 なんぢヱルサレムのかこみかほうであらはしてそれこと預言よげんすべし 8 われなはなんぢにかけてなんぢかこみ終󠄃をはるまで右左みぎひだりうごくことをざらしめん 9 なんぢ 小麥こむぎ 大麥おほむぎ まめ 扁豆あぢまめ あはおよび裸麥はだかむぎとりこれ一箇ひとつうつはにいれなんぢよこたはるかずにしたがひてこれを食󠄃しよくとせよすなはち三びやく九十にちあひだこれを食󠄃くらふべし
 1392㌻ 
10 なんぢ食󠄃しよくはかりて一にちに二十シケルを食󠄃くら時々とき〴〵これを食󠄃くらふべし 11 又󠄂またなんぢみづはかりて一ヒンの六分󠄃一を時々とき〴〵これをむべし 12 なんぢ大麥おほむぎのパンのごとくにしてこれ食󠄃くらすなは彼等かれらのまへにてひとふんをもてこれやくべし 13 ヱホバいひたまかくのごとくイスラエルのたみはわが追󠄃おひやらんところの國々くに〴〵においてその汚穢けがれたるパンを食󠄃くらふべし 14 こゝにおいてわれいふ嗚呼あゝしゆヱホバよわがたましひたえけがれしことなしわれ幼少時いとけなきときよりいまにいたるまでみづかしにもの裂殺さきころされしもの食󠄃くらひしことなし又󠄂またたえけがれたるにくわがくちにいりしことなし〘1067㌻〙 15 ヱホバわれにいひたまわれうしふんをもてひとふんにかふることをなんぢにゆるすそれをもてなんぢのパンを調ととのふべし 16 又󠄂またわれにいひたまふひとわれヱルサレムにおいひとつゑとするパンを打碎うちくだかん彼等かれら食󠄃しよくをはかりてをしみて食󠄃くらみづをはかりておどろきてまん 17 かく食󠄃しよくみづとぼしくなりてかれたがひかほあはせておどろきそのつみほろびん

第5章

1 ひとなんぢするどかたなこれ剃刀かみそりとなしてなんぢあたまあごをそり權衡はかりをとりてその分󠄃わかてよ 2 しかして圍城かこみ終󠄃をはときまちなかにてをもてその分󠄃ぶんの一を又󠄂また分󠄃ぶんの一をかたなをもてまち周󠄃圍まはりち三分󠄃ぶんの一をかぜちらすべしわれかたなをぬきてそのあと追󠄃おは 3 なんぢそのすこしりてすそつゝ 4 又󠄂またそのうちりてこれをうちになげいれをもてこれをやくべしそのうちよりいでてイスラエルの全󠄃家ぜんかにおよばん

5 しゆヱホバかくいひたまわれこのヱルサレムを萬國ばんこくなかにおき列邦くにぐにをその四圍まはりけり 6 ヱルサレムは異邦ことくによりもあしくわが律法おきてもとその四圍まはり國々くに〴〵よりもわが法憲のりもとすなは彼等かれらはわが律法おきて蔑如ないがしろにしわが法憲のり步行あゆまざるなり 7 ゆゑしゆヱホバかくいひたまふ汝等なんぢらはその周󠄃圍まはり異邦人ことくにびとよりもはなはだしくさわぎたちわがのりにあゆまずわがおきてをおこなはず又󠄂またなんぢらの周󠄃圍まはりなる異邦人ことくにびとおきてのごとくにおこなふことすらもせざるなり 8 このゆゑしゆヱホバかくいひたまわれ われはなんぢ異邦人ことくにびと前󠄃まへにてなんぢうちさばきをおこなはん
 1393㌻ 
9 なんぢのせしもろ〳〵にくむべきことのためにわれわがいまなさざりしところのことこののちふたゝびそのごとくなさざるべきところのことなんぢになさん 10 これがためになんぢうちにて父󠄃ちゝたるものはその食󠄃くらたるものはその父󠄃ちゝ食󠄃くらはんわれなんぢうちさばきをおこなひなんぢうちのこれるものこと〴〵四方よもかぜちらさん 11 このゆゑしゆヱホバいひたまわれなんぢそのむべきものとその憎にくむべきところのこととをもてわが聖󠄄所󠄃きよきところけがしたればわれかならずなんぢへらさんわがなんぢををしわれなんぢをあはれまざるべし 12 なんぢの三分󠄃ぶんの一はなんぢうちにおいて疫病えきびやうにて饑饉ききんにてほろびん又󠄂また分󠄃ぶんの一はなんぢ四周󠄃まはりにてかたなたふれん又󠄂また分󠄃ぶんの一をばわれ四方よもかぜちらかたなをぬきてそのあとをおはん

13 かくわれいかりもらつくしわがいきどほりかれらのうへにかうむらせてこゝろやすんぜんわれわがいきどほりかれらのうへもらつくときかれわれヱホバの熱心ねつしんをもてかたりたることをしるにいたらん〘1068㌻〙 14 われなんぢ荒地あれちとなしなんぢ周󠄃圍まはり國々くに〴〵うちなんぢ笑柄ものわらひとなしすべ徃來ゆききひとかくあらしむべし 15 われいかりいきどほりおもせめをもてさばきなんぢおこなときなんぢはその周󠄃圍まはり邦々くに〴〵笑柄ものわらひとなりあざけりとなり警戒いましめとなり驚懼おどろきとならんわれヱホバこれを 16 すなはわれ饑饉ききんあし彼等かれらはなたんこれ滅亡ほろぼすためのものなりわれなんぢらをほろぼさんためにこれはなつべしわれなんぢらのうへ饑饉ききんしくはへなんぢらがつゑとするところのパンを打碎うちくだかん 17 われ饑饉ききんあしけもの汝等なんぢらにおくらんこれなんぢをしてなきものとならしめん又󠄂また疫病えきびやうなんぢのうちゆきわたらんわれかたななんぢにのぞましむべしわれヱホバこれを

第6章

1 ヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひとなんぢかほをイスラエルの山々やま〳〵にむけて預言よげんしてふべし
 1394㌻ 
3 イスラエルのやましゆヱホバのことばしゆヱホバやまをかたに平󠄃原はらにむかひてかくいひたまふわれつるぎ汝等なんぢら遣󠄃おくなんぢらの崇邱たかきところほろぼぼす 4 汝等なんぢらだんあらされざうこぼたれんわれなんぢらのうちころさるるものをしてなんぢらの偶像ぐうざう前󠄃まへたふれしむべし 5 われイスラエルの子孫ひと〴〵尸骸しかばねをその偶像ぐうざう前󠄃まへおかなんぢらのほねをそのだん周󠄃圍まはりちらさん 6 すべなんぢらの住󠄃すむところにて邑々まち〳〵ほろぼされ崇邱たかきところあらされんかくしてなんぢらのだんやぶれてなんぢらの偶像ぐうざうこぼたれてほろ汝等なんぢらざうきりたふされ汝等なんぢらつくりしものたやされん 7 又󠄂またころさるるものなんぢらのなかたふれん汝等なんぢらこれによりわがヱホバなるをるにいたらん

8 われ或者あるものなんぢらにのこすすなはつるぎをのがれて異邦ことくにうちにをるもの國々くに〴〵うちにちらさるるものこれなり 9 汝等なんぢらうち逃󠄄のがれたるものはそのとらへゆかれし國々くに〴〵においてわれ記念おもふにいたらんわれかれらのわれをはなれたるその姦淫かんいんをなすのこゝろくじかつかれらの姦淫かんいんこのみてその偶像ぐうざうしたふところのくじくによりてなりしかして彼等かれらはそのもろ〳〵憎にくむべきものをもてなしたるところのあくのために 10 かく彼等かれらはわがヱホバなるをるにいたらんがこの災害󠄅わざはひをかれらになさんとつげしことは徒然いたづらにならざるなり

11 しゆヱホバかくいひたまふなんぢをもてあしふみならして嗚呼あゝすべてイスラエルのいへあし憎にくむべきものわざはひなるかなみなかたな饑饉ききん疫病えきびやうたふるべし 12 遠󠄄方とほくにあるもの疫病えきびやうにて近󠄃方ちかくにあるものかたなたふれん又󠄂また生存いきのこりて全󠄃まつたうするもの饑饉ききんぬべしかくわれわが憤怒いきどほり彼等かれらもらしつくすべし 13 彼等かれらころさるるものその偶像ぐうざうなかにありそのだん周󠄃圍まはりにありすべて高岡たかをかにありすべてやまいたゞきにありすべて靑樹あをきしたにありすべてしげれる橡樹かしのきもとにあり彼等かれらかうばしきにほひをそのもろ〳〵偶像ぐうざうにささげたるところにあらんそのとき汝等なんぢらはわがヱホバなるをるべし〘1069㌻〙 14 われをかれらのうへすべてかれらの住󠄃居すむところにてそのあらしてデブラのにもまさる荒地あれちとなすべしこれによりてかれらはわがヱホバなるをるにいたらん
 1395㌻ 

第7章

1 ヱホバのことばまたわれにのぞみて 2 なんぢひとしゆヱホバかくいふイスラエルの末期をはりいたるこのくに四方よもさかひ末期をはりきたれり 3 いまなんぢ末期をはりいたるわれわが忿怒いかりなんぢもららしなんぢおこなひにしたがひてなんぢさばなんぢもろ〳〵憎にくむべきもののためになんぢつみせん 4 わがなんぢをしわれなんぢをあはれまずなんぢおこなひためなんぢつみせんなんぢのなせし憎にくむべきことむくいなんぢうちにあるべしこれによりて汝等なんぢらはわがヱホバなるをらん

5 しゆヱホバかくいひたま災禍わざはひあり非常またなき災禍わざはひきたる 6 末期をはりきたるその末期をはりきたるこれ起󠄃おこりてなんぢのぞきた 7 このひとなんぢ命數めいすういたるときいたるちかし山々やま〳〵には擾亂さわぎのみありて喜樂よろこびこゑなし 8 いまわれすみやかにわが憤恨いきどほりなんぢかうむらせわが怒氣いかりなんぢもらしつくしなんぢ行爲おこなひにしたがひてなんぢさばなんぢもろ〳〵憎にくむべきところのことのためになんぢつみせん 9 わがなんぢをしわれなんぢをあはれまずなんぢおこなひのためになんぢつみせんなんぢなせ憎にくむべきこと果報むくいなんぢうちにあるべしこれによりて汝等なんぢらわれヱホバのなんぢうつなるをしら

10 きたるきたれり命數めいすういたりのぞむつゑはな驕傲たかぶりめざ 11 暴逆󠄃ぼうぎやくおこりてあくつゑ彼等かれらもその群衆ぐんしうもその驕奢おごりみなうせんかれらのうちにはなにのこものなきにいたるべし 12 とききたるちかづけりかふものよろこぶなかれうるものおもひわづらふなかれいかりその群衆ぐんしうにおよぶべければなり 13 うるもの假令たとひその生命いのちながらふるともそのうりたるものかへることあたはじこの全󠄃すべて群衆ぐんしうをさすところの預言よげんすたらざるべければなりそのあくうちにありて生命いのち全󠄃まつたうするものなかるべし

 1396㌻ 
14 人衆ひと〴〵ラツパをふきすべ預備そなへをなせどもたたかひにいづるものなしはわがいかりその全󠄃すべて群衆ぐんしうにおよべばなり 15 そとにはつるぎありうちには疫病えきびやう饑饉ききんあり田野たはたにをるものつるぎなんまちうちにをるもの饑饉ききん疫病えきびやうこれをほろぼすべし 16 そのうち逃󠄄のがるるもの逃󠄄のがれてたに鴿はとのごとくにやまうへにをりてみなそのつみのためにかなしまん〘1070㌻〙 17 みな弱󠄃よわくなりひざみなみづとなるべし 18 彼等かれら麻󠄃あさころもにまとはん恐懼おそれかれらをつゝまんすべてかほにははぢあらはれすべてかしらをそりおとされん 19 彼等かれらそのぎんちまたにすてんそのきんはかれらに塵芥あくたのごとくなるべしヱホバのいかりにはその金銀きんぎんもかれらをすくふことあたはざるなり是等これらはその心魂たましひ滿足まんぞくせしめずそのはらみたさずたゞ彼等かれらをつまづかせてあくにおとしいるるものなり 20 かれうるはしき飾󠄃物かざりもの彼等かれら驕傲たかぶりのためにもち又󠄂またこれをもてその憎にくむべき偶像ぐうざうその憎にくむべきものをつくれりこゝをもてわれこれをかれらにあくたとならしむ 21 われこれを外國人ことくにびとにわたしてうばはしめ惡人あくにんにわたしてかすめしめん彼等かれらすなはちこれをけがすべし 22 われかれらにわがかほそむくべければ彼等かれらわがかくれたる所󠄃ところけがさん强暴人あらきひと其處そこにいりてこれをけがすべし

23 なんぢ鏈索くさりつくれよにあたるつみくに滿暴逆󠄃ぼうぎやくまちみちたり 24 われ國々くに〴〵うちあし者等ものどもまねきてかれらのいへうばはしめんわれ强者つよきもの驕傲たかぶりとゞめんその聖󠄄所󠄃きよきところけがさるべし 25 滅亡ほろびきたれり彼等かれら平󠄃安へいあんもとむれどもざるなり 26 災害󠄅わざはひ災害󠄅わざはひくははり注進󠄃しらせ注進󠄃しらせくははる彼等かれら預言者よげんしや默示もくしもとめん律法おきて祭司さいしうち謀略はかりごと長老としよりうちたゆべし 27 わうなげ牧伯きみ驚惶おそれまとくにたみふるへんわれその行爲おこなひしたがひてかれらを處置あつかひその審判󠄄さばきしたがひてかれらをつみせん彼等かれらわがヱホバなるをしるにいたるべし

第8章

1 こゝに六ねんの六ぐわつ五日いつかわれわがいへしをりユダの長老等としよりたちわがまへにすわりゐしときしゆヱホバのわれのうへくだれり
 1397㌻ 
2 われすなはちしにのごとくにゆる形象かたちありこしよりしたのごとくこしよりうへ光輝かがやきやきたる金屬かねいろのごとし 3 かれのごときもののべ頭髮かみのけりしかばれいわれをてんあひだひきあげかみ異象ゐしやううちわれをヱルサレムにたづさへゆききたにむかへるうちもんくちにいたらしむ其處そこ嫉妬ねたみをおこすところの嫉妬ねたみざうたてり 4 彼處かしこにイスラエルのかみ榮光えいくわうあらはる平󠄃原はらにてたる異象ゐしやうのごとし

5 かれわれにいひたまふひとをあげてきたかたをのぞめとわれすなはちをあげてきたかた望󠄇のぞむにだんもんきたにあたりてその入口いりくちこの嫉妬ねたみざうあり 6 かれまたわれにいひたまふひとなんぢかれらがなすところすなはちイスラエルのいへこゝにてなすところのおほいなる憎にくむべきことるやわれこれがために聖󠄄所󠄃きよきところをはなれて遠󠄄とほくさるべしなんぢめぐらせまたおほいなる憎にくむべき事等ことども
〘1071㌻〙
7 かくかれわれをひきにはもんにいたりたまふわれしにそのかべひとつ穴󠄄あなあり 8 かれわれにいひたまふひとかべ穿うがてよとわれすなはちかべうがつに一箇ひとつあるを 9 こゝかれわれにいひたまひけるはいり彼等かれらこゝになすところのあし憎にくむべき事等ことどもよと 10 便すなはりてるにもろ〳〵爬蟲はふもの憎にくむべき獸畜けものかたちおよびイスラエルのいへもろ〳〵偶像ぐうざうその周󠄃圍まはりかべゑがきてあり 11 イスラエルのいへ長老としより七十にんその前󠄃まへてりシヤパンのヤザニヤもかれらのなかちてありおの〳〵香爐かうろるそのかうけむりくものごとくにのぼれり 12 かれわれにいひたまひけるはひとなんぢイスラエルのいへ長老としよりども暗󠄃くらきにおこなふことすなはちかれらが各人おの〳〵その偶像ぐうざうにおこなふことるや彼等かれらいふヱホバは我儕われらずヱホバこのてたりと 13 またわれいひたまはくなんぢめぐらせまたかれらがすところのおほいなる憎にくむべき事等ことども

 1398㌻ 
14 かくかれわれひきてヱホバのいへきたもん入口いりくちにいたるに其處そこ婦󠄃女等をんなどもしてタンムズのためになきをる 15 かれわれにいひたまふひとなんぢこれをるや又󠄂まためぐらせよなんぢこれよりもおほいなる憎にくむべき事等ことども

16 かれまたわれひきてヱホバのいへ內庭うちにはにいたるにヱホバのみや入口いりくちにてらうだんあひだに二十五にんばかりのひとそのうしろをヱホバのみやにむけかほひがしにむけひがしにむかひて前󠄃まへかがめをる 17 かれわれにいひたまふひとなんぢこれをるやユダのいへはそのこゝにおこなふところの憎にくむべき事等ことどもをもて瑣細ちひさこととなすにやまた暴逆󠄃ぼうぎやくくにみたしておほいわれいからす彼等かれらえだをそのはなにつくるなり 18 されわれまたいかりをもてことをなさんわがはかれらををしわれかれらをあはれまじ彼等かれら大聲おほごゑにわがみゝよばはるともわれかれらにきか

第9章

1 かくかれ大聲おほごゑわがみゝよばはりていひたまふまちつかさどる者等ものども各々おの〳〵剪滅ほろぼし器具󠄄うつはにとりて前󠄃すゝきたれと 2 すなはきたにむかへるうへもんみちより六にんものおのおの打壞うちやぶ器具󠄄うつはにとりてきたそのなか一人ひとりぬのころも筆記人ものかくひと墨盂すみいれこしにおぶるものあり彼等かれらきたりてあかがねだんかたはらてり

3 こゝにイスラエルのかみ榮光えいくわうそのるところのケルブのうへより起󠄃たちあがりていへしきみにいたりぬのころもこし筆記人ものかくひと墨盂すみいれをおぶるもの 4 ときにヱホバかれにいひたまひけるはまちなかヱルサレムのうち巡󠄃めぐしかしてまちうちおこなはるるところのもろ〳〵憎にくむべきことのためになげかなしむ人々ひと〴〵ひたひ記號しるしをつけよと〘1072㌻〙 5 われきくかれまたそのほか者等ものどもにいひたまふかれにしたがひてまち巡󠄃めぐりててよ汝等なんぢらひとをしるべからずあはれむべからず 6 老人としより少者わかうど童女むすめ孩子こども婦󠄃人をんなこと〴〵ころすべしされ記號しるしあるものにはふるべからずまづわが聖󠄄所󠄃きよきところよりはじめよと彼等かれらすなはちいへ前󠄃まへにをりし老人としよりよりはじ
 1399㌻ 
7 かれまたかれらにいひたまふみやけが死人しにんをもてにはみたせよ汝等なんぢらけよと彼等かれらすなはちいでゆきてまちうちひと 8 彼等かれらひとちけるときわれ遺󠄃のこされたれば俯伏ひれふしさけいひ嗚呼あゝしゆヱホバよなんぢいかりをヱルサレムにもらしてイスラエルの殘餘者のこれるものこと〴〵くほろぼしたまふや

9 かれわれにたまひけるはイスラエルとユダのいへつみはなはおほいなりくににはまちには邪曲よこしますなは彼等かれらいふヱホバはこのてたりヱホバはざるなりと 10 されまたわがかれらををしわれかれらをあはれまじかれらのおこなふところを彼等かれらかうべむくいん 11 ときにかのぬのころもこし筆記人ものかくひと墨盂すみいれをおぶるひと復命かへりごとまをしてなんぢわれめいじたまひしごとくなしたりと

第10章

1 こゝわれしにケルビムのかうべうへなる穹蒼そら靑玉あをだまのごときものありて寶位くらゐかたちかれそのケルビムのうへにあらはれたまひて 2 かのぬのころもたるひとつげいひたまひけるはケルビムのしたなるあひだりてなんぢにケルビムのあひだ炭火みたこれまちちらすべしとすなはちわが前󠄃まへにて其處そこいりしが 3 そのひとときケルビムはみやみぎたちをりくもその內庭うちにはみて 4 こゝにヱホバの榮光えいくわうケルブのうへよりのぼりてみやしきみにいたる又󠄂またみやにはくも滿ちそのにはにはヱホバの榮光えいくわう輝光かがやきてり 5 ときにケルビムの羽音󠄃はおと外庭そとにはきこ全󠄃能ぜんのうかみ言語ものいひたまふこゑのごとし 6 かれぬのころもたるひとめいじてあひだケルビムのあひだよりれといひたまひければすなはりてかたはらちけるに 7 ひとつのケルブそのをケルビムのあひだよりのべてケルビムのあひだこれをかのぬのころもたるひとれたればかれこれをりて 8 ケルビムにひとかたちものありてそのつばさした

9 われしにケルビムのかたはら四箇よつありこのケルブにも一箇ひとつありかのケルブにも一箇ひとつありさま黄金色こがねいろたまのごとくに
 1400㌻ 
10 そのさま四箇よつみなおなかたちにしてうちのあるがごとし 11 そのゆくときは四方しはうゆくにまはることなしかしらむかふところにしたがゆくにまはることなし 12 その全󠄃身ぜんしんそのそのそのつばさおよびには四周󠄃まはりあまねありその四箇よつみなあり〘1073㌻〙 13 われきく轉回まはれとにむかひてよばはるあり 14 それ各々おの〳〵よつかほありだい一のかほはケルブのかほだい二のかほひとかほだい三のは獅子しゝかほだい四のはわしかほなり

15 ケルビムすなはちのぼれりこれわがケバルがはほとりにてたるところの生物いきものなり 16 ケルビムのときもそのかたはらきケルビムつばさをあげてより飛上とびあがときまたそのかたはらはなれず 17 そのつときはちそののぼときとものぼれりその生物いきものれい其等それらうちにあり

18 ときにヱホバの榮光えいくわうみやしきみよりいでゆきてケルビムのうへちければ 19 ケルビムすなはちそのつばさをあげいでゆきてわが前󠄃まへにてよりとびのぼれりはそのかたはらにありしかして遂󠄅つひにヱホバのいへひがしもん入口いりくちにいたりてとゞまるイスラエルのかみ榮光えいくわうそのうへにあり

20 これすなはちがケバルがはほとりにてイスラエルのかみしたたるところの生物いきものなりわれそのケルビムなるをれり 21 是等これらには各々おの〳〵四宛よつづつかほあり各箇おの〳〵よつつばさあり又󠄂またひとのごときものそのつばさしたにあり 22 そのかほかたちがケバルがはほとりにてたるところのかほなりその姿すがたしか各箇おの〳〵そのかほにしたがひてけり

第11章

1 こゝれいわれげてヱホバのいへひがしもんわれたづさへゆけりもんひがしむかるにそのもん入口いりくちに二十五にんひとありわれそのうちにアズルのヤザニヤおよびベナヤのペラテヤすなはたみ牧伯等きみたち 2 かれわれにいひたまひけるはひとこのまちにおいてあしことかんがあし計謀はかりごとをめぐらすものこの人々ひと〴〵なり 3 彼等かれらいふいへたつることは近󠄃ちかからずこのまちなべにして我儕われらにくなりと
 1401㌻ 
4 是故このゆえにかれらに預言よげんせよひと預言よげんすべし

5 ときにヱホバのみたまわがうへくだりてわれにいひたまひけるはヱホバかくふといふべしイスラエルのいへ汝等なんぢらかくいへり汝等なんぢらこゝろにおこる所󠄃ところことわれこれをるなり 6 汝等なんぢらこのまちころさるるもの死人しにんをもて街衢ちまたみたせり 7 是故このゆえしゆヱホバかくいふ汝等なんぢらまちうちくところのそのころされしものはすなはちにくにしてまちなべなりされひとまちうちより汝等なんぢらひきいだすべし 8 汝等なんぢら刀劍つるぎおそわれつるぎ汝等なんぢらにのぞましめんとしゆヱホバいひたまふ 9 われなんぢらをそのうちよりひきいだ外國人ことくにびとわたして汝等なんぢらばつをかうむらすべし 10 汝等なんぢらつるぎたふれんわれイスラエルのさかひにて汝等なんぢらつみすべし汝等なんぢらこれによりてわがヱホバなるをるにいたらん〘1074㌻〙 11 これなんぢらのなべとならずなんぢらはそのうちにくたることをざるなりイスラエルのさかひにてわれなんぢらにばつをかうむらすべし 12 なんぢすなはちわがヱホバなるをしるにいたらんなんぢらはわが憲法のり遵󠄅したがはずわが律法おきておこなはずしてその周󠄃圍まはり外國人ことくにびと慣例ならはしのごとくにことをなせり

13 かくてわが預言よげんしをるときにベナヤのペラテヤしにたればわれ俯向うつむきふし大聲おほごゑさけ嗚呼あゝしゆヱホバよイスラエルの遺󠄃餘者のこれるものこと〴〵ほろぼぼさんとしたまふやといふに

14 ヱホバのことばわれにのぞみていふ 15 ひとなんぢ兄弟きやうだいなんぢ兄弟きやうだいたるものなんぢ親族しんぞく人々ひと〴〵にしてすなはちイスラエルの全󠄃家ぜんか全󠄃躰ぜんたいなりヱルサレムに人々ひと〴〵これにむかひて汝等なんぢら遠󠄄とほくヱホバをはなれてこのはわれらの所󠄃有もちものとしてあたへらると 16 是故このゆえなんぢふべしヱホバかくひたまふわれかれらを遠󠄄とほ逐󠄃おひやりて國々くに〴〵ちらしたればそのゆけ國々くに〴〵おい暫時しばらくあひだかれらの聖󠄄所󠄃せいじよとなると 17 このゆゑふべししゆヱホバかくいひたまふわれなんぢらをもろ〳〵たみうちよりつど汝等なんぢらをそのちらされたる國々くに〴〵よりあつめてイスラエルのなんぢらにあたへん
 1402㌻ 
18 彼等かれら彼處かしこいたりそのもろ〳〵けがたるものとそのもろ〳〵憎にくむべきもの彼處かしこより取除とりのぞかん 19 われかれらに唯一ひとつこゝろあたあたらしきれいなんぢらのうちさづけんわれかれらのうちよりいしこゝろとりさりてにくこゝろあた 20 かれらをしてわが憲法のり遵󠄅したがはしめわが律法おきてまもりてこれおこなはしむべしかれらはわがたみとなりわれはかれらのかみとならん 21 されどそのけがれたるものとその憎にくむべきものこゝろをもておのれのこゝろとなす者等ものどもわれこれがおこなふところをそのかうべむくゆべししゆヱホバこれを

22 こゝにケルビムそのつばさをあぐそのかたはらにありイスラエルのかみ榮光えいくわうそのうへいま 23 ヱホバの榮光えいくわうつひにまちなかよりのぼりてまちひがしやまてり 24 ときれいわれをかみみたまりて異象まぼろしうちわれをカルデヤにたづさへゆきて俘囚者とらはれびと所󠄃ところにいたらしむわがたる異象まぼろしすなはちわれをはなれてのぼれり 25 かくてわれヱホバのわれにしめしたまひしことばこと〴〵俘囚者とらはれびとつげたり

第12章

1 ヱホバのことばまたわれにのぞみて 2 ひとなんぢ背戻そむけいへうち彼等かれらあれどもみゝあれどもきか背戻そむけいへなり 3 されひと移住󠄃ひきうつり器具󠄄うつはそなへかれらの前󠄃まへにてひるうちうつかれらの前󠄃まへにてなんぢところよりほかところうつるべし彼等かれら背戻そむけいへなれどもあるいかんがふることあらん 4 なんぢ移住󠄃ひきうつり器具󠄄うつはのごとき器具󠄄うつは彼等かれら前󠄃まへにてひるうちもちいだせしかして移住󠄃者ひきうつるものいでゆくがごとく彼等かれら前󠄃まへにて宵󠄃よひうちいでゆくべし〘1075㌻〙 5 すなはちかれらの前󠄃まへにてかべをやぶりてこれ其處そこよりもちいだせ 6 かれらの前󠄃まへにてこれをかた負󠄅黑暗󠄃やみうちにこれをもちいだすべしなんぢかほおほるなかれわれなんぢ豫兆しるしとなしてイスラエルのいへしめすなり

 1403㌻ 
7 われすなはちめいぜられしごとく移住󠄃ひきうつり器具󠄄うつはのごとき器具󠄄うつはひるうちもちいだし又󠄂また宵󠄃よひをもてかべをやぶり黑暗󠄃やみうちにこれをもちいだしかれらの前󠄃まへにてこれをかた負󠄅おへ

8 明旦あしたにおよびてヱホバのことばわれにのぞみて 9 ひと背戻そむけいへなるイスラエルのいへなんぢにむかひてなんぢなにをなすやといひしにあらずや 10 なんぢかれらにふべししゆヱホバかくいひたまふこの負󠄅荷はヱルサレムの君主きみおよび彼等かれらうちなるイスラエルの全󠄃家ぜんかあたるなり 11 なんぢまたふべしわれ汝等なんぢら豫兆しるしなりわがなせるごとく彼等かれらしかなるべし彼等かれらとらへうつされん 12 かれらのうち君主きみたるもの黑暗󠄃やみのうちにものかたのせいでゆかん彼等かれらかべをやぶりて其處そこよりものもちいだすべしかれはそのかほおほひて土地つちざらん 13 われわがあみかれうへうちかけんかれはわがあみにかかるべしわれかれをカルデヤびとひきゆきてバビロンにいたらしめんしかれどもかれはこれをずして其處そこしぬべし 14 すべかれ四周󠄃まはりにありてかれたすくるものおよびその軍兵つはものみなわれこれを四方よもちら刀刃󠄃かたなをぬきてそのあとをおふべし 15 がかれらをもろ〳〵たみうちちら國々くに〴〵撒布まきちらさんときにいたりてかれらはわれのヱホバなるをしるべし 16 たゞわれかれらのうち僅少わづかひと遺󠄃のこしてつるぎ饑饉ききん疫病えきびやうまぬれしめかれらをしてそのおこなひしもろ〳〵憎にくむべきことをそのいたるところのたみうち述󠄃のべしめん彼等かれらはわがヱホバなるをるにいたらん

17 ヱホバのことばまたわれにのぞみて 18 ひとなんぢ發震ふるひ食󠄃物くひもの食󠄃くら戰慄をののき恐懼おそれをもてみづ 19 しかしてこのたみいふべししゆヱホバ、ヱルサレムのたみのイスラエルにをるものかくいひたまふ彼等かれらおそれて食󠄃物くひもの食󠄃くらおどろきてみづのむにいたるべしはそのすべてそのうち住󠄃すめもの暴逆󠄃ぼうぎやくのために富饒とみをうしなひて荒地あれちとなるがゆゑなり 20 ひと住󠄃すめ邑々まち〳〵あれはてくに滅亡ほろぶべし汝等なんぢらすなはちがヱホバなるをしら

 1404㌻ 
21 ヱホバのことばわれにのぞみて 22 ひとよイスラエルのくにうち汝等なんぢらいふ默示もくしはみな空󠄃むなしくなれりとこれなんことぞや 23 このゆゑなんぢ彼等かれらいふべししゆヱホバかくいひたまわれこのことばとゞ彼等かれらをしてふたゝびこれをイスラエルのうちいふことなからしめんすなはなんぢかれらにそのとそのもろ〳〵默示もくしことば近󠄃ちかづけりと〘1076㌻〙 24 イスラエルのいへにはこののちかさねて空󠄃浮むなし默示もくし虛僞いつはり占卜うらなひあらざるべし 25 それわれはヱホバなりわれわがことばをいださんわがいふところはかならならんかさねてのびることあらじ背戻そむけいへ汝等なんぢらにあるわれことばはつしてこれすべししゆヱホバこれを

26 ヱホバのことばまたわれにのぞみて 27 ひとよイスラエルのいへかれたる默示もくし許多おほくのちことにしてかれはるかのちこと預言よげんするのみと 28 このゆゑにかれらにふべししゆヱホバかくいひたまふわがことばはみなかさねてのびがいへることばなるべしとしゆヱホバこれをふなり

第13章

1 ヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひと預言よげんこととするイスラエルの預言者よげんしやにむかひて預言よげんせよのおのれのこゝろのままに預言よげんする者等ものどもふべしなんぢらヱホバのことば 3 しゆヱホバかくいひたまなにをもずしておのれこゝろのままにおこなふところのおろかなる預言者よげんしやわざはひなるかな 4 イスラエルよなんぢ預言者よげんしや荒墟あれあとにをるきつねのごとくなり 5 汝等なんぢら破壞口くづれぐちまもらずまたイスラエルのいへ四周󠄃まはり石垣いしがききづきてヱホバのふせたゝかはんともせざるなり 6 かれらは虛浮者むなしきものおよび虛妄いつはり占卜うらなひ彼等かれらはヱホバいひたまふとふといへどもヱホバはかれらを遣󠄃つかはさざるなりしかるにかれらそのことばらんことを望󠄇のぞ 7 なんぢらは空󠄃むなしき異象まぼろし虛妄いつはり占卜うらなひふことあらざるにヱホバいひたまふとふにあらずや

8 このゆゑしゆヱホバかくいひたまふ汝等なんぢら空󠄃虛むなしこと虛僞いつはりものるによりてわれなんぢらをつみせんしゆヱホバこれをいふ
 1405㌻ 
9 わがはかの虛浮むなしこと虛僞いつはりことうらなひいふところの預言者よげんしやくははるべし彼等かれらはわがたみくわいにをらずなりイスラエルのいへせきにしるされずイスラエルのにいることをえざるべし汝等なんぢらすなはちわれのヱホバなるをしるにいたらん 10 かれらはわがたみまどは平󠄃安へいあんあらざるに平󠄃安へいあんといふ又󠄂またわがたみへいきづくにあたりて彼等かれら灰󠄃砂しつくいをもてこれ 11 是故このゆえにその灰󠄃砂しつくいものこれくづるべしと大雨おほあめくだらんへう大風おほかぜふくべし 12 へいくづされ人々ひと〴〵汝等なんぢらもちひてぬりたる灰󠄃砂しつくい何處いづくにあるやと汝等なんぢらいはざらんや 13 すなはしゆヱホバかくいひたまふわれ憤恨いきどほりをもて大風おほかぜふか忿怒いかりをもて大雨おほあめそゝがせ憤恨いきどほりをもてへうふらせてこれをこぼつべし〘1077㌻〙 14 われなんぢらが灰󠄃砂しつくいをもてぬりたるへいこぼちてこれをたふしその基礎いしずゑあらはにすべしこれすなはちくづれん汝等なんぢらはそのなかにほろびてわれのヱホバなるをしるにいたらん 15 かくわれそのへいとこれを灰󠄃砂しつくいにてぬれるものとにむかひてわが憤恨いきどほりもらしつくして汝等なんぢらにいふべしへいはあらずなり又󠄂また灰󠄃砂しつくいにてこれをぬれものもあらずなれりと 16 これすなはちイスラエルの預言者よげんしやなり彼等かれらはヱルサレムにむかひて預言よげんをなし其處そこ平󠄃安へいあんのあらざるに平󠄃安へいあん默示しめしたりといへりしゆヱホバこれをいふ

17 ひとなんぢたみ女等むすめらそのこゝろのままに預言よげんするものなんぢかほをむけこれにむかひて預言よげん 18 いふべししゆヱホバかくいひたまふわが節󠄄々ふし〴〵うへ小枕こまくら縫󠄃ぬひつけもろ〳〵おほきさのあたま帽子かぶりもの造󠄃つくかぶらせて靈魂たましひからんとするものわざはひなるかな汝等なんぢらはわがたみ靈魂たましひかりおのれ靈魂たましひいかしめんとするなり 19 汝等なんぢら小許すこしむぎのため小許すこしのパンのためにわがたみ前󠄃まへにてわれけがしかの僞言いつはりきゝいるるわがたみ僞言いつはりのべしぬべからざるものしなしめいくべからざるものいかしむ

20 このゆゑしゆヱホバかくいひたまふわれ汝等なんぢらもちひて靈魂たましひかるところの小枕こまくらうば靈魂たましひとびさらしめんわれなんぢらのひぢより小枕こまくらさきとりてなんぢらがかるところの靈魂たましひはなその靈魂たましひとびさらしむべし 21 われなんぢらの帽子かぶりものわがたみなんぢらのよりすくひいださん彼等かれらはふたゝび汝等なんぢらおちいりてかられざるべしなんぢらはわがヱホバなるをしるにいたらん
 1406㌻ 
22 汝等なんぢら虛僞いつはりをもて義者ただしきものこゝろうれへしむわれはこれをうれへしめざるなり又󠄂また汝等なんぢら惡者あしきものつよくしこれをしてそのあし道󠄃みちはなれかへりて生命いのちたもつことをなさしめず 23 このゆゑ汝等なんぢらかさねて虛浮むなしものることを占卜うらなひをなすことをざるにいたるべしわれわがたみなんぢらのよりすくひいださん汝等なんぢらすなはちわがヱホバなるをしるにいたるべし

第14章

1 こゝにイスラエルの長老としよりうち人々ひと〴〵われにきたりてわが前󠄃まへしけるに 2 ヱホバのことばわれにのぞみて 3 ひとよこの人々ひと〴〵はその偶像ぐうざうこゝろうちたゝしめつみおとしいるるところの障礙つまづきをそのかほ前󠄃まへおくなりわれあに是等これらものもとめいるべけんや 4 されなんぢかれらにげてふべししゆヱホバかくいひたまふおよそイスラエルのいへひとのそのこゝろうち偶像ぐうざうたゝしめそのかほのまへにつみおとしいるるところの障礙つまづききて預言者よげんしやきたものにはわれヱホバその偶像ぐうざう多衆おほきにしたがひてこたへをなすべし 5 かくしてわれイスラエルのいへひとこゝろとらへんこれかれらみなその偶像ぐうざうのためにわれはなれたればなり
〘1078㌻〙
6 このゆゑにイスラエルのいへふべししゆヱホバかくいひたまふ汝等なんぢらなんぢらの偶像ぐうざうすててはなるべし汝等なんぢらかほめぐらしてそのもろ〳〵憎にくむべきものはなれよ 7 すべてイスラエルのいへおよびイスラエルにやどるところの外國人ことくにびともしわれをはなれてその偶像ぐうざうこゝろうちたゝしめそのかほ前󠄃まへつみおちいるるところの障礙つまづきをおきて預言者よげんしやきたりそのこゝろのままにわれもとむるときわれヱホバわがこゝろのままにこれにこたふべし 8 すなはわれかほをそのひとにむけこれをほろぼして兆象しるしとなし諺語ことわざとなしこれをわがたみうちよりたちさるべし汝等なんぢらこれによりてわれがヱホバなるをるにいたらん 9 もし預言者よげんしやあざむかれてことばいだすことあらばわれヱホバその預言者よげんしやあざむけるなりわれかれのうへにわがわがたみイスラエルのうちよりかれたちさらん
 1407㌻ 
10 彼等かれらそのつみ負󠄅ふべしその預言者よげんしやつみはかのとひもとむるものつみのごとくなるべし 11 これイスラエルのたみをしてかさねてわれはなれて迷󠄃まよはざらしめかさねてそのもろ〳〵とがけがれざらしめんため又󠄂またかれらのわがたみとなりわれかれらのかみとならんためなりしゆヱホバこれをいふ

12 ヱホバのことばまたわれにのぞみて 13 ひとくにもしもとれることをおこなひてわれつみをかすことありわれをそのうへのべそのつゑとたのむところのパンを打碎うちくだ饑饉ききんこれにおくりてひとけものとをそのうちよりたつことあるときには 14 其處そこにかのノア、ダニエル、ヨブの三人さんにんあるもたゞそのただしきによりておのれ生命いのちすくふことをうるのみなりしゆヱホバこれをいふ 15 われもしあしけものくにゆきめぐらしめてこれなきところとなし荒野あれのとなしてそのけもののために其處そこ通󠄃とほものなきにいたらんときには 16 しゆヱホバわれこのにんそこにをるもその子女むすこむすめすくふことをえずたゞそのすくふことをるのみくに荒野あれのとなるべし 17 又󠄂またわれつるぎくにのぞませてつるぎくにゆきめぐるべしとひとけものをそこよりたちさらんときには 18 しゆヱホバいふわれこのにんそこにをるもその子女むすこむすめをすくふことをえずたゞそのをすくふことをるのみ 19 又󠄂またわれ疫病えきびやうくににおくりをもてわがいかりをそのうへにそそぎひとけものをそこよりたちさらんときには 20 しゆヱホバいふわれくノア、ダニエル、ヨブそこにをるもその子女むすこむすめすくふことをえずたゞそのただしきによりておのれ生命いのちすくふことをるのみ

21 しゆヱホバかくいひたまふさればわが四箇よつきびしきばつすなはちつるぎ饑饉ききんあしけもの疫病えきびやうをヱルサレムにおくりてひとけものをそこよりたちさらんとするとき如何いかにぞや〘1079㌻〙 22 そのうち逃󠄄のがれて遺󠄃のこるところの男子をのこ女子をなごあり彼等かれらたづさらるべしかれいでゆきて汝等なんぢら所󠄃ところにいたらんなんぢらかれらの行爲おこなひ擧動ふるまひがヱルサレムにわざはひをくだせしことにつきてこゝろをやすむるにいたるべし
 1408㌻ 
23 なんぢかれらの行爲おこなひ擧動ふるまひばこれがためにそのこゝろをやすむるにいたりわがこれになしたることみなゆゑなくしてなしたるにあらざるなるをしるにいたらんしゆヱホバこれを

第15章

1 ヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひと葡萄ぶだうもりうちにあるところの葡萄ぶだうえだなんぞほか勝󠄃まさるところあらんや 3 そのものをつくるにもちふべけんや又󠄂またひとこれをもちひてうつはをかくるくぎ造󠄃つくらんや 4 これなげいれられてもしそのふたつはしくあり又󠄂またその中間なかこげたらばいかでかものをつくるに勝󠄃たゆべけんや 5 これはその全󠄃まつたかるときすらももの造󠄃つくるにもちふべからざればましのこれを焚焦やきこがしたるときにはいかものをつくるにもちふべけんや 6 是故このゆえしゆヱホバかくいひたまふわれもりうちなる葡萄ぶだうになげいれてごとくにヱルサレムのたみをもしかするなり 7 われかほをかれらにむかけてかれらはうちよりいでたれどもなほこれをやきつくすべしわれかほをかれらにむけてむるときなんぢらはわれのヱホバなるをしらん 8 彼等かれら悖逆󠄃もとれことをおこなひしによりわれかの荒地あれちとなすべししゆヱホバこれを

第16章

1 ヱホバのことばまたわれにのぞみて 2 ひとよヱルサレムにその憎にくむべきことどもしめして 3 ふべししゆヱホバ、ヱルサレムにかくいひたまふなんぢ起󠄃本おこりなんぢ誕生うまれはカナンのなりなんぢ父󠄃ちゝはアモリびとなんぢはゝはヘテびとなり 4 なんぢ誕生うまれいはんになんぢうまれしなんぢ臍帶ほぞのをきることなく又󠄂またみづにてなんぢあら潔󠄄きよむることなくしほをもてなんぢこすることなく又󠄂またぬのつゝむことなかりき 5 一人ひとりなんぢあはれなさけをもて是等これらことひとつをもなんぢになせしものなしなんぢうまれたるひとなんぢ生命いのちいみなんぢ野原のはらすてたり

6 われなんぢのかたはらを通󠄃とほりしときなんぢうちにをりてふまるるをなんぢうちにあるときなんぢいきよといへすなはわれなんぢがうちにあるときなんぢいきよといへり
 1409㌻ 
7 われ百卉くさのごとくになんぢして千萬せんまんとなせりなんぢ生長そだちおほきくなりうつくしき姿すがたとなるにいたり乳󠄃ちゝかたくなりかみのびたりしがころもなくしてはだかなりき 8 こゝわれなんぢかたはら通󠄃とほりてなんぢみるいまなんぢときなんぢあいせらるべきときなりければわれ衣服󠄃ころもすそをもてなんぢおほなんぢはづるところをかくしかしてなんぢちかなんぢ契󠄅約けいやくをたてたりなんぢすなはちわが所󠄃屬ものとなれりしゆヱホバこれを〘1080㌻〙 9 かくわれみづをもてなんぢをあらなんぢすゝぎおとしてあぶらなんぢにぬり 10 文繡ぬひあるものをかはくつ穿うがたしめ細布ほそぬのかむらせきぬをもてなんぢつゝめり 11 しかして飾󠄃物かざりものをもてなんぢをかざり腕環うでわをなんぢのにはめ金索くさりなんぢくびにかけしめ 12 はなには鼻環はなわ みゝには耳環みみわ かうべには華美はなやかなる冠冕かんむりをほどこせり 13 なんぢすなはち金銀きんぎんをもて飾󠄃かざ細布ほそぬのきぬおよび文繡ぬひあるものをその衣服󠄃ころもとなし麥粉むぎこみつあぶらとを食󠄃くらへりなんぢはなはうるはしくして遂󠄅つひさかえてわう權勢いきほひ進󠄃すゝみいたる 14 なんぢ美貌うつくしさのためになんぢ國々くに〴〵にひろまれりこれわがなんぢにほどこせしわれの飾󠄃物かざりによりてなんぢ美麗うつくしさきはまりたればなりしゆヱホバこれを

15 しかるになんぢその美麗うつくしさたのなんぢによりて姦淫かんいんをおこなひすべそのかたはら過󠄃すぐもの縱恣ほしいまま姦淫かんいんをなしたりこれそのひと所󠄃屬ものとなる 16 なんぢおのれの衣服󠄃ころもをとりて崇邱たかきところいろどつくりそのうへ姦淫かんいんをおこなへりこれなすべからずあるべからざることなり 17 なんぢはわがなんぢにあたへし金銀きんぎん飾󠄃かざりしなをとこざう造󠄃つくりてこれ姦淫かんいんをおこなひ 18 なんぢ繡衣ぬひあるころもりてこれまとわれあぶらかうをその前󠄃まへそな 19 またわがなんぢにあたへしわれ食󠄃物くひものもちひてなんぢをやしなふところの麥粉むぎこあぶらおよびみつその前󠄃まへそなへてかうばしき香氣にほひとなせりこのことありしとしゆヱホバいひたま 20 なんぢまたおのれのわれうみたる男子なんし女子によしをとりてこれをそのざうにそなへて食󠄃くらはしむなんぢ姦淫かんいんなほちひさことなるや 21 なんぢわが子等こどもころまたなか通󠄃とほらしめてこれにさゝ
 1410㌻ 
22 なんぢそのもろ〳〵憎にくむべきこととその姦淫かんいんとをおこなふにあたりてなんぢわかかりしころもなくしてはだかなりしことおよびなんぢのうちにをりてふまれしことをおもはざるなり

23 しゆヱホバまたいひたまふなんぢわざはひなるかなわざはひなるかな 24 なんぢそのもろ〳〵あくをおこなひしのち街衢ちまた街衢ちまたたかどのをしつらひうてな造󠄃つく 25 またみち辻々つぢ〳〵うてなをつくりてなんぢ美麗うつくしさ汚辱はづかしむることをすべかたはら過󠄃よぎるところのものあしをひらきておほい姦淫かんいんをおこなふ 26 なんぢかのにくおほいなるなんぢ隣人となりびとエジプトの人々ひと〴〵姦淫かんいんをおこなひおほい姦淫かんいんをなしてわれいからせたれば 27 われなんぢうへにのべてなんぢのたまはる分󠄃ぶんへらなんぢにくなんぢみだりなる行爲おこなひはづるところのペリシテびと女等むすめらこゝろなんぢをまかせたり 28 しかるになんぢあくことなければまたアツスリヤの人々ひと〴〵姦淫かんいんをおこなひしがこれ姦淫かんいんをおこなひたるもなほあくことなかりき〘1081㌻〙 29 なんぢまたおほい姦淫かんいんをおこなひてカナンのくにカルデヤにまでおよびしがこれにてもなほあくことなし

30 しゆヱホバいひたまふなんぢこゝろ如何いか戀煩こひわづらふにやなんぢこのもろ〳〵ことなせこれ氣隨わがままなる遊󠄃女あそびめ行爲わざなり 31 なんぢ道󠄃みち辻々つじ〳〵たかどのをしつらひ衢々ちまたちまたうてな造󠄃つくりしが金錢あたひかろんじたれば娼妓あそびめのごとくならざりき 32 それ淫婦󠄃いんぷはそのをつとのほかに他人たにん通󠄃つうずるなり 33 ひとすべ娼妓あそびめものおくるなるになんぢはそのもろ〳〵戀人こひびとものをおくりかつなんぢ姦淫かんいんせんとて四方よもよりなんぢきたもの報金むくいあた 34 なんぢ姦淫かんいんをおこなふにあたりてほか婦󠄃をんなはんすなはひとなんぢ戀求こひもとむるにあらざるなりなんぢ金錢あたひひとにあたへてひと金錢あたひなんぢにあたへざるはこれそのあひはんするところなり

35 され娼妓あそびめよヱホバのことば 36 しゆヱホバかくいひたまふなんぢ金銀かね撒散まきちらかつなんぢ戀人こひびと姦淫かんいんしてなんぢ恥處はづるところあらはしたるに又󠄂またなんぢ憎にくむべきもろ〳〵偶像ぐうざうなんぢこれにささげたるなんぢ子等こどもらゆゑにより 37 われなんぢまじはれるもろ〳〵戀人こひびとおよびすべなんぢこひたるものならびすべなんぢにくみたるものあつ四方よもよりかれらをなんぢ所󠄃ところあつなんぢ恥處はづるところかれらにあらはさんかれなんぢ恥處はづるところこと〴〵るべし
 1411㌻ 
38 われ姦淫かんいんせる婦󠄃をんなおよびをながせる婦󠄃をんなさばくがごとくになんぢさばなんぢをして忿怒いかり嫉妬ねたみとならしむべし 39 われなんぢ彼等かれらわたせば彼等かれらなんぢたかどのこぼなんぢうてなたふしなんぢの衣服󠄃ころも褫取はぎとなんぢうつくしき飾󠄃かざりうばなんぢをして衣服󠄃ころもなからしめはだかにならしむべし 40 彼等かれら群衆ぐんしうをひきゐてなんぢ所󠄃ところにのぼりいしをもてなんぢつるぎをもてなんぢきりさき 41 をもてなんぢいへおほくの婦󠄃女をんな前󠄃まへにてなんぢさばかんかくわれなんぢをして姦淫かんいんやめしむべしなんぢまたふたゝび金錢あたひをあたふることなからん 42 われここにおいなんぢたいするわがいかりやすなんぢにかかはるわが嫉妬ねたみこゝろをやすんじてまたいからざらん 43 しゆヱホバいひたまふなんぢそのわかかりしこと記憶おぼえずしてこのもろ〳〵ことをもてわれいからせたればわれなんぢおこなふところをなんぢかうべむくゆべしなんぢそのもろ〳〵憎にくむべきことうへこの惡事あくじをなしたるにあらざるなり

44 諺語ことわざをもちふるものみななんぢさしてこのことわざもちいははゝのごとくにむすめしかりと 45 なんぢはゝはそのをつと子女こどもすてたりなんぢはそのむすめなりなんぢ姉妹しまいはそのをつと子女こどもすてたりなんぢはその姉妹しまいなりなんぢはゝはヘテびとなんぢ父󠄃ちゝはアモリびとなり 46 なんぢあねはサマリヤなりかれその女子むすめとともになんぢひだり住󠄃なんぢいもとはソドムなりかれその女子むすめとともになんぢみぎ住󠄃〘1082㌻〙 47 なんぢたゞすこしくかれらの道󠄃みちあゆかれらの憎にくむべきところの事等ことどもおこなひしのみにあらずなんぢなせことみなかれらのよりもあしかりき 48 しゆヱホバいひたまふわれなんぢいもとソドムとその女子むすめらがなせしところはなんぢとその女子むすめらがなせしところのごとくはあらざりき 49 なんぢいもとソドムのつみこれなりかれたかぶ食󠄃物しよくもつ飽󠄄きその女子むすめらとともに安泰あんたいにをりしかしてなやめるもの貧󠄃まづしきものたすけざりき
 1412㌻ 
50 かれらはたかぶりわが前󠄃まへ憎にくむべきことをなしたればわれてかれらをはらのぞけり 51 サマリヤはなんぢつみ半󠄃分󠄃なかばほどもつみをかさざりきなんぢ憎にくむべき事等ことどもかれらよりもおほおこななんぢなしたるもろ〳〵憎にくむべきことのためになんぢ姉妹しまいをしてただしきがごとくならしめたり 52 されなんぢかつてその姉妹しまいかうむるべきものさだめたるところの恥辱はぢなんぢもまたかうむれよなんぢ彼等かれらよりもおほくの憎にくむべきことをなしたるそのつみため彼等かれらなんぢよりもただしくなれりされなんぢはづかしめはぢかうむなんぢその姉妹しまいただしものとなしたればなり 53 われソドムとその女等むすめら俘囚とらはれをかへしサマリヤとその女等むすめら俘囚とらはれをかへさんときそれおなとらはれたるなんぢ俘囚人とらはれびとかへ 54 なんぢをしてはぢかうむらしめなんぢすべなしたるところのことはぢしむべしなんぢかくかれらのなぐさめとならん 55 なんぢ姉妹しまいソドムとその女子むすめもとさまかへりサマリヤとその女子むすめもとさまかへらん又󠄂またなんぢなんぢ女子むすめもとさまにかへるべし 56 なんぢはその驕傲おごりたかぶれるにはなんぢ姉妹しまいソドムのことくち述󠄃のべざりき 57 なんぢあくあらはれしときまですなはちスリアの女子むすめすべなんぢ周󠄃圍まはりものペリシテびとむすめ四方しはうよりなんぢなぶりてはづかしめしときまでなんぢかくのごとくなりき 58 ヱホバいひたまふなんぢみだりなる行爲おこなひなんぢのもろもろの憎にくむべきこととはなんぢみづからこれを負󠄅ふなり 59 しゆヱホバかくいひたまふ誓言ちかひかろんじて契󠄅約けいやくをやぶりたるところのなんぢにはわれなんぢなせるところにしたがひてなすべし

60 われなんぢわかかりしなんぢになせし契󠄅約けいやく記憶おぼなんぢかぎりなき契󠄅約けいやくをたてん 61 なんぢその姉妹しまいなんぢよりおほいなるものちひさものとをときにはおのれの行爲おこなひをおぼえてはぢ彼等かれらなんぢ契󠄅約けいやくぞくするものにあらざれどもわれかれらをなんぢにあたへてむすめとなさしむべし 62 われなんぢ契󠄅約けいやくをたてんなんぢすなはちわれのヱホバなるをしるにいたらん 63 われなんぢのすべおこなひしところのことゆるときにはなんぢおぼえてぢその恥辱ちじよくのためにふたゝくちひらくことなかるべししゆヱホバこれを〘1083㌻〙
 1413㌻ 

第17章

1 こゝにヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひとなんぢイスラエルのいへなぞをかけ譬言たとへかたりて 3 いふべししゆヱホバかくいひたまふおほいなるつばさながはねありて種々さま〴〵いろ滿みちたる大鷲おほわしレバノンにきたりて香柏かうはくこずゑ 4 そのいただきみカナンのにこれをもちきたりて商人あきうどまちきけるが 5 又󠄂またそのたねをとりてこれ種田たねはたけけりすなはちこれみづおほところにもちゆきてやなぎのごとくにこれをうゑしに 6 成長そだちてたけひくたれさがりたる葡萄樹ぶだうづるとなりそのえだわしにむかひそのわししたにあり遂󠄅つひ葡萄樹ぶだうづるとなりてをふきいだ

7 こゝ又󠄂またおほいなるつばさおほくのはねある一箇ひとつ大鷲おほわしありしがその葡萄樹ぶだうづるをこれにむかひてえだをこれにむかひてこれをしてそのうわりたるほかよりみづそゝがしめんとす 8 そも〳〵これはたけおほくのみづかたはらうゑたるはをむすびてさかんなる葡萄樹ぶだうづるとならしめんためなりき 9 なんぢしゆヱホバかくふといふべしこれ旺盛さかんになるやわしそのきそのちてこれかれしめざらんやその若葉わかばみなかれこれよりあぐるにはつようでおほくのひともちふるにおよばざるなり 10 これうゑられたれども旺盛さかんにならんや東風ひがしかぜこれにあたらば枯果かれはてざらんやこれそのおひたるところのかるべし

11 ヱホバのことばまたわれにのぞみて 12 そむけるいへふべし汝等なんぢらなにたるをしらざるかと又󠄂またよバビロンのわうヱルサレムにきたりそのわうとその牧伯等きみたちとらへてこれをバビロンにひきゆけり 13 かれまたわうやから一人ひとりとりてこれと契󠄅約けいやく誓言ちかひをなさしめ又󠄂またくにつよ者等ものどもとらへゆけり 14 これこのくにひくくしてみづかつことをざらしめそのひとをして契󠄅約けいやくまもりてこれをかたうせしめんがためなりき 15 しかるにかれこれにそむきて使者つかひをエジプトに遣󠄃つかはむまおほくのひとおのれにおくらしめんとせりかれ旺盛さかんにならんやこれなせもの逃󠄄のがるることをえんやかれその契󠄅約けいやくをやぶりたりいか逃󠄄のがるることをんや
 1414㌻ 
16 しゆヱホバいひたまふわれかならかれおのれわうとなしたるかのわうところともにをりてバビロンにしぬべしかれそのわう誓言ちかひかろんじその契󠄅約けいやくやぶりたるなり 17 それるゐきづ雲梯うんていてて衆多おほくひところさんとするときにはパロおほいなる軍勢ぐんぜい衆多おほくひとをもてかれのために戰爭たたかひをなさじ 18 かれ誓言ちかひかろんじて契󠄅約けいやくやぶかれあたへてかへつ此等これらことをなしたれば逃󠄄のがるることをざるべし〘1084㌻〙 19 ゆゑしゆヱホバかくいひたまふわれかれわれ誓言ちかひかろんじわれ契󠄅約けいやくをやぶりたることかならずかれのかうべにむくいん 20 われわがあみをかれのうへにうちかけかれをわがあみにとらへてバビロンにひきゆきかれわれにむかひてなせしところの叛逆󠄃ほんぎやくにつきてかれさばくべし 21 かれすべて軍隊ぐんたい逃󠄄脱者おちうどみなかたなたふ生殘いきのこれるもの八方やもちらさるべし汝等なんぢらわれヱホバがこれをいひしなるをしるにいたらん

22 しゆヱホバかくいひたまふわれたか香柏かうはくこずゑひとつとりてこれをゑそのいただきより若芽わかめみとりてこれたか勝󠄃すぐれたるやまうゆべし 23 イスラエルの高山たかやまわれこれをうゑこれえだしやうをむすびて榮華さかんなる香柏かうはくとなりもろ〳〵たぐひとりみなそのしたすまひそのえだかげ住󠄃すまはん 24 こゝおいみなわれヱホバがたかひくくしひくたかくしみどりなるかれしめ枯木かれきみどりならしめしことをしらわれヱホバこれをこれなすなり

第18章

1 ヱホバのことばまたわれにのぞみて 2 汝等なんぢらなんぞイスラエルのおいこの諺語ことわざもち父󠄃ちゝたち葡萄ぶだう食󠄃くらひたれば子等こどもらくとふや 3 しゆヱホバいふわれ汝等なんぢらふたゝびイスラエルにおいてこの諺語ことわざをもちふることなかるべし 4 それすべて靈魂たましひわれぞく父󠄃ちゝ靈魂たましひ靈魂たましひわれぞくするなりつみをかせる靈魂たましひしぬべし

 1415㌻ 
5 もしひと正義ただしくして公道󠄃おほやけ公義ただしきおこな 6 やまうへ食󠄃しよくをなさずをあげてイスラエルのいへ偶像ぐうざうあふがずひとつまをかさずけがれたる婦󠄃女をんな近󠄃ちかづかず 7 何人なにびとをも虐󠄃しへたげず質物しちもつ還󠄃かへものうばはずその食󠄃物しよくもつうゝものあたはだかなるものころも 8 とりさずそくとらをひきてあくおこなはず眞實まこと判󠄄斷さばきひとひとあひだになし 9 わが法憲のりにあゆみ又󠄂また律例おきてまもりて眞實まことをおこなはばこれ義者ただしきものなりかれいくべししゆヱホバこれを

10 されかれうまんにそのあらものにしてひとをながしかくごとこと一箇ひとつおこな 11 これをばすべおこなはずしてやまうへ食󠄃しよくをなしひとつまをか 12 なやめるもの貧󠄃まづしきもの虐󠄃しへたものうば質物しちもつ還󠄃かへさずをあげて偶像ぐうざうあふ憎にくむべきことをおこなひ 13 をとりてそくとらかれいくべきやかれいくべからずかれこのもろ〳〵憎にくむべきことをなしたればかならしぬべしそのはかれにせん

14 又󠄂またうまれんにその父󠄃ちゝのなせるもろ〳〵つみしかども斯有かかることをおこなはず 15 やまうへ食󠄃しよくをなさずをあげてイスラエルのいへ偶像ぐうざうあふがずひとつまをかさず〘1085㌻〙 16 何人たれをも虐󠄃しへたげず質物しちもつ存留ひきとめずものうばはずうゆものにその食󠄃物しよくもつあたはだかなるものころも 17 そのをひきてなやめるものくるしめずそくとらずわが律法おきておこなひわが法度のりあゆまばかれはその父󠄃ちゝあくのためにしぬことあらじかならいくべし 18 その父󠄃ちゝはなはだしくひとかすめその兄弟きやうだいいた虐󠄃しへたげそのたみうちよからぬことをなしたるによりてそのあくのためにしぬべし

19 しかるに汝等なんぢらなんぞ父󠄃ちゝあく負󠄅おはざるやとそれ律法おきて公義ただしきおこなひわがすべての法度のりまもりてこれをおこなひたればかならいくべし 20 つみをかせる靈魂たましひしぬべし父󠄃ちゝあく負󠄅おは父󠄃ちゝあく負󠄅おはざるなり義人ぎじんはそのひと惡人あしきひとあくはそのひとすべし

 1416㌻ 
21 され惡人あくにんもしそのすべおこなひしところのあくはなれわがすべて法度のりまも律法おきて公義ただしきおこなひなばかならずいきしなざるべし 22 そのなせしところのとがみな記念おぼえられざるべしそのなせただしことのためにかれいくべし 23 しゆヱホバいひたまふわれいか惡人あくにんこのまんやむしろかれがその道󠄃みちはなれていきんことをこのまざらんや 24 もし義人ぎじんそのをはなれてあくおこな惡人あくにんなせもろ〳〵憎にくむべきことをなさばいくべきやそのなせしただしことみな記念おぼえられざるべしかれはそのなせとがとそのをかせるつみとのためにしぬべし

25 しかるに汝等なんぢらしゆ道󠄃みちたゞしからずとさればイスラエルのいへわが道󠄃みちたゞしからざるやそのたゞしからざるものなんぢらの道󠄃みちにあらずや 26 もし義人ぎじんそのをはなれてあくそれがためにしぬることあらばこれそのなせあくのためにしぬるなり 27 もし惡人あくにんそのなせあくをはなれて律法おきて公義ただしきおこなはばその靈魂たましひいかしむることをえん 28 かれもしてそのおこなひしもろ〳〵とがはなれなばかならいきしなざるべし 29 しかるにイスラエルのいへしゆ道󠄃みちたゞしからずといふイスラエルのいへよわが道󠄃みちたゞしからざるやそのたゞしからざるものなんぢらの道󠄃みちにあらずや 30 しゆヱホバいひたまこのゆゑわれなんぢらをばおの〳〵その道󠄃みちにしたがひてさばくべしなんぢらそのもろ〳〵とが悔改くいあらためよしからばあくなんぢらをつまづかせてほろぼぼすことなかるべし 31 汝等なんぢらそのおこなひしもろ〳〵つみ棄去すてさあたらしきこゝろあたらしき靈魂たましひ起󠄃おこすべしイスラエルのいへなんぢらなんぞしぬべけんや 32 われ死者しぬるものこのまざるなりされなんぢくいいきしゆヱホバこれを

第19章

1 なんぢイスラエルの君等きみたちのためにかなしみことばをのべて 2 ふべしなんぢはゝなる牝獅めじし何故なにゆゑ牡獅をじしうち小獅こじしうちにその養󠄄やしなふや〘1086㌻〙 3 かれそのひとつそだてたれば小獅こじしとなりて食󠄃えばとることをなら遂󠄅つひひと食󠄃くらへり
 1417㌻ 
4 國々くに〴〵ひとこれのこときこれを陷阱おとしあなにてとら鼻環はなわをほどこしてこれをエジプトのにひきいたれり 5 牝獅めじししばらまちしがその望󠄇のぞみうしなひしをたれば又󠄂また一個ひとつとりてこれを小獅こじしとならしむ 6 これすなはち牝獅めじしうちあゆみて小獅こじしとなり食󠄃えばとることをならひしがまたひと食󠄃くら 7 その寡婦󠄃やもめをしりその邑々まち〳〵ほろぼせりその咆哮ほゆるこゑによりてそのとそのうちみつものあれたり 8 こゝをもて四方よも國人くにびとその國々くに〴〵より攻來せめきたあみをこれにうちかけ陷阱おとしあなにてこれをとら 9 鼻環はなわをほどこしてかごにいれこれをバビロンのわうもとひきいたりてしろうちたづさそのこゑふたゝびイスラエルの山々やま〳〵きこえざらしむ

10 なんぢはゝなんぢにしてみづかたはらうゑたる葡萄樹ぶだうのきのごとしみづおほきがために結實みのりおほつるはびこれり 11 これつよえだありて君王きみたちつゑとなすべしこれたけくもいたりその衆多おほくえだのためにたかそびえてへたり 12 しかるにこれいかりをもてぬかれてなげうたる東風ひがしかぜその吹乾ふきかわかしそのつよえだれてやか 13 いまこれは荒野あれのにてかわけるみづなきうわりてあり 14 そのえだよりいでてそのけばまたつよえだ君王きみたちつゑとなるべきものそれになしこれかなしみことばなりかなしみことばとなるべし

第20章

1ねんの五ぐわつ十日とをかにイスラエルの長老としよりうち人々ひと〴〵ヱホバにとはんとてきたりてわが前󠄃まへしけるに 2 ヱホバのことばわれにのぞみて 3 ひとよイスラエルの長老としよりたちつげこれにいふべししゆヱホバかく汝等なんぢらわれとはんとてきたれるやしゆヱホバいふわれわれなんぢらのとひいれじと 4 なんぢかれらをさばかんとするやひとなんぢかれらをさばかんとするや彼等かれら先祖せんぞたちのなしたる憎にくむべき事等ことどもをかれらにしらしめて 5 いふべししゆヱホバかくいふわれイスラエルを選󠄄えらみヤコブのいへすゑにむかひてわがをあげエジプトのにてわれをかれらにしらせかれらにむかひてわがをあげてわれなんぢらのかみヱホバなりといひ
 1418㌻ 
6 そのわれかれらにむかひてわがをあげエジプトのよりかれらをいだしがかれらのためにもとたるその乳󠄃ちゝみつながるる導󠄃みちびかんとせりこれすべてうちうるはしきものなり 7 しかしてわれかれらにいひけらく各人おの〳〵そのにあるところの憎にくむべき事等ことどもてよエジプトの偶像ぐうざうをもてそのけがすなかれわれなんぢらのかみヱホバなりと〘1087㌻〙 8 しかるにかれらはわれそむきてわれきゝしたがふことをこのまざりき彼等かれら一人ひとりもそのにあるところの憎にくむべきものてずエジプトの偶像ぐうざうてざりしかばわれエジプトのうちにおいてわが憤恨いきどほりをかれらにそゝぎわが忿怒いかりをかれらにもらさんといへ 9 しかれどもわれわがのためにことをなしてかれらをエジプトのより導󠄃みちびきいだせりこれわが異邦人ことくにびと前󠄃まへけがされざらんためなりその異邦人ことくにびとうち彼等かれら又󠄂またその前󠄃まへにてわれおのれを彼等かれらしらせたり

10 すなはちわれエジプトのより彼等かれら導󠄃みちびいだして曠野あらのつれゆき 11 わが法憲のりをこれにさづけわが律法おきてをこれにしめせりこれひとおこなひてこれよりいくべきものなり 12 われまたかれらに安息日あんそくにちあたへてわれかれらのあひだしるしとなしかれらをしてわがヱホバがかれらを聖󠄄別きよめしをしらしめんとせり 13 しかるにイスラエルのいへ曠野あらのにてわれそむひとおこなひてこれによりていくべきものなるわが法度のりにあゆまず律法おきてかろんじおほい安息日あんそくにちけがしたれば曠野あらのにてわが憤恨いきどほりをかれらにそゝぎてこれをほろぼさんとひたりしが 14 われわがのためにことをなせりこれわがかれらを導󠄃みちびきいだしてせしところの異邦人ことくにびとのまへにわがけがされざらしめんためなりき 15 たゞわれ曠野あらのにてかれらにむかひてわがをあげかれらをわがあたへしその乳󠄃ちゝみつながるる導󠄃みちびかじとちかへりこれもろ〳〵なかうるはしきものなり
 1419㌻ 
16 これかれらこゝろにその偶像ぐうざうしたひてわが律法おきてかろんじてわが法憲のりにあゆまずわが安息日あんそくにちけがしたればなり 17 しかりといへどもわがかれらををしてかれらをほろぼぼさず曠野あらのにてかれらをたやさざりき

18 われ曠野あらのにてかれらの子等こどもらいへなんぢらの父󠄃ちゝ法度のりにあゆむなかれなんぢらの律法おきてまもるなかれなんぢらの偶像ぐうざうをもてなんぢらのけがすなかれ 19 われなんぢらのかみヱホバなりわが法度のりにあゆみわが律法おきてまもりてこれをおこな 20 わが安息日あんそくにち聖󠄄きよくせよこれわれなんぢらのあひだしるしとなりてなんぢらをしてなんぢらのかみヱホバなるをしらしめんと 21 しかるにその子等こどもらわれにそむきひとおこなひてこれによりていくべきものなるわが法度のりにあゆまずわが律法おきてをまもりてこれをおこなはずわが安息日あんそくにちけがしたればわれわが憤恨いきどほりかれらにそそぎ曠野あらのにてわが忿怒いかりをかれらにもらさんといひたりしが 22 わがかへしてわがのためにことをなせりこれわがかれらを導󠄃みちびしてせしところの異邦人ことくにびとのまへにわがけがされざらしめんためなりき 23 たゞわれなんぢらを國々くに〴〵ちら處々ところどころまかんと曠野あらのにてかれらにむかひてわがあげたり 24 これかれらわが律法おきておこなはずわが法度のりかろんじわが安息日あんそくにちをけがしその父󠄃ちゝ偶像ぐうざうしたひたればなり〘1088㌻〙 25 われかれらによからぬ法度のりあたへかれらがよりいくべからざる律法おきてあた 26 かれらをしてその禮物そなへものによりておのれけがさしむすなはちかれらその長子うひごをしてなか通󠄃過󠄃とほらしめたりわれかれらをほろぼかれらをしてわれのヱホバなるをしらしめんためなり

27 されひとよイスラエルのいへにつげてこれにいふべししゆヱホバかくいひたまふかれらの父󠄃等ちちたちさらにまた不忠ふちうつみををかしわれけがせり 28 われわがかれらにあたへんとをあげしこのにかれらを導󠄃みちびきいれしにかれすべて高丘たかをかすべて茂樹しげき尋󠄃たづてその犧牲いけにへ其處そこそなへそのいきどほらしき禮物そなへものをそこにさゝげそのかうばしき佳氣にほひをそこにたてまつりその神酒さけをそこにそゝげり
 1420㌻ 
29 われかれらにいへなんぢらがゆくところのたかところなになるやとその今日こんにちにいたるまでバマとふなり 30 このゆゑにイスラエルのいへふべししゆヱホバかくいひたまふなんぢらの先祖せんぞ途󠄃みちをもてなんぢらはそのけが彼等かれら憎にくむべきものをしたひてこれと姦淫かんいんおこなふにあらずや 31 汝等なんぢらはその禮物そなへものさゝげその子女こどもなか通󠄃とほらしめて今日こんにちにいたるまでなんぢらのもろ〳〵偶像ぐうざうをもてそのけがすなりさればイスラエルのいへわれなんぢらのとひいるるべけんやしゆヱホバいふわれわれなんぢらのとひいれざるなり 32 なんぢ我儕われらいしつかへて異邦人ことくにびとごとくなり國々くに〴〵宗族やからのごとくならんといへなんぢらのこゝろ起󠄃おこるところのことかならならざるべし

33 しゆヱホバいふわれわれかならずつよのべたるうでをもていかりそゝぎてなんぢらををさめん 34 われつよのべたるうでをもていかりそゝぎてなんぢらを國々くに〴〵よりひきいだしなんぢらがちられたる處々ところどころよりなんぢらをあつ 35 國々くに〴〵曠野あらのなんぢらを導󠄃みちび其處そこにてかほをあはせてなんぢらをさばかん 36 しゆヱホバいふわれエジプトの曠野あらのにてなんぢらの先祖せんぞたちさばきしごとくになんぢらをさばくべし 37 われなんぢらをしてつゑした通󠄃とほらしめ契󠄅約けいやくつなぎなんぢらをいらしめ 38 なんぢらのうちよりそむけるものおよびわれもとれるものわかたんそのやどれるよりわれかれらをいだすべしかれらはイスラエルのきたらざるべしなんぢらすなはちわれのヱホバなるをしら 39 さればイスラエルのいへしゆヱホバかくいふ汝等なんぢらおのおのゆきてその偶像ぐうざうつかへよされのちにはなんぢらかならずわれきゝかさねてその禮物そなへもの偶像ぐうざうをもてわがけがさざるべし

40 しゆヱホバいふ聖󠄄山きよきやまうへイスラエルの高山たかやまうへにてイスラエルの全󠄃家ぜんかそのものみなわれつかへん其處そこにてわれかれらをよろこびて受納󠄃うけいれ其處そこにてわれなんぢらの獻物ささげものおよび初成はつ禮物そなへものすべてなんぢらが聖󠄄別きよめたるものもとむべし〘1089㌻〙 41 われなんぢらを國々くに〴〵より導󠄃みちびいだなんぢらがちらされたる處々ところどころよりなんぢらをあつむるときかうばしき香氣にほひのごとくになんぢらをよろこびて受納󠄃うけいなんぢらによりて異邦人ことくにびとのまへにわれ聖󠄄きよきことをあらはすべし
 1421㌻ 
42 なんぢらをイスラエルのすなはちわがなんぢらの先祖せんぞたちにあたへんとをあげしところのにいたらしめんとき汝等なんぢらわれのヱホバなるをるにいたらん 43 なんぢらはそのけがしたるところのなんぢらの途󠄃みちなんぢらのもろもろの行爲わざ彼處かしこにておぼそのなしたるもろ〳〵あし作爲わざのためにみづかうら 44 イスラエルのいへわがなんぢらのあし途󠄃みちによらずなんぢらのよこしまなる作爲わざによらずしてわがのために汝等なんぢらあつかはんときなんぢらはわれのヱホバなるをるにいたらんしゆヱホバこれをふなり

45 ヱホバのことばまたわれにのぞみて 46 ひとなんぢかほ南方なんぱうみなみにむかひてことばみなみもりこと預言よげんせよ 47 すなはちみなみもりふべしヱホバのことばしゆヱホバかくわれなんぢのうちもやさんこれなんぢのうちすべて靑樹あをきすべて枯木かれきやくべしそのはげしき火焰ほのほ消󠄃きゆることなしみなみよりきたまですべておもてこれがためにやけ 48 にくあるものみなわれヱホバのこれをやきしなるをこれ消󠄃きえざるべし 49 われこゝにおいていへ嗚呼あゝしゆヱホバよひとわれをさしかれ譬言たとへをもてかたるにあらずやと

第21章

1 ヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひとなんぢかほをヱルサレムにむか聖󠄄きよ處々ところどころにむかひてことばれイスラエルのにむかひて預言よげん 3 イスラエルのふべしヱホバかくわれなんぢわがかたなさやよりぬきはなし義者ただしきもの惡者あしきものとをなんぢうちよりたゝ 4 われ義者ただしきもの惡者あしきものとをなんぢうちよりたゝんとすればわがかたなさやより脱出ぬけいでみなみよりきたまでのすべにくあるものせめ 5 にくあるものみなわれヱホバのそのかたなさやよりぬきはなちしをらんこれかへりをさまらざるべし 6 ひとこしくだくるまでになげかれらののまへにていたなげ 7 ひとなんぢなどなげくやといはなんぢいふべしきたるところの風聞うはさのためなりこゝろみなみなたましひみな弱󠄃よわひざみなみづとならんこといたれりかならずならしゆヱホバこれを

 1422㌻ 
8 ヱホバのことばわれにのぞみて 9 ひと預言よげんしてふべしヱホバかくつるぎありかつみがきたるつるぎあり〘1090㌻〙 10 これおほいころことをなさんがためにとぎてありひかひらめかんがためにみがきてありわがつゑよろづ藐視かろんずとて我等われらよろこぶべけんや 11 これとらんためにあたへてみがかしむこのつるぎころものわたさんためにこれとぎかつみがかしむるなり 12 ひとさけなげこれわがたみうへのぞみイスラエルのすべて牧伯等きみたちうへのぞめばなりかれらはわがたみとともにつるぎたふゆゑなんぢもゝうつべし 13 そのこころみすでにもしかの藐視かろんずるところのつゑきたらずば如何いかんぞやしゆヱホバこれを 14 ひとなんぢ預言よげんうつべしつるぎひと刺透󠄃さしとほすところのつるぎ三倍さんばいはたらかんこれひと刺透󠄃さしとほおほいなるものころすところのつるぎにしてかれらをせむものなり 15 かれらのこゝろとかつまづものまさんがためにわれ拔身ぬきみつるぎをそのすべてもん嗚呼あゝこれひかりひらめきぬけいでてひところさんとす 16 なんぢがつしてみぎむか進󠄃すゝんでひだりむかなんぢ刃󠄃むかふところにしたが 17 われまたわがちわがいかりしづめんわれヱホバこれをふなり

18 ヱホバのことばまたわれにのぞみて 19 ひとよバビロンのわうつるぎよつきたるべきふたつ途󠄃みちまうけよそのふたつ途󠄃みちひとつくによりいでしめて道󠄃標みちしるべ記號しるしゑがまち途󠄃みち首處はじまりにこれをゑがくべし 20 なんぢまたアンモンの子孫ひと〴〵のラバとユダのかたしろまちヱルサレムとにつるぎのきたるべき途󠄃みちまうけよ 21 バビロンのわうその道󠄃みち首處はじまりその途󠄃みち岐處わかれとゞまりて占卜うらなひをなしりテラピムにきもしらべをるなり 22 かれみぎにヱルサレムといふ占卜うらなひいづいは破城槌しろくづしそなくちをひらきてをめころこゑをあげて吶喊ときつくもんにむかひて破城槌しろくづしそなるゐをきづき雲梯うんていたつべしと 23 これはかれらのには虛僞いつはり占考うらなひ聖󠄄きよ誓言ちかひかれらにあればなりしかれどもかれつみおもひおこさしむすなはちかれらはとらるべし

 1423㌻ 
24 是故このゆえしゆヱホバかくなんぢすでにそのつみおもひおこさしめてなんぢらのとが著明あらはになりたればなんぢらのつみそのすべて行爲わざあらはなんぢすでおもひいださるればかならとらへらるべし 25 なんぢ刺透󠄃さしとほさるるもの罪人つみびとイスラエルの君主きみなんぢつみその終󠄃をはりきたらしめてなんぢつみせらるるいた 26 しゆヱホバかく冕旒かぶりもの冠冕かんむりはなこれこれならざるべしひくものたかくせられたかものひくくせられん 27 われ顚覆くつがへすことをなし顚覆くつがへすことをなし顚覆くつがへすことなさ權威けんゐもつべきものきたときまでこれあることなしかれわれこれあた

28 ひとなんぢ預言よげんしていふべししゆヱホバ、アンモンの子孫ひと〴〵とその嘲笑あざけりにつきてかくふとすなはなんぢいふべしつるぎありつるぎありこれころすことのためにぬきてありほろぼすことのためにみがきありてひかりひらめくなり〘1091㌻〙 29 ひとなんぢに虛淨うそ預言よげんなんぢ假僞いつはり占考うらなひしめしてなんぢをそのころさるる惡人あくにんくびうへおかんとすかれらのつみその終󠄃をはりきたらしめてかれらのつみせらるるいたる 30 これをそのさやにかへし納󠄃をさめよなんぢ造󠄃つくられしところなんぢのうまれしにてわれなんぢさば 31 わがいかりなんぢそゝわが憤恨いきどほりなんぢにむかひてもや狂暴人てあらきひとほろぼすことにたくみなるものなんぢわたすべし 32 なんぢたきゞとなりなんぢくにうちにあらんなんぢかさねておぼえらるることなかるべしわれヱホバこれをいへばなり

第22章

1 ヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひとなんぢさばかんとするやこのながすところのまちさばかんとするやなんぢこれにそのもろ〳〵憎にくむべきことしめして 3 しゆヱホバかくおのれなかながしてそのつみせらるるとききたらせおのれうち偶像ぐうざうつくりてそのけがすところのまち 4 なんぢはそのながせるによりてつみそのなしれる偶像ぐうざうをもてけがなんぢ近󠄃ちかづかせすでになんぢとしにいたれりこのゆゑわれなんぢ國々くに〴〵あざけりとならしめ萬國ばんこくわらひとならしむべし
 1424㌻ 
5 なんぢ近󠄃ちかもの遠󠄄とほものなんぢけがれたると混亂みだれおほきとをわらはん

6 よイスラエルの君等きみたちおの〳〵そのちからにしたがひてながさんとなんぢうちにをる 7 かれなんぢうちにて父󠄃母ちちははいやしなんぢうちにて他國よそぐにひと虐󠄃しへたなんぢうちにて孤兒みなしご寡婦󠄃やもめなやますなり 8 なんぢわが聖󠄄きよものいやしめわが安息日あんそくにちけが 9 ひとしこづるものながさんとなんぢうちにありひとなんぢうちにてやまうへ食󠄃しよくをなしなんぢうちにて邪淫じやいんをおこなひ 10 なんぢうちにてその父󠄃ちゝつままじはなんぢうちにて月經つきのさはりにけがれたる婦󠄃女をんなをか 11 又󠄂またなんぢうちにそのとなりつま憎にくむべきことをおこなふものあり邪淫じやいんをおこなひてそのよめをかすものありその父󠄃ちゝむすめなるおのれ姊妹あねいもとをかすものあり 12 ひとなんぢうちにて賄賂まひなひをうけてながすことをなすなりなんぢそくなんぢとなりものかす又󠄂またわれわすしゆヱホバこれを

13 われなんぢかすめとることをなしかつなんぢうちながすによりてわが 14 なんぢせむにはなんぢこゝろかたなんぢつよくあることをんやわれヱホバこれをひこれをなすなり 15 われなんぢ異邦ことくにうちちら國々くに〴〵うち全󠄃まつたなんぢ汚穢けがれとりのぞくべし 16 なんぢおのれゆゑによりて異邦人ことくにびとけがれたるものえんしかしてなんぢわれのヱホバなるをしるべし
〘1092㌻〙
17 ヱホバのことばまたわれにのぞみて 18 ひとよイスラエルのいへわれ渣滓くづのごとくなれり彼等かれらすべなかあかがねすずくろがねなまりのごとしかれらはしろかね渣滓くづのごとくれり 19 此故このゆゑしゆヱホバかくなんぢらはみな渣滓くづとなりたればわれなんぢらをヱルサレムのなかあつ 20 ひとしろかねあかがねくろがねなまりすずなかあつふきかけてとかすがごとわれいかりいきどほりをもてなんぢらをあついれとかすべし
 1425㌻ 
21 すなはわれなんぢらをあつわがいかりなんぢらにふきかけんなんぢらはそのなかとけ 22 しろかねなかとくるがごとくになんぢらはそのなかわれヱホバがいかりなんぢらにそゝぎしをしるにいたらん

23 ヱホバのことばわれにのぞみて 24 ひとこれふべしなんぢいかりてららずあめもふらざるなり 25 預言者よげんしやたち徒黨とたうそのうちにありその食󠄃ゑばくところのほゆゆる獅子しゝのごとくにかれらは靈魂たましひ財寶たからたふともの寡婦󠄃やもめをそのなかおほくす 26 その祭司さいしはわがおきてをかしわが聖󠄄きよものけが聖󠄄きよきと聖󠄄きよからざるとの區別わかちをなさず潔󠄄いさぎよきとけがれたるとの差別けぢめをしへずそのおほひてわが安息日あんそくにち顧󠄃かへりみずわれはかれらのうちけがさる 27 そのなかにある公伯きみたち食󠄃ゑばくところの豺狼おほかみのごとくにしてをながし靈魂たましひほろぼものかすめとらんとす 28 その預言者よげんしや灰󠄃砂しつくいをもて是等これら虛浮物いつはりものいつはり占卜うらなひひとになしヱホバのつげあらざるにしゆヱホバかくいひたまふとふなり 29 くにたみ暴虐󠄃しへたげをおこなひうばことをなしなやめるもの貧󠄃まづしものかす道󠄃みちそむきて他國よそぐにひと虐󠄃しへた 30 われ一箇ひとりひとくにのために石垣いしがききづわが前󠄃まへにあたりてその破壞處くづれぐちわれをしてこれほろぼさしめざるべきもの彼等かれらうち尋󠄃たづぬれどもざるなり 31 しゆヱホバいふ是故このゆえわれわがいかりかれらにそゝぎわがいきどほりをもてかれらをほろぼかれらの行爲おこなひをそのかうべむく

第23章

1 ヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひとこゝ二人ふたり婦󠄃女をんなあり一人ひとりはゝ女子むすめなり 3 彼等かれらエジプトにおいていんおこなひそのわかときいんおこなへりすなは彼處かしこにおいてひとかれらの乳󠄃ちゝひね彼處かしこにおいてその處女をとめ乳󠄃房ちぶささは 4 そのあねはアホラいもとはアホリバとかれわれして男子なんし女子によしうめかれらの本名ほんみやうはアホラはサマリヤとひアホリバはヱルサレムとふなり

 1426㌻ 
5 アホラは我有わがものたるあひだいんおこなひてその戀人こひびとこがれたりこれすなはちそのとなりなるアツスリヤびとにして 6 むらさききぬもの牧伯きみたるもの督宰つかさたるものなり是等これらみな美麗うるはしひいででたるひとむまものなり〘1093㌻〙 7 かれすべてアツスリヤのひいででたるものいんおこなかつそのこがれたるすべてものすなはちそのもろ〳〵偶像ぐうざうをもてそのけがせり 8 かれまたエジプトよりの淫行いんかうすてざりきすなはかれわかときかれかれねその處女をとめ乳󠄃房ちぶさにさはりその淫慾いんよくかれうへもらせり 9 このゆゑわれかれをその戀人こひびとわたしそのこがれたるアツスリヤの子孫ひと〴〵わたせり 10 こゝおい彼等かれらかれの陰所󠄃かくしどころあらはしその子女むすこむすめうばつるぎをもてかれころして婦󠄃人をんななかにそのきこえしめそのうへさばきおこなへり

11 かれいもとアホリバこれをかれよりもはなはだしくそのよく縱恣ほしいままにしそのあね淫行いんかうよりもましたる淫行いんかうをなし 12 そのとなりなるアツスリヤの人々ひと〴〵戀焦こひこがれたりかれらはすなはち牧伯きみたるもの 督宰つかさたるもの 華美はなやかよそほひたるもの むまものにしてみなうるはしきひいででたるものなり 13 われかれがそのけがせしをたりかれらはともひとつ途󠄃みちをあゆめり 14 かれその淫行いんかうませかれかべほりつけたる人々ひと〴〵たりこれすなはちしゆをもてかべほりつけたるカルデヤびとかたちにして 15 こしにはおびむすかうべにはたれさがれる帓巾かしらづつみいただけり是等これらみな君王きみたるものかたちありてそのうまれたるくになるカルデヤのバビロンびとたり 16 かれその是等これらてこれに戀焦こひこが使者つかひをカルデヤにおくりてこれにいたらしむ 17 こゝおいてバビロンの人々ひと〴〵かれもとにきたりてこひとこきその淫行いんかうをもてかれけがしたりしがかれらにそのけがさるるにおよびてかれそのこゝろにかれらをうとんず 18 かれその淫行いんかうあらはしその陰所󠄃かくしどころあらはしたればわがこゝろかれうとんずわがこゝろかれのあねうとんじたるがごとし 19 かれその淫行いんかうしそのわかにエジプトにおいいんをおこなひしことおぼ 20 かれらの戀人こひびとこがるそのひとにく驢馬ろばにくのごとくそのせいむませいのごとし 21 なんぢおのれわかときにエジプトびとなんぢ處女をとめ乳󠄃房ちぶさのためになんぢ乳󠄃ちゝにさはりたるとき淫行いんかう顧󠄃かへりみるなり

 1427㌻ 
22 このゆゑしゆヱホバかくふアホリバよわれなんぢこゝろうとんずるにいたりしところの戀人こひびとおこしてなんぢせめしめかれらをして四方よもよりなんぢせめきたらしむべし 23 すなはちバビロンの人々ひと〴〵およびカルデヤのすべて人々ひと〴〵ペコデ、シヨワ、コアならびにアツスリヤのすべて人々ひと〴〵うるはしきひいででたる人々ひと〴〵牧伯きみたちおよび督宰つかさたち 大君おほきみおよび名高なだかひと すべむまもの 24 鋒車ほこぐるまおよび衆多おほくたみをひきゐてなんぢきた大楯おほだて小楯こだておよびかぶとをそなへて四方よもよりなんぢせめかからんわれ裁判󠄄さばきをかれらにゆだぬべしかれらすなはちその律法おきてによりてなんぢさばかん 25 われなんぢにむかひてわが嫉妬ねたみはつすればかれいかりをもてなんぢあつかなんぢはなみゝきりとるべしなんぢのうちののこれるものつるぎたふれんかれなんぢ子女むすこむすめうばふべしなんぢうちのこれるものやけ〘1094㌻〙 26 かれなんぢころも剝脱はぎとなんぢうるはしき妝飾󠄃かざりとるべし 27 われなんぢ淫行いんかうのぞなんぢがエジプトのよりおこなきたれるところの邪淫じやいんのぞなんぢをしてかさねかれらにをつけざらしめふたゝびエジプトのことおもはざらしめん 28 しゆヱホバかくわれなんぢにくものなんぢこゝろうとんずるものなんぢわたせば 29 かれ怨憎にくしみをもてなんぢあつかなんぢたるものこと〴〵なんぢ赤裸あかはだかなしおくべしこゝをもてなんぢいんをおこなヘる陰所󠄃かくしどころあらはにならんなんぢ淫行いんかう邪淫じやいんもしかり

30 なんぢ異邦人ことくにびとしたひていんをおこなひかれらの偶像ぐうざうをもてけがしたるにより是等これらことなんぢにおよぶなり 31 なんぢそのあね途󠄃みちあゆみたればわれかれのさかづきなんぢわた 32 しゆヱホバかくなんぢそのあねふかおほいなるさかづきのむべしこれわらひあざけりみたものなり 33 ゑひうれひなんぢ滿ちんなんぢあねサマリヤのさかづき駭異おどろき滅亡ほろびさかづきなり 34 なんぢこれをしこれをすひつくしその碎片くだけなんぢ乳󠄃房ちぶさ摘去ちぎらわれこれをふとしゆヱホバ 35 されしゆヱホバかくなんぢわれわすわれうしろすてたればなんぢまたその淫行いんかう邪淫じやいんつみ負󠄅おふべし

 1428㌻ 
36 かくてヱホバわれにいひたまふひとなんぢアホラとアホリバをさばかんとするやしからばかれらにその憎にくむべきことどもしめ 37 それかれらは姦淫かんいんをおこなへり又󠄂またそのにありかれらその偶像ぐうざう姦淫かんいんをおこなひ又󠄂またそのわれうみたる男子むすこなかをとほらしめてこれをやけ 38 加之しかのみならずまたこれをなせりすなはかれ同日おなじひにわが聖󠄄處きよきところけがしわが安息日あんそくにちをかせり 39 かれらその偶像ぐうざうのために男子等むすこらほふりしそのにわが聖󠄄處きよきところきたりてこれをけがかくわがいへなかことをなせり 40 かつ又󠄂またかれらは使者つかひをやりて遠󠄄方とほくよりひとまねきていたらしむその人々ひと〴〵のためになんぢあらゑが妝飾󠄃かざり 41 華美はなやかなるとこ臺盤だいばんをその前󠄃まへそなへそのうへにわがかうとわがあぶらおけ 42 かく群衆ぐんしう喧噪さわぎそのうちしづまりしがその多衆おほく人々ひと〴〵うへにまた曠野あらのよりサバびとまねよせたりかれらは腕環うでわをはめかうべうるはしきかんむりいただけり

43 われかの姦淫かんいんのために衰弱󠄃おとろへたるをんなこといへいまはやかれ姦淫かんいんその姦淫かんいんをなしをはらんかと 44 かれらは遊󠄃女あそびめ所󠄃ところにいるごとくにかれ所󠄃ところいりたりかくかれらすなはち淫婦󠄃いんぷアホラとアホリバの所󠄃ところいり 45 義人ただしきひとたち姦婦󠄃かんぷ律法おきててら故殺こさつ律法おきててらしてかれらをさばかんかれらは姦婦󠄃かんぷにしてまたそのあればなり〘1095㌻〙 46 しゆヱホバかくわれ群衆ぐんしう彼等かれらせめきたらしめかれらをこれわたして虐󠄃しへたげかすめにあはしめん 47 群衆ぐんしうかれらをいしにてつるぎをもてりその子女むすこむすめころをもてそのいへやくべし 48 かくわれこの邪淫じやいんたやさん婦󠄃女をんなみなみづかいましめてなんぢらのごとくに邪淫じやいんをおこなはざるべし 49 かれなんぢらの邪淫じやいんつみなんぢらにむくいんなんぢらはその偶像ぐうざうつみ負󠄅しかしてわれしゆヱホバなるをしるにいたるべし

第24章

1ねんの十ぐわつ十日とをかにヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひとなんぢこのすなはち今日こんにちしるせバビロンのわう今日こんにちヱルサレムをせめをるなり
 1429㌻ 
3 なんぢそむけるいへ譬喩たとへをかたりてこれしゆヱホバかくいひたまふかまゑてこれにみづくみいれ 4 そのにくすべ所󠄃ところあつめてもゝかたとをこれほねをこれにみた 5 ひつじ選󠄄擇者すぐれたるものまたたきゞ一束ひとたばしたれてほねかまたてまたそのうちほね

6 このゆゑしゆヱホバかくわざはひなるかなながるるまちさびのつきたるかま そのさびこれをはなれざるなりにく一箇ひとつ一箇ひとつとりいだせこれがためにくじひくべからず 7 かれはそのなかにありかれかわけるいはうへにこれをおけりこれをつちにそそぎてちりおほはれしめず 8 われいかりきたらせあだかへさんがためにそのかわけるいはうへおきちりおほはれざらしめたり 9 このゆゑしゆヱホバかくわざはひなるかなながるるまちわれまたそのたきゞつかおほいにすべし 10 たきゞつみかさねもやにくてこれをつくしそのほねをもやけしむべし 11 しかしてかま空󠄃からにして炭火すみびうへきそのあかがねをしてあつくなりてやけしめその汚穢けがれをしてなかとけしめそのさびさらしむべし 12 すでつくしたれどもそのおほいなるさびさらざればそのさび投棄なげすつべし 13 なんぢ汚穢けがれうち淫行いんかうありわれなんぢきよめんとしたれどもなんぢきよまらざりしによりてわがいかりなんぢもらしつくすまではなんぢその汚穢けがれをはなれてきよまることあらじ 14 われヱホバこれをいへこれいたわれこれをなすべしやめをしまずくいざるなりなんぢ道󠄃みちにしたがひなんぢ行爲わざにしたがひてかれなんぢさばかんしゆヱホバこれを

15 ヱホバのことばわれにのぞみて 16 ひとわれ頓死とんしをもてなんぢよろこもの取去とりさらなんぢなげかずなかなみだをながすべからず 17 こゑをたてずしてなげ死人しにんのために哀哭あいこくをなすなかれ冠物かぶりものいただあしくつ穿はくべしひげおほふなかれひとのおくれる食󠄃物しよくもつ食󠄃くらふべからず〘1096㌻〙 18 朝󠄃あしたわれ人々ひと〴〵かたりしがゆふべにわがつまねり明朝󠄃あくるあさにおよびてわれめいぜられしごとくなせり

 1430㌻ 
19 こゝ人々ひと〴〵われいひけるはこれなんぢがなすところのことなに意󠄃こころなるやわれらにつげざるや 20 われかれらにいひけるはヱホバのことばわれにのぞみて 21 イスラエルのいへにいふべししゆヱホバかくわれなんぢらの勢力ちからさかえなんぢらの喜愛よろこびなんぢらのこゝろ望󠄇のぞみなるわが聖󠄄所󠄃きよきところけがさんなんぢらが遺󠄃のこすところの子女むすこむすめつるぎたふれん 22 なんぢらもわがなせるごとくなしひげおほはずひとのおくれる食󠄃物しよくもつ食󠄃くらはず 23 かうべ冠物かぶりものいただあしくつ穿なげかずなかずそのつみうち痩衰やせおとろへてたがひうめかん 24 かくエゼキエルなんぢらにしるしとならんかれがなしたるごとくなんぢなさこのこといたらんときなんぢわれしゆヱホバなるをしるべし

25 ひとよわがかれらのちからかれらのたのしむところのさかえその喜愛よろこびそのこゝろ望󠄇のぞみその子女むすこむすめ取去とりさ 26 その逃󠄄亡者おちうどなんぢもときたなんぢみゝつぐることあらん 27 そのなんぢ逃󠄄亡者おちうどにむかひてくちひらかたりてふたゝもくせざらんかくなんぢかれらにしるしとなるべしかれらは遂󠄅つひわれのヱホバなるをしら

第25章

1 ヱホバのことばわれのぞみて 2 ひとなんぢかほをアンモンの人々ひと〴〵けこれにむかひて預言よげん 3 アンモンの人々ひと〴〵いふべしなんぢしゆヱホバのことばしゆヱホバかくひたまふなんぢわが聖󠄄處きよきところけがさるることにつきイスラエルのあらさるることにつき又󠄂またユダのいへとらうつさるることにつきて嗚呼あゝ心地ここちしといへ 4 このゆゑわれなんぢ東方ひがし人々ひと〴〵わたして所󠄃有もちものなささしめん彼等かれらなんぢうち畜圈けもののをりまうなんぢうちにその住󠄃宅すまひなんぢ作物つくりもの食󠄃くらなんぢ乳󠄃ちゝのま 5 ラバをばわれ駱駝らくだとなしアンモンの人々ひと〴〵をばひつじ所󠄃ところとなすべしなんぢわれのヱホバなるをしるにいたらん 6 しゆヱホバかくいひたまふなんぢイスラエルのことあし傲慢ほこりきはめてこゝろよろこべり
 1431㌻ 
7 このゆゑわれわがなんぢなんぢ國々くに〴〵わたして掠奪かすめ遭󠄃あはしめなんぢ國民くにたみうちより諸國しよこくたやほろぼすべしなんぢわれのヱホバなるをるにいたらん

8 しゆヱホバかくいひたまふモアブとセイルふユダのいへほかすべてくにおなじと 9 このゆゑわれモアブのかたひらくべしすなはちその邑々まち〳〵その最遠󠄄はてまちにしてくに莊嚴かざりなるベテエシモテ、バアルメオンおよびキリヤタイムよりこれをひら 10 これをアンモンの人々ひと〴〵そへ東方ひがし人々ひと〴〵あたへその所󠄃有もちものとなさしめアンモンの人々ひと〴〵をして國々くに〴〵うち記憶おぼえらるることなからしめん〘1097㌻〙 11 われモアブにさばきおこなふべしかれわれのヱホバなるをしるにいたらん

12 しゆヱホバかくいひたまふエドムは怨恨うらみをふくんでユダのいへことをなしかつこれにうらみまたしておほいつみたり 13 このゆゑしゆヱホバかくいひたまふわれエドムのうへにわがのばしてそのうちよりひとけもの絕去たちさこれをテマンより荒地あれちとなすべしデダンのものつるぎたふれん 14 われわがたみイスラエルのをもてエドムにわがあだむくいいんかれらわがいかりにしたがひわがいきどほりにしたがひてエドムにおこなふべしエドムびとすなはちわれあだかへすなるをしらしゆヱホバこれを

15 しゆヱホバかくいひたまふペリシテびとうらみふくみてことをなしこゝろほこりてあだかへふるうらみいだきてほろぼすことをなせり 16 このゆゑしゆヱホバかくいひたまふわれペリシテびとうへべケレテびと海邊うみべ遺󠄃のこれるものほろぼすべし 17 われいかりばつをもておほいなる復仇あだがへしかれらになさわがあだかれらにかへときかれらはわれのヱホバなるをしるべし

第26章

1 十一ねんつきはじめにヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひとよツロはヱルサレムのことにつきていへ嗚呼あゝ心地ここちよしもろ〳〵國民くにたみもんやぶこれわれうつるならんわれ豐滿ゆたかになるべしかれあれはてたりと 3 このゆゑしゆヱホバかくいひたまふツロよわれなんぢうみのその波濤なみ起󠄃おこすがごとおほくくの國人くにびとなんぢせめきたらしむべし
 1432㌻ 
4 かれらツロの石墻いしがきこぼちそのやぐらたふさんわれそのちりはらりてこれかわけるいはなすべし 5 これうみうちあみところとならんわれこれをいへばなりとしゆヱホバいひたまふこれもろ〳〵國人くにびとかすめらるべし 6 そのにをる女子むすめつるぎころされんかれらすなはちわれのヱホバなるをしるべし

7 しゆヱホバかくいひたまふわれわうわうなるバビロンのわうネブカデネザルをして馬車むまぐるま騎兵きへい群衆ぐんしうおよびおほくのたみ率󠄃ひきゐきたよりツロにせめきたらしむべし 8 にをるなんぢ女子等むすめらをばかれつるぎにかけてころ又󠄂またなんぢにむかひて雲梯うんていなんぢにむかひてるゐきづなんぢにむかひてたてそな 9 破城槌しろくづしなんぢ石垣いしがきけそのをのをもてなんぢやぐら打碎うちくだかん 10 その衆多おほくむま烟塵けぶりなんぢおほはん彼等かれらやぶれたるしろるごとくになんぢ門々もん〳〵入來いりきたらんときその騎兵きへいくるまおとのためになんぢ石垣いしがき震動ゆるぐべし 11 かれそのむまひづめをもてなんぢもろ〳〵ちまたふみあらしつるぎをもてなんぢたみころさんなんぢ榮光さかえはしらたふるべし 12 かれなんぢ財寶たからうばなんぢ商貨あきなひものかすなんぢ石垣いしがき打崩󠄃うちくづなんぢたのしたちこぼなんぢいしつちみづしづめん〘1098㌻〙 13 われなんぢうたこゑとゞめんなんぢこと音󠄃またきこえざるべし 14 われなんぢかわけるいはとなさんなんぢあみところとなりふたゝたつことなかるべしわれヱホバこれをふとしゆヱホバいひたまふ

15 しゆヱホバ、ツロにかくいひたまふ島々しま〴〵なんぢたふるるおと 手負󠄅ておひ呻吟うめき およびなんぢうち殺戮さつりくによりて震動ふるはざらんや 16 うみ君主きみたちみなそのくだ朝󠄃服󠄃てうふくぬひあるころも恐懼おそれまとときとなくおそなんぢことおどろかん 17 かれなんぢためかなしみことばあげなんぢふべしなんぢうみよりいでたる住󠄃處すまひたかまち自己おのれもその居民すむひとともうみおい勢力ちからあるものそのすべて居民すむものおのれおそれしむるものなんぢ如何いかにしてほろびたるや 18 それ島々しま〴〵なんぢたふるるふるうみ島々しま〴〵なんぢほろぶるにおどろくなり

 1433㌻ 
19 しゆヱホバかくいひたまふわれなんぢあれたるまちとなしひと住󠄃すまはざる邑々まち〳〵のごとく洋海うみわきあがらしめて大水おほみづなんぢ掩沒おほはしめんとき 20 なんぢはかゆけ者等ものども所󠄃ところ昔時むかしたみ所󠄃ところくだなんぢをしてしたくに住󠄃すましめ古昔むかしよりの墟址あれあとおいはかくだれる者等ものどもとともにをらしめなんぢうちまたひと住󠄃すむことなからしむべししかしてわれいけひとさかえ創造󠄃つくりいださん 21 われなんぢをもてひと戒懼おそれとなすべしなんぢまたることなしひとなんぢ尋󠄃たづぬるも終󠄃つひなんぢざるべししゆヱホバこれをふなり

第27章

1 ヱホバのことばまたわれのぞみて 2 ひとなんぢツロのためにかなしみことば 3 ツロにいふべしなんぢうみくちりてもろ〳〵國人くにびと商人あきうどとなり多衆おほく島々しま〴〵通󠄃かよものしゆヱホバかくいひたまふツロよなんぢわれきはまれりと 4 なんぢくにうみなかにありなんぢたつものなんぢつくせり 5 ひとセニルのもみをもて船板ふないたつくりレバノンより香柏かうはくとりなんぢのためにほばしらつく 6 バシヤンのかしをもてなんぢ漿かいつくりキッテムのしまよりいたれる黄楊つげ象牙ざうげはめなんぢ坐板こしかけつくれり 7 なんぢはエジプトよりいたれる文布あやぬのにしてはたもちふべしなんぢ天遮󠄄おひはエリシヤのしまよりいたれるあゐむらさきぬのなり 8 なんぢ水手かこはシドンとアルワデのひとなりツロよなんぢうちにあるかしこものなんぢ舵師かぢとりとなる 9 ゲバルの老人としよりたちおよびそのかしこものなんぢうちにをりてなんぢもりつくろうみもろ〳〵ふねおよびその舟子ふなこなんぢうちにありてなんぢ貨物しなもの交易かうえき 10 ペルシヤびとルデびとフテびとなんぢぐんにありてなんぢ戰士いくさびととなる彼等かれらなんぢうちたてかぶとなんぢ光輝かがやきあた 11 アルワデの人々ひと〴〵およびなんぢ軍勢ぐんぜいなんぢ四周󠄃まはり石垣いしがきうへにあり勇士ゆうしなんぢやぐらにあり彼等かれらなんぢ四周󠄃まはり石垣いしがきにそのたてをかけなんぢつくせり
〘1099㌻〙
12 そのもろ〳〵貨物しなものとめるがためにタルシシなんぢあきなをなしぎん てつ すずおよびなまりをもてなんぢ交易かうえきなせ 13 ヤワン、トバルおよびメセクはなんぢ商賈あきうどにしてひとあかがねうつはをもてなんぢ貿易あきなひおこな
 1434㌻ 
14 トガルマのやからむま騎馬のりむまおよびうさぎむまをもてなんぢ交易かへ 15 デダンの人々ひと〴〵なんぢあきなひをなせりおほく島々しま〴〵なんぢにありて交易かうえき象牙ざうげ黑檀こくたんをもてなんぢ貿易ぼうえきせり 16 なんぢ製造󠄃品つくるものおほきがためにスリアなんぢあきなひをなし赤玉あかだま 紫貨むらさき 繡貨ぬひとりもの 細布ほそぬの 珊瑚さんごおよび瑪瑙めなうをもてなんぢ交易かうえき 17 ユダとイスラエルのなんぢあきなひをなしミンニテのむぎ菓子くわしみつあぶら乳󠄃香にうかうをもてなんぢ交易かうえき 18 なんぢ製造󠄃物つくるものおほきがためもろ〳〵貨物しなものおほきがためにダマスコ、ヘルボンのさけ曝毛さらしげをもてなんぢ交易かうえきせり 19 ウザルのベダンとヤワン熟鐵きたひたるてつをもてなんぢ交易かうえき肉桂にくけい菖蒲あやめなんぢいちにあり 20 デダンくるま毛氈もうせんなんぢあきなへり 21 アラビヤとケダルの君等きみたちとはなんぢりてあきなひをなし羔羊こひつじ牡羊をひつじ牡山羊をやぎをもてなんぢ交易かうえき 22 シバとラアマの商人あきうどなんぢあきなひをなしもろ〳〵たつと香料かうれうもろ〳〵寶石はうせききんをもてなんぢ交易かうえきせり 23 ハランとカンネとエデンとシバの商賈あきうどとアツスリヤとキルマデなんぢあきなひをなし 24 華美はなやかなるもの紫色むらさきなるぬひとり衣服󠄃ころも香柏かうはくはこあやいれひもにてゆひたるものとをもてなんぢいちにあり 25 タルシシのふねなんぢのために徃來ゆききして商賣あきなひためなんぢうみなかにありて豐滿ゆたかにしてさかえあり

26 水手かこなんぢおし大水おほみづうちにいたるにうみなかにて東風ひがしかぜなんぢうちやぶ 27 なんぢ財寶たからなんぢ商貨物あきなひものなんぢ交易かうえきものなんぢ舟子ふなこなんぢ舵師かぢとりなんぢもりつくろものなんぢ貨物しなものあきなものなんぢうちにあるところのすべての軍人いくさびとならびなんぢうち乘者のりびとみななんぢやぶるるうみなかおちいるべし 28 なんぢ舵師かぢとり叫號さけびこゑにその處々ところどころふる 29 すべかいもの舟子ふなこおよびすべうみ舵師かぢとりそのふねよりくだりてをか 30 なんぢのためにこゑあげげていたちりかしらかぶ灰󠄃はひうち輾轉まろ 31 なんぢのためにかみ麻󠄃布あさぬのまとなんぢのためにこゝろいためていたなげくべし 32 彼等かれらかなしみてなんぢのためにかなしみことばなんぢとむらひていづれかツロのごとくなるうみなかほろびたるものごとくなると
 1435㌻ 
33 なんぢ商貨あきなひものうみよりいでときなんぢ衆多おほく國民くにびとあかしめなんぢ衆多おほく財寶たから貨物しなものをもてわうたちとましめたりしが 34 なんぢうみやぶれてふかみづにあらんときなんぢ貨物しなものなんぢ乘人しりびとみなおちいらん 35 島々しま〴〵住󠄃すめものみななんぢおどろかんその君等きみたちおほいおそれてそのおもてふるはすべし〘1100㌻〙 36 國々くに〴〵商賈あきうどなんぢのためにうそぶかんなんぢひと戒懼おそれとなりかぎりなく失果うせはて

第28章

1 ヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひとよツロのきみふべししゆヱホバかくいひたまふなんぢこゝろたかぶりてわれかみなりかみすわりてうみなかにありとなんぢひとにしてかみにあらずしかしてかみこゝろのごときこゝろいだくなり 3 それなんぢはダニエルよりもかしこかりかくれたることとしてなんぢあきらかならざるは 4 なんぢ智慧󠄄ちゑ明哲さとりによりてなんぢとみ金銀きんぎんなんぢくらをさ 5 なんぢおほいなる智慧󠄄ちゑなんぢ貿易ばうえきをもてなんぢ富有とみしその富有とみのためにこゝろたかぶれり 6 このゆゑしゆヱホバかくなんぢかみこゝろのごときこゝろいだくに 7 われ異國人ことくにびとなんぢせめきたらしめんこれ國々くに〴〵あら人々ひと〴〵なりかれつるぎきてなんぢ智慧󠄄ちゑをもてたるところのうるはしきものむかなんぢけが 8 なんぢ穴󠄄あななげいれんなんぢうみなかにてころさるるもののごとき遂󠄅とぐべし 9 なんぢひとにしてかみにあらずなんぢころものにあるもなほそのおのれころもの前󠄃まへわれかみなりといはんとするや 10 なんぢ割󠄅禮かつれいをうけざるもの異國人ことくにびと遂󠄅とぐべしわれこれをいへばなりとヱホバいひたまふ

11 ヱホバのことばわれにのぞみて 12 ひとよツロのわうのためにかなしみことば述󠄃べこれにいふべししゆヱホバかくいひたまふなんぢ全󠄃まつたととのへたるものいん智慧󠄄ちゑきはまれるものなり 13 なんぢかみそのエデンにりきもろ〳〵寶石はうせき 赤玉あかだま 黄玉きのたま 金剛石こんがうせき 黄綠玉きみどりのたま 葱垳そうかう 碧玉みどりのたま 靑玉あをだま 紅玉くれなゐのたま 瑪瑙めなうおよびこがねなんぢおほへりなんぢたてらるる手鼓てつづみふえなんぢのためにそなへらる
 1436㌻ 
14 なんぢあぶらそそがれしケルブにしておほふことをなせわれなんぢかくなせしなりなんぢかみ聖󠄄山きよきやま又󠄂またいしなかあゆめり 15 なんぢはそのたてられしより終󠄃つひなんぢうちあくゆるにいたるまではそのおこなひ全󠄃まつたかりき 16 なんぢ交易かうえきおほきがためになんぢうちには暴逆󠄃ぼうぎやく滿ちてなんぢつみをかせり是故このゆえおほふことをなすところのケルブよわれかみやまよりなんぢけがいだいしなかよりなんぢほろぼさるべし 17 なんぢその美麗うるはしきのためにこゝろたかぶりその榮耀かがやきのためになんぢ智慧󠄄ちゑけがしたればわれなんぢなげうなんぢ王等わうたち前󠄃まへおき觀物みものとならしむべし 18 なんぢたゞしからざる交易かうえきをなしてをかしたるおほくのつみなんぢ聖󠄄所󠄃きよきところけがしたればわれなんぢのうちよりいだしてなんぢすべなんぢもの前󠄃まへにてなんぢ灰󠄃はひとなさん 19 國々くに〴〵うちにてなんぢものみななんぢおどろかんなんぢひと戒懼おそれとなりかぎりなく失果うせはててん
〘1101㌻〙
20 ヱホバのことばわれにのぞみて 21 ひとなんぢかほをシドンにけこれにむかひて預言よげん 22 いふべししゆヱホバかくいひたまふシドンよわれなんぢてきとなるわれなんぢうちにおいて榮耀さかえわがかれらをさばわれ聖󠄄きよことかれらにあらはときかれわれのヱホバなるをしら 23 われ疫病えきびやうこれにおくりそのちまたあらしめんその四方しはうよりこれきたるところのつるぎころさるるものそのなかたふるべしかれらすなはちわれのヱホバなるをしら 24 イスラエルのいへにはその周󠄃圍まはりにありてこれいやしむるもの所󠄃ところよりかさねあし荊棘いばらくるし芒薊とげきたることなしかれらはわれしゆヱホバなるをしるにいたらん

25 しゆヱホバかくわれイスラエルのいへをそのちらされたる國々くに〴〵よりあつめんときかれらにりてわれ聖󠄄きよこと異國人ことくにびと前󠄃まへにあらはさんかれらはわがしもべヤコブにあたへたるその住󠄃すま 26 かれ彼處かしこ安然やすらか住󠄃いへ葡萄園ぶだうばたけつくらんかれらの周󠄃圍まはりにありてかれらを藐視いやしむものこと〴〵さばかんときかれらは安然やすらか住󠄃われヱホバのおのれかみなるをらん
 1437㌻ 

第29章

1ねんの十ぐわつの十二にちにヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひとなんぢかほをエジプトのわうパロにむけかれとエジプト全󠄃國ぜんこくにむかひて預言よげん 3 かたりていふべししゆヱホバかくいひたまふエジプトのわうパロよわれなんぢてきとなるなんぢそのかはすところのわになんぢいふかはわれ所󠄃有ものなりわれ自己おのれのためにこれを造󠄃つくれりと 4 われかぎなんぢあぎとなんぢかはうををしてなんぢうろこつかしめなんぢおよびなんぢうろこつけもろ〳〵うをなんぢかはよりひきいだし 5 なんぢなんぢかはもろ〳〵うを曠野あらのなげすてんなんぢおもてたふれんなんぢとりあぐるものなくあつむるものなかるべしわれなんぢけものてんとりゑばあたへん 6 エジプトの人々ひと〴〵みなわれのヱホバなるをしら彼等かれらのイスラエルのいへにおけるはあしつゑのごとくなりき 7 イスラエルなんぢとれなんぢれてそのかたこと〴〵又󠄂またなんぢよれなんぢれてそのこしこと〴〵ふるへしむ

8 このゆゑしゆヱホバかくわれつるぎなんぢもちきたりひとけものなんぢうちよりたゝ 9 エジプトのあれ空󠄃曠むなしくなるべしかれらすなはちわれのヱホバなるをしらかれかはわれものなりわれこれをつくれりと 10 このゆゑわれなんぢなんぢ河々かは〴〵ばつしエジプトのをミグドルよりスエネにいたりエテオピアのさかひいたるまでこと〴〵あらして空󠄃曠むなしくせん 11 ひとあしこゝわたらずけものあしこゝわたらじ四十ねんあひだこゝひと住󠄃すむことなかるべし 12 われエジプトのあらしてあれたる國々くに〴〵うちにあらしめんその邑々まち〳〵あれて四十ねんあひだあれたる邑々まち〳〵なかにあるべしわれエジプトびともろ〳〵たみうちちらもろ〳〵くにちらさん
〘1102㌻〙
13 たゞしゆヱホバかくいひたまふ四十ねんのちわれエジプトびとをそのちらされたるもろ〳〵たみうちよりあつめん 14 すなはちエジプトの俘囚人とらはれびとかへしそのうまれしくになるバテロスのにかへらしむべしかれらは其處そこいやしくになさ 15 これもろ〳〵くによりもいやしくしてふたゝ國々くに〴〵うへにいづることなかるべしわれかれらをちひさくすればかれらはかさね國々くに〴〵をさむることなし
 1438㌻ 
16 かれらはふたゝびイスラエルのいへたのみとならじイスラエルはこれにこゝろをよせてそのつみをおもひいださしむることなかるべしかれらすなはちわれしゆヱホバなるをしら

17 こゝに二十七ねんの一げつ一日ついたちにヱホバのことばわれにのぞみて 18 ひとよバビロンのわうネブカデネザルその軍勢ぐんぜいをしてツロにむかひておほいはたらかしむみなかしら禿みなかたやぶしかるにかれもその軍勢ぐんぜいもそのなせるところの事業わざのためにツロよりそのむくい 19 このゆゑしゆヱホバかくいふわれバビロンのわうネブカデネザルにエジプトのあたへんかれその衆多おほく財寳たからものかすものうばはんこれその軍勢ぐんぜいむくいたらん 20 かれ勞動はたらけあたひとしてわれエジプトのをかれにあたかれわがためにこれをなしたればなりしゆヱホバこれを

21 當日そのひわれイスラエルのいへひとつつのしやうぜしめなんぢをしてかれらのうちくちひらくことをせしめん彼等かれらすなはちがヱホバなるをしるべし

第30章

1 ヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひと預言よげんしてしゆヱホバかくいひたまふなんぢさけそのわざはひなるかな 3 その近󠄃ちかしヱホバの近󠄃ちかこれくもこれ異邦人ことくにびとときなり 4 つるぎエジプトにのぞまんころさるるもののエジプトにたふるるときエテオピアに痛苦くるしみあるべしてきその財寶たからうばはんその基址もとゐこぼたるべし 5 エテオピアびとフテびとルデびとすべ加勢かせいつはものおよびクブびとならびに同盟どうめいくに人々ひと〴〵かれらとともにつるぎにたふれん

6 ヱホバかくふエジプトをたすくるものたふそのほこるところの勢力ちからせんミグドルよりスエネにいたるまでひとつるぎによりておのれうちたふるべししゆヱホバこれをいふなり 7 それあれ荒地あれちうちにありその邑々まち〳〵あれたるまちうちにあるべし
 1439㌻ 
8 われをエジプトにくださんとき又󠄂またこれたすくるものみなほろびんとき彼等かれらわれのヱホバなるをしら 9 そのには使者つかひふねにてわれよりいでてかの心强こころづよきエテオピアびとおそれしめんエジプトのにありしごと彼等かれらうち苦痛くるしみあるべしこれいた
〘1103㌻〙
10 しゆヱホバかくいひたまふわれバビロンのわうネブカデネザルをもてエジプトの喧噪さわぎとゞむべし 11 かれおよびかれにしたがふたみすなは國民くにたみうちあらもの召來めしきたりてそのくにほろぼさんかれつるぎをぬきてエジプトをめそのころせるものくに滿みたすべし 12 われその河々かは〴〵からくにあしひと外國人ことくにびとをもてくにとそのうちものあらすべしわれヱホバこれをいへ

13 しゆヱホバかくたまふわれ偶像ぐうざうこぼ神々かみ〴〵をノフにたやさんエジプトのくによりはふたゝきみのいづることなかるべしわれエジプトのくに畏怖おそれかうむらしめん 14 われバテロスをあらしゾアンにげノにさばきおこな 15 わがいかりをエジプトの要󠄃害󠄅えうがいなるシンにもらしノの群衆ぐんしうつべし 16 われをエジプトにくださんシンは苦痛くるしみもだえノは打破うちやぶられノフは日中ひるてきをうけん 17 アベンとピベセテの少者わかものつるぎたふそのうち人々ひと〴〵とらへゆかれん 18 テバネスにおいてはがエジプトのくびき其處そこくだとき暗󠄃くらくならんそのほこるところの勢力ちからせんくもこれをおほはんその女子等むすめらとらへゆかれん 19 かくわれエジプトにさばきをおこなはん彼等かれらすなはちわれのヱホバなるをしるべし

20 十一ねんの一げつ七日なぬかにヱホバのことばわれにのぞみて 21 ひとわれエジプトのわうパロのうでれりこれふたゝゆはへてくすりほどこ裹布まきぬのまきこれつゝつよしてつるぎとるにたへしむることあたはざるなり 22 このゆゑしゆヱホバかくいひたまふわれエジプトのわうパロをばつそのつようでをれたるうでとをともつるぎをそのよりおちしむべし 23 われエジプトびともろ〳〵たみうちちらもろ〳〵くにちらさん
 1440㌻ 
24 しかしてバビロンのわううでつよくしてわがつるぎをこれにさづけんされわれパロのうでればかれ刺透󠄃さしとほされたるものうめくがごとくにその前󠄃まへうめかん 25 われバビロンのわううでつよくせんパロのうで弱󠄃よわくならんわれわがつるぎをバビロンのわうさづけてかれをしてエジプトにむかひてこれのべしむるとき人衆ひと〴〵われのヱホバなるをしら 26 われエジプトびともろ〳〵たみうちちらもろ〳〵くにちらさんかれらすなはちわれのヱホバなるをるべし

第31章

1 十一ねんの三ぐわつ一日ついたちにヱホバのことばわれのぞみて 2 ひとよエジプトのわうパロとその群衆ぐんしうなんぢはそのおほいなることたれたるや 3 アツスリヤはレバノンの香柏かうはくのごとしそのえだうるはしくして生茂おひしげりそのたけたかくしてそのいただきくもいた 4 みづこれをおほいならしめ大水おほみづこれをたかからしむその川々かは〴〵そのうわれるところめぐりそのながれもろ〳〵およぼせり〘1104㌻〙 5 これによりてそのたけもろ〳〵よりもたかくなりその生長そだつにあたりておほくみづのために枝葉えだはしげりそのえだながのびたり 6 その枝葉えだは空󠄃そらもろ〳〵とりをくひそのえだしたもろ〳〵けものみそのかげもろ〳〵國民くにたみ住󠄃すま 7 これはそのおほいなるとそのえだながきとによりうるはしかりきそのおほくのみづかたはらにありたればなり 8 かみその香柏かうはくこれをおほふことあたはずもみもその枝葉えだはおよばずけやきもそのえだしかかみそのうちそのうるはしきことこれにしくものあらざりき 9 われこれがえだおほくしてこれをうるはしくなせりエデンのかみそのにあるものみなこれをうらやめり

10 このゆゑしゆヱホバかくなんぢそのたけたかくなれりこれそのいただきくもいたりそのこゝろたかほこれば 11 われこれを萬國ばんこくきみたるものわたさんかれこれを處置しよちせんそのあくのためにわれこれを打棄うちすてたり 12 他國人ことくにびと國々くに〴〵あらものこれを截倒きりたふしてその枝葉えだは山々やま〳〵谷々たに〴〵そのえだくだけてすべて谷川たにがはにあり萬民ばんみんそのかげはなれてこれを遺󠄃 13 そのたふれたるうへ空󠄃そらもろ〳〵とりとゞまりそのえだうへもろ〳〵けもの 14 これみづほとりそのたかさのためにほこることなくそのいただきくもいたらしむることなからんためまたみづうるほものたからかにみづかたつことなからんためなりそれ是等これらみなわたされてしたくにほか人々ひと〴〵うちにありはかくだ者等ものどもともなるべし

 1441㌻ 
15 しゆヱホバかくいひたまふかれしたくにくだれるわれ哀哭かなしみあらしめこれがために大水おほみづおほひその川々かは〴〵をせきとめたれば大水おほみづとゞまれりわれレバノンをしてかれのためになげかしめもろ〳〵をしてかれのために痩衰やせおとろへしむ 16 われかれを陰府よみなげくだしてはかくだものともならしむるとき國々くに〴〵をしてそのおつひびき震動ふるへしめたり又󠄂またエデンのもろ〳〵レバノンの勝󠄃すぐれたるいとうるはしきものすべみづうるほものみなしたくにおいなぐさめたり 17 彼等かれらかれとともに陰府よみくだつるぎさゝれたるものところにいたるこれすなはちその助者たすけてとなりてそのかげ萬國民ばんこくみんうちにをりしものなり

18 エデンのうちにありてなんぢそのさかえとそのおほいなることいづれたるやなんぢかくエデンのとともにしたくに投下なげくだされつるぎ刺透󠄃さしとほされたるものとともに割󠄅禮かつれいうけざるものうちにあるべしパロとその群衆ぐんしうかくのごとししゆヱホバこれを

第32章

1 こゝにまた十二ねんの十二ぐわつ一日ついたちにヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひとよエジプトのわうパロのためにかなしみことば述󠄃のべかれふべしなんぢみづか萬國ばんこくうち獅子しゝなぞらへたるがなんぢうみわにごとくなりなんぢかはなか跳起󠄃はねおあしをもてみづにごしその河々かは〴〵ふみみだす〘1105㌻〙 3 しゆヱホバかくいひたまふわれ衆多おほく國民くにたみなかにてわがあみなんぢ打掛うちかかれらをしてわがあみにてなんぢひきあげしめん 4 しかしてわれなんぢ地上をかなげすてなんぢおもてなげう空󠄃そらもろ〳〵とりをしてなんぢうへとゞまらしめ全󠄃地ぜんちけものをしてなんぢ飽󠄄あかしむべし 5 われなんぢにく山々やま〳〵遺󠄃なんぢしかばねうづたかくして谷々たに〴〵うづむべし 6 われなんぢ溢󠄃あふるるをもてうるほやまにまでおよぼさん谷川たにがはにはなんぢみつべし 7 われなんぢめつするとき空󠄃そらおほひそのほし暗󠄃くらくしくもをもておほはんつきはそのひかりはなたざるべし
 1442㌻ 
8 われ空󠄃そら光明ひかりこと〴〵なんぢうへ暗󠄃くらくしなんぢくに黑暗󠄃やみとなすべししゆヱホバこれを 9 われなんぢの滅亡ほろびもろ〳〵たみなんぢしらざる國々くに〴〵うちしらしめて衆多おほくたみをしてこゝろいたましめん 10 われ衆多おほくたみをしてなんぢおどろかしめんその王等わうたちはわがその前󠄃まへにわれのつるぎふるとき戰慄をののかんなんぢたふるるにはかれ各人おの〳〵その生命いのちのためにたえ發振ふるは

11 すなはしゆヱホバかくいひたまふバビロンのわうつるぎなんぢのぞまん 12 われなんぢ群衆ぐんしうをして勇士ますらをつるぎたふれしめん彼等かれらみな國々くに〴〵あらものなりかれらエジプトの驕傲ほこりたやさん群衆ぐんしうみなほろぼさるべし 13 われその家畜かちくこと〴〵おほくみづかたはらより絕去たちさらひとあしふたゝこれにごすことなく家畜かちくひづめこれをにごすことなかるべし 14 われすなはちそのみづすましめその河々かは〴〵をしてあぶらのごとくながれしめんしゆヱホバこれを 15 われエジプトのくに荒地あれちとなしてそのくにあれてこれがとみうしなときまたわがそのうち住󠄃すめものこと〴〵とき人々ひと〴〵われのヱホバなるをしら 16 これかなしみことばなりひとかなしみてこれをとなへん國々くに〴〵むすめかなしみてこれとなふべしすなは彼等かれらエジプトとそのもろ〳〵群衆ぐんしうのためにかなしみてこれとなへんしゆヱホバこれを

17 十二ねんつきの十五にちにヱホバのことばまたわれのぞみて 18 ひとよエジプトの群衆ぐんしうのためになげこれおほいなる國々くに〴〵女等むすめらとをしたくになげくだしはかにくだるものともならしめよ 19 なんぢうるはしきことたれ勝󠄃まさるやくだりて割󠄅禮かつれいなきものとともにせよ 20 かれらはつるぎころさるるものうちたふるべしつるぎすでわたしてありこれとそのもろ〳〵群衆ぐんしう曵下ひきくだすべし 21 勇士ゆうしつよもの陰府よみうちよりかれにその助者たすけてともものい割󠄅禮かつれいうけざるものつるぎころされたるもの彼等かれらくだりて

 1443㌻ 
22 彼處かしこにアツスリアとそのすべて群衆ぐんしうをりその周󠄃圍まはりこれはかありかれらはみなころされつるぎたふれたるものなり〘1106㌻〙 23 かれのはか穴󠄄あなおくまうけてありその群衆ぐんしうはか四周󠄃まはりにありこれみなころされてつるぎたふれたるもの生者いけるもの畏怖おそれをおこせしものなり

24 彼處かしこにエラムありそのすべて群衆ぐんしうそのはか周󠄃圍まはりにありこれみなころされてつるぎたふ割󠄅禮かつれいうけずしてしたくにくだりしもの生者いけるもの畏怖おそれをおこせしものにてかの穴󠄄あなくだれるものどもとともに恥辱はぢかうむるなり 25 ころされたるものなかにそのとこきてそのすべて群衆ぐんしうともにすそのはか周󠄃圍まはりにあり彼等かれらみな割󠄅禮かつれいうけざるものにしてつるぎころさるかれ生者いけるもの畏怖おそれをおこしたれば穴󠄄あなくだれるものとともに恥辱はぢかうむるなりかれころされしものうちおか

26 彼處かしこにメセクとトバルおよびそのすべて群衆ぐんしうありそのはか周󠄃圍まはりにありかれらはみな割󠄅禮かつれいうけざるものにしてつるぎころさるこれ生者いけるもの畏怖おそれをおこしたればなり 27 かれらは割󠄅禮かつれいうけずしてたふれたる勇士ゆうしとともにさず是等これらはその武器ぶきもち陰府よみくだりそのつるぎまくらにすそのつみほねにありこれ生者いけるものおい勇士ゆうしおそれしめたればなり 28 なんぢ割󠄅禮かつれいうけざるものうちうちくだつるぎころされたるものとともにふさ

29 彼處かしこにエドムとその王等わうたちとそのすべて君等きみたちありかれらは勇力ちからをもちながらつるぎころさるるものうち割󠄅禮かつれいなきものおよび穴󠄄あなくだれるものとともにすべし 30 彼處かしこきた君等きみたちみなあり又󠄂またシドンびとみなありかれらはころされしものどもとともにくだひとおそれしむる勇力ちからをもちて羞辱はづかしめ彼處かしこかれらは割󠄅禮かつれいうけずしてつるぎころされたるものとともに穴󠄄あなくだれるものとともに恥辱はぢかうむ

31 パロかれらをそのすべて群衆ぐんしうことにつきてこゝろやすめんパロとその軍勢ぐんぜいみなつるぎころさるしゆヱホバこれを
 1444㌻ 
32 われかれをして生者いけるもの畏怖おそれをおこさしめたりパロとそのすべて群衆ぐんしう割󠄅禮かつれいをうけざるものうちにありてつるぎころされしものとともにしゆヱホバこれを

第33章

1 こゝにヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひとなんぢたみ人々ひと〴〵つげこれわれつるぎひとつくにのぞましめんときそのくにたみおのれの國人くにびとうちより一人ひとり選󠄄えらみてこれ守望󠄇人まもりびととなさんに 3 かれくにつるぎのぞむをラッパをふきてそのたみいましむることあらん 4 しかるにひとラッパの音󠄃おときゝみづかいましめずつるぎつひにのぞみてそのひとうしなふにいたらばそのはそのひとかうべすべし 5 かれラッパの音󠄃おときゝみづかいましむることをなさざればそのおのれすべしされどもしみづかいましむることをなさばその生命いのちたもつことを〘1107㌻〙 6 しかれども守望󠄇者まもりびとつるぎのぞむをてラッパをふかたみ警戒いましめをうけざるあらんにつるぎのぞみてそのうち一人ひとりうしなはばそのひとおのれつみしぬるなれどわれその守望󠄇者まもりびと討問もとめん

7 されひとわれなんぢたててイスラエルのいへ守望󠄇者まもりびととなすなんぢわがくちよりことばわれにかはりて彼等かれらいましむべし 8 われ惡人あくにんむかひて惡人あくにんなんぢしなざるべからずといはんになんぢその惡人あくにんいましめてその途󠄃みちはなるるやうにかたらずば惡人あくにんはそのつみしなんなれどそのをばわれなんぢ討問もとむべし 9 されなんぢもし惡人あくにんいましめてひるがりてその途󠄃みちはなれしめんとしたるにかれその途󠄃みちはなれずばかれはそのつみしなしかしてなんぢはおのれの生命いのちたもつことを

10 されひとよイスラエルのいへなんぢらはかくかたりてわれらのとがつみわれらのうへにあり我儕われらはそのうちにありて消󠄃失きえうせいかでかいくることをんと 11 なんぢかれらにいふべししゆヱホバいひたまふわれわれ惡人あくにんしぬるをよろこばず惡人あくにんのその途󠄃みちはなれていくるをよろこぶなりなんぢひるがへりひるがへりてそのあし道󠄃みちはなれよイスラエルのいへ汝等なんぢらなんぞしぬべけんや
 1445㌻ 
12 ひとなんぢたみ人々ひと〴〵いふべし義人ぎじんはそのひとつみをかせるにはそのひとすくふことあたはず惡人あくにんはそのあくはなれたるにはそのあくのためにたふるることあらじ義人ぎじんはそのつみをかせるにはそののためにいくることを 13 われ義人ぎじんなんぢかならずいくべしといはんにかれそのたのみてつみををかさばそのこと〴〵わすらるべしそのをかせるつみのためにかれしぬべし 14 われ惡人あくにんなんぢかならずしぬべしといはんにかれそのあくはな公道󠄃おほやけ公義ただしきおこなふことあらん 15 すなは惡人あくにん質物しちものもどしそのうばひしもの還󠄃かへあくをなさずして生命いのち憲法のりにあゆみなばかならいきしなざるべし 16 そのをかしたる各種もろ〳〵つみ記憶おぼえらるることなかるべしかれすでに公道󠄃おほやけ公義ただしきおこなひたればかならいくべし

17 なんぢたみ人々ひと〴〵しゆ道󠄃みちたゞしからずとされまこと彼等かれら道󠄃みちたゞしからざるなり 18 義人ぎじんもしそのはなれてつみををかさばこれがためにしぬべし 19 惡人あくにんもしそのあくはなれて公道󠄃おほやけ公義ただしきおこなひなばこれがためにいくべし 20 しかるになんぢらはしゆ道󠄃みちたゞしからずといふイスラエルのいへわれ各人おの〳〵行爲わざにしたがひて汝等なんぢらさばくべし

21 われらがとらへうつされしのちすなはち十二ねんの十ぐわつ五日いつかにヱルサレムより脱逃󠄄者おちうどきたりてまち擊敗うちやぶられたりと〘1108㌻〙 22 その逃󠄄亡者おちうどきた前󠄃まへヱホバのわれのぞかれ朝󠄃あしたにおよびてわれきたるまでにわがくちひらけりかくわがくちひらけたればわれまたもくせざりき

23 すなはちヱホバのことばわれにのぞみて 24 ひとよイスラエルの墟址あれあと住󠄃すめものかたりてふアブラハムは一人ひとりにしてこのたもてり我等われら衆多おほこのはわれらの所󠄃有もちものさづかると 25 このゆゑなんぢかれらにふべししゆヱホバかくなんぢらはのままに食󠄃くらなんぢらの偶像ぐうざうあふかつながすなればなほこのたもつべけんや 26 汝等なんぢらつるぎたの憎にくむべきことおこな各々おの〳〵ひとつまけがすなればこのたもつべけんや
 1446㌻ 
27 なんぢかれらにかくいふべししゆヱホバかくわれくかの荒場あれあとものつるぎたふれんおもてにをるものをばわれけものにあたへてくらはしめん要󠄃害󠄅えうがい洞穴󠄄ほらとにをるもの疫病えきびやうしな 28 われこのくに全󠄃まつたあらさんそのほこるところの權勢ちから終󠄃をはりいたらんイスラエルの山々やま〳〵あれ通󠄃とほものなかるべし 29 かれらがおこなひたるもろ〳〵憎にくむべきことのためにわれそのくに全󠄃まつたあらさんときかれわれのヱホバなるをしら

30 ひとなんぢたみ人々ひと〴〵かきもといへもんにてなんぢことろんたがひかたりあひ各々おの〳〵その兄弟きやうだい去來いざわれら如何いかなることばのヱホバよりいづるかをきかんと 31 かれたみ集會あつまりのごとくになんぢきたわがたみのごとくになんぢ前󠄃まへしてなんぢことばきかされどもこれおこなはじかれらはくちよろこばしきところのことをなし其心そのこころにしたがふなり 32 彼等かれらにはなんぢよろこばしきうたうるはしきこゑかなづもののごとしかれなんぢことばきかされこれをおこなはじ 33 よそのこといたそのことのいたるときにはかれらおのれのうち預言者よげんしやあるをしるべし

第34章

1 ヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひとなんぢイスラエルの牧者ぼくしやこと預言よげんせよ預言よげんしてかれ牧者ぼくしやふべししゆヱホバかくおのれやしなふところのイスラエルの牧者ぼくしやわざはひなるかな牧者ぼくしやむれやしなふべきものならずや 3 なんぢらはあぶら食󠄃くらまとこえたるものほふりそのむれをばやしなはざるなり 4 なんぢその弱󠄃よわものつよくせずそのやめものいやさずそのきずつけるものつゝまずちらされたるものをひきかへらずうせたるもの尋󠄃たづねず手荒てあら嚴刻きびしこれをさ 5 これ牧者ぼくしやなきによりもろ〳〵けものゑばとなりて散失ちりうするなり 6 わがひつじもろ〳〵山々やま〳〵もろ〳〵高丘たかをか迷󠄃まよわがひつじ全󠄃地ぜんちおもてりをれどこれさがものなく尋󠄃たづぬるものなし

 1447㌻ 
7 このゆゑ牧者ぼくしやなんぢらヱホバのことば 8 しゆヱホバいひたまふわれわがひつじかすめられわがひつじもろ〳〵けものゑばとなる又󠄂また牧者ぼくしやあらずわが牧者ぼくしやわがひつじ尋󠄃たづねず牧者ぼくしやおのれやしなふてわがひつじやしなはず〘1109㌻〙 9 このゆゑ牧者ぼくしやなんぢらヱホバのことば 10 しゆヱホバかくいひたまふわれ牧者ぼくしやばつわがひつじかれらの討問もと彼等かれらをしてわがむれやしなふことをやめしめてふたゝおのれやしなふことなからしめ又󠄂またわがひつじをかれらのくちよりすくひとりてかれらの食󠄃しよくとならざらしむべし

11 しゆヱホバかくいひたまふわれみづからわがむれさがしてこれまもらん 12 牧者ぼくしやがそのちりたるひつじなかにあるにそのむれまもるごとくわれわがむれまもこれがその雲深くもふか暗󠄃くらちりたるすべてところよりこれをすくひとるべし 13 われかれらをもろ〳〵たみうちより導󠄃みちびいだもろ〳〵くによりあつめてそのくにたづさへいりイスラエルのやまうへたにうちおよびくにすべて住󠄃居處すまひどころにてかれらを養󠄄やしなはん 14 牧場まきばにてわれかれらをやしなはんその休息處やすむところはイスラエルの高山たかやまにあるべし彼處かしこにてかれらは休息所󠄃やすみどころしイスラエルの山々やま〳〵うへにてこえたる牧場まきばくさ食󠄃くらはん 15 しゆヱホバいひたまふわれみづからわがむれやしなこれふさしむべし 16 うせたるものわれこれを尋󠄃たづ逐󠄃おひはなたれたるものはこれを引返󠄄ひきかへきずつけられたるものはこれをつゝやめものはこれをつよくせんされこえたるものつよものわれこれをほろぼさんわれ公道󠄃おほやけをもてこれやしなふべし

17 しゆヱホバかくいひたまふ汝等なんぢらわがむれわれひつじひつじあひだおよび牡羊をひつじ牡山羊をやぎあひだ審判󠄄さばきをなさん 18 汝等なんぢら牧場まきばくさ食󠄃あしをもてそののこれるくさふみあらし又󠄂またすみたるみづあしをもてその殘餘のこりにごこれ汝等なんぢらにとりてちひさことならんや 19 わがむれ汝等なんぢらあしにてふみあらしたるもの食󠄃くら汝等なんぢらあしにてにごしたるもののむべけんや

20 こゝをもてしゆヱホバかくかれらにいひたまふわれこえたるひつじやせたるひつじあひだ審判󠄄さばくべし 21 汝等なんぢらわきかたとをもてつのをもて弱󠄃よわものこと〴〵つき遂󠄅つひこれそと逐󠄃散おひちらせり 22 これによりてわれわがむれたすけてふたゝかすめられざらしめ又󠄂またひつじひつじあひだをさばくべし
 1448㌻ 
23 われかれらのうへ一人ひとり牧者ぼくしやをたてん其人そのひとかれらをやしなふべしこれわがしもべダビデなりかれはかれらをやしなかれらの牧者ぼくしやとなるべし 24 われヱホバかれらのかみとならんわがしもべダビデかれらのうちきみたるべしわれヱホバこれを

25 われかれらと平󠄃和やはらぎ契󠄅約けいやくむすくにうちよりあしけものほろぼつべしかれらすなはちやすらかに住󠄃もりねむらん 26 われかれらおよびわがやま周󠄃圍まはり處々ところどころ福祉さいはひくだときしたがひてあめふらしめんこれすなはち福祉さいはひあめなるべし〘1110㌻〙 27 はそのむすはその產物ものいださん彼等かれら安然やすらかにそのくににあるべしがかれらのくびきくだかれらをそのしもべとなせるひとよりすくひいだすとき彼等かれらわれのヱホバなるをしるべし 28 彼等かれらかさねて國々くに〴〵たみかすめらるることなくけものかれらを食󠄃くらふことなかるべし彼等かれら安然やすらか住󠄃すまはん彼等かれらおそれしむるものなかるべし 29 われかれらのためにひとつ栽植處うゑつけどころ起󠄃おこしてそのきこえしめん彼等かれらかさねてくに饑饉ききんほろぶることなくふたゝ外邦人ことくにびと凌辱はづかしめかうむることなかるべし 30 かれらはそのかみなるわれヱホバがおのれともにあるを自己おのれイスラエルのいへはわがたみなることをるべししゆヱホバこれを 31 汝等なんぢらはわがひつじわが牧場まきばむれなり汝等なんぢらひとなりわれなんぢらのかみなりとしゆヱホバいひたまふ

第35章

1 こゝにヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひとなんぢかほをセイルやまにむけこれにむかひて預言よげん 3 これにいふべししゆヱホバかくふセイルやまわれなんぢばつなんぢにむかひてわがなんぢ全󠄃まつたあら 4 なんぢ邑々まち〳〵ほろぼすべしなんぢあれはてんしかしてわれのヱホバなるをしるにいたらん 5 なんぢはてしなきうらみいだきてイスラエルの人々ひと〴〵をその艱難なやみときその終󠄃をはりつみときつるぎわたせり
 1449㌻ 
6 このゆゑしゆヱホバわれわれなんぢになさんなんぢ追󠄃おふべしなんぢ嫌󠄃きらはざればなんぢ追󠄃おは 7 われセイルやま全󠄃まつたあら其處そこ徃來ゆききするもの 8 ころされしものをその山々やま〳〵滿みたすべしつるぎころされしものなんぢ岡々をか〳〵谷々たに〴〵および窪地くぼち窪地くぼちたふれん 9 われなんぢとこしなへ荒地あれちとなさんなんぢ邑々まち〳〵にはひと住󠄃むことあらじ汝等なんぢらすなはちわれのヱホバなるをしるにいたらん

10 なんぢふこの二箇ふたつたみ二箇ふたつくに所󠄃有ものなり我等われらこれをんとヱホバ其處そこいませしなり 11 是故このゆえしゆヱホバいふわれなんぢうらみをもてかれらにしめしたる忿怒いかり嫉惡そねみしたがひてわれなんぢことをなさんわれなんぢさばくことをわれ彼等かれらしめすべし 12 なんぢわれヱホバのなんぢがイスラエルの山々やま〳〵にむかひてこれあれはて我儕われら食󠄃しよくさづかるといひてはきたるところのもろ〳〵謗讟そしりきゝたることをしるにいたらん 13 汝等なんぢらくちをもてわれにむかひてほこわれにむかひて汝等なんぢらことばおほくせりわれこれを 14 しゆヱホバかくいひたまふ全󠄃地ぜんちよろこときわれなんぢ荒地あれちとなさん 15 なんぢイスラエルのいへ產業さんげふあるるをよろこびたればわれなんぢをもしかなすべしセイルやまなんぢ荒地あれちとならんエドムもすべしかるべし人衆ひと〴〵すなはちわれのヱホバなるをしるにいたらん〘1111㌻〙

第36章

1 ひとなんぢイスラエルの山々やま〳〵預言よげんしていふべしイスラエルの山々やま〳〵よヱホバのことば 2 しゆヱホバかくいひたまふてき汝等なんぢらことにつきて嗚呼あゝ是等これらふる高處たかみ我儕われら所󠄃有もちものとなると 3 このゆゑなんぢ預言よげんしてしゆヱホバかく彼等かれらなんぢらをあら四方しはうよりなんぢらをのめこゝをもて汝等なんぢら國民くにたみうち殘餘者のこれるもの所󠄃有もちものとなりまたひと口齒くちはにかかりてうはさせらる 4 さればイスラエルの山々やま〳〵しゆヱホバのことばしゆヱホバやまをか窪地くぼちたにほろびたる荒跡あれあとひとすてたる邑々まち〳〵すなはちその周󠄃圍まはりのこれる國民くにたみかすめられあざけらるるものにかくいひたまふ
 1450㌻ 
5 すなはしゆヱホバかくいひたまふわれまことに嫉妬ねたみ火焰ほむらをもやして國民くにたみ殘餘者のこれるものとエドム全󠄃國ぜんこくこといへ是等これらこゝろ歡樂よろこびきはこゝろほこりて吾地わがくにをおのれの所󠄃有もちものとなしこれうばかすめしものなり 6 さればイスラエルのくにこと預言よげんやまをか窪地くぼちたにとにふべししゆヱホバかくいひたまふ汝等なんぢらもろ〳〵國民くにたみ羞辱はづかしめかうむりしによりわれわが嫉妬ねたみ忿怒いかりはつしてかたれり 7 こゝをもてしゆヱホバかくいひたまふわれわがなんぢ周󠄃圍まはりもろ〳〵國民くにたみかなら自身みづから羞辱はづかしめかうむるべし

8 されどイスラエルの山々やま〳〵汝等なんぢらえだしやうじわがたみイスラエルのためにむすばん此事このこと遠󠄄とほからずなら 9 われなんぢらにのぞなんぢらをかへりみんなんぢらはたがへされてたねをまかるべし 10 われ汝等なんぢらうへひとふやさんこれみなこと〴〵くイスラエルのいへものなるべし邑々まち〳〵にはひと住󠄃墟址あれあと建直たてなほさるべし 11 われなんぢらのうへひと牲畜けものふやさん是等これらふえおほうまわれなんぢらのうへ昔時むかしのごとくにひと住󠄃すましめなんぢらのはじめときよりもまされる恩惠めぐみ汝等なんぢらほどこすべし汝等なんぢらがヱホバなるをしるにいたらん 12 われわがたみイスラエルのひとなんぢらのうへあゆましめん彼等かれらなんぢたもつべしなんぢはかれらの產業もちものとなりかさねて彼等かれらなからしむることあらじ 13 しゆヱホバかくひたまふ彼等かれらなんぢらにむかなんぢひと食󠄃くらひなんぢのたみをしてなからしめたりと 14 このゆゑしゆヱホバいひたまふなんぢふたゝびひと食󠄃くらふべからずふたゝなんぢたみつまづかしむべからず 15 われなんぢをしてかさねて國々くに〴〵たみ嘲笑あざけりきかしめじなんぢかさねて國々くに〴〵たみ羞辱はづかしめかうむることあらずなんぢたみつまづかしむることあらじしゆヱホバこれを

16 ヱホバのことばまたわれにのぞみて 17 ひとむかしイスラエルのいへそのくに住󠄃おのれ途󠄃みち行爲わざとをもてこれけがせりその途󠄃みち月穢さはりある婦󠄃をんなけがれのごとくにわれえたり 18 彼等かれらくにながまたその偶像ぐうざうをもてくにけがしたるによりわれわがいかり彼等かれらそゝ〘1112㌻〙
 1451㌻ 
19 かれらをもろ〳〵くにたみうちちらしたればすなはもろ〳〵くにちりわれかれらの道󠄃みち行爲わざとにしたがひて彼等かれらさばけり 20 彼等かれらそのゆくところの國々くに〴〵いたりしが遂󠄅つひにわが聖󠄄きよけがせりすなはひとかれらをてこれはヱホバのたみにしてかれのくにより出來いできたれるものなりといへ 21 こゝをもてわれイスラエルのいへがそのいたれる國々くに〴〵にてけがせしわが聖󠄄きよをしめり

22 このゆゑなんぢイスラエルのいへいふべししゆヱホバかくいひたまふイスラエルのいへわれなんぢらのためにこれをなすにあらずなんぢらがそのいたれる國々くに〴〵にてけがせしわが聖󠄄きよのためになすなり 23 われ國々くに〴〵たみうちけがされたるわがおほいなるすなはなんぢらがかれらのうちにありてけがしたるところのもの聖󠄄きよくせん國々くに〴〵たみはわがなんぢらによりわれ聖󠄄きよことをその前󠄃まへにあらはさんときがヱホバなるをしら 24 われ汝等なんぢらもろ〳〵たみうちより導󠄃みちびいだもろ〳〵くによりあつめてなんぢらのくにひきいたり 25 きよみづ汝等なんぢらそゝぎて汝等なんぢらきよくならしめ汝等なんぢらもろ〳〵汚穢けがれもろ〳〵偶像ぐうざうのぞきてなんぢらをきよむべし 26 われあたらしきこゝろ汝等なんぢらたまあたらしき靈魂たましひなんぢらのうちさづ汝等なんぢらにくよりいしこゝろのぞきてにくこゝろなんぢらにあた 27 わがれいなんぢらのうちなんぢらをして法度のりあゆましめわがおきてまもりてこれおこなはしむべし 28 汝等なんぢらはわがなんぢらの先祖せんぞたちあたへし住󠄃すみわがたみとならんわれなんぢらのかみとなるべし 29 われなんぢらをすくひてそのもろ〳〵汚穢けがれはなれしめ穀物こくもつめしこれ饑饉ききんなんぢらにのぞませず 30 田野はたけ作物つくりものおほくせんこゝをもてなんぢらはかさね饑饉ききんはぢ國々くに〴〵たみうちかうむることあらじ 31 なんぢらはそのあし途󠄃みちとそのよからぬ行爲わざおぼえてそのつみとその憎にくむべきことのためにみづかうらみん

 1452㌻ 
32 しゆヱホバいひたまふわれこれなすなんぢらのためにあらずなんぢらこれをれよイスラエルのいへなんぢらの途󠄃みちはぢくやむべし 33 しゆヱホバかくいひたまふわれなんぢらのもろ〳〵つみきよむる邑々まち〳〵ひと住󠄃すましめ墟址あれあと再興おこさしめん 34 あれたる前󠄃さき徃來ゆきき人々ひと〴〵荒地あれちみえたるにひきかへてたがやさるるにいたるべし 35 ひとすなはちいはこのあれたりしはエデンのそののごとくに荒滅あれほろくづれたりし邑々まち〳〵堅固かたくなりてひと住󠄃すむいたれりと 36 なんぢらの周󠄃圍まはりのこれる國々くに〴〵たみはすなはちわれヱホバがくづれしもの再興おこあれたるところに栽植うゑつけすることをしるにいたらんわれヱホバこれをこれなさ

37 しゆヱホバかくいひたまふイスラエルのいへこれかれらのためになさんことをまたわれもとむべきなりわれむれのごとくにかれ人々ひと〴〵ふやさん〘1113㌻〙 38 あれたる邑々まち〳〵には聖󠄄きよむれのごとくヱルサレムの節󠄄日いはひびむれのごとくにひとむれ滿みち人々ひと〴〵すなはちがヱホバなるをしるべし

第37章

1 こゝにヱホバのわれのぞみヱホバわれをしてれいにて出行いでゆかしめたになかわれ放賜おきたま其處そこにはほねてり 2 かれその周󠄃圍まはりわれをひきめぐりたまふにたにおもてにはほねはなはだおほくありみなはなはだかれたり 3 かれわれにいひたまひけるはひと是等これらほねいくるやわれしゆヱホバよなんぢしりたまふ 4 かれわれいひたまふ是等これらほね預言よげんこれいふべしかれたるほねよヱホバのことば 5 しゆヱホバこれらのほねかくいひたまふわれなんぢらのうち氣息いきいらしめて汝等なんぢらいかしめん 6 われすぢなんぢらのうへつくにくなんぢらのうへしやうぜしめかはをもてなんぢらをおほ氣息いきなんぢらのうちあたへてなんぢらをいかしめんなんぢがヱホバなるをしら

7 われめいぜられしごとく預言よげんしけるが預言よげんするとき音󠄃おとありほねうごきてほねほねあひつらな 8 われしにすぢそのうへいできたりにくしやうかはうへよりこれをおほひしが氣息いきそのうちにあらず 9 かれまたわれいひたまひけるはひと氣息いき預言よげんせよひと預言よげんして氣息いきしゆヱホバかくいひたまふ氣息いきなんぢ四方よもかぜよりきたこのころされし者等ものどもうへ呼吸いきふきてこれいかしめよ
 1453㌻ 
10 われめいぜられしごとく預言よげんせしかば氣息いきこれにいりみなきそのあしはなはおほくの群衆ぐんしうとなれり

11 かくかれわれにいひたまふひと是等これらほねはイスラエルの全󠄃家ぜんかなりかれわれらのほねわれらの望󠄇のぞみ我儕われらたえはつるなりと 12 このゆゑ預言よげんしてかれらにしゆヱホバかくいひたまふわがたみわれ汝等なんぢらはかひらなんぢらをそのはかよりいできたらしめてイスラエルのいたらしむべし 13 わがたみわれなんぢらのはかひらきてなんぢらをそのはかよりいできたらしむるときなんぢらはわれのヱホバなるをしら 14 われわがみたまなんぢらのうちにおきてなんぢらをいかしめなんぢらをそのやすんぜしめん汝等なんぢらすなはちわれヱホバがこれをこれなしたることをしるにいたるべし

15 ヱホバのことばわれにのぞみて 16 ひとなんぢ一片ひときれとりてそのうへにユダおよびそのともなるイスラエルの子孫しそん又󠄂また一片ひときれをとりてそのうへにヨセフおよびそのともなるイスラエルの全󠄃家ぜんかかくべしこれはエフライムのなり 17 しかしてなんぢこれをともにあはせてひとつとなせこれなんぢうちにて相聯あひつらならん 18 なんぢたみ人々ひと〴〵なんぢこれなに意󠄃こころなるか我儕われらしめさざるやととき〘1114㌻〙 19 これにふべししゆヱホバかくいひたまふわれエフライムのにあるヨセフとそのともなるイスラエルの支派わかれこれをユダのあはせてひとつとなしわがにてひとつとならしめん 20 なんぢかきつけたるところのかれらののまへにてなんぢにあらしめ 21 かれらにふべししゆヱホバかくいひたまふわれイスラエルの子孫ひと〴〵をそのゆけるところの國々くに〴〵よりいだ四方しはうよりかれをあつめてその導󠄃みちび 22 そのおいなんぢらをひとつたみとなしてイスラエルの山々やま〳〵にをらしめん一人ひとりわう彼等かれら全󠄃體すべてわうたるべし彼等かれらかさねふたつたみとなることあらずふたゝふたつくに分󠄃わかれざるべし
 1454㌻ 
23 彼等かれらまたその偶像ぐうざうとその憎にくむべきことどもおよびそのもろ〳〵とがをもてけがすことあらじわれかれらをそのつみをかせしすべて住󠄃處すまひどころよりすくいだしてこれをきよむべししかしてかれらはわがたみとなりわれかれらのかみとならん

24 わがしもべダビデかれらのわうとならんかれ全󠄃體すべてもの牧者ぼくしや一人ひとりなるべしかれらはわが律法おきてにあゆみわが法度のりをまもりてこれをおこなはん 25 かれらはわがしもべヤコブにたまひし住󠄃すまこれその先祖せんぞたち住󠄃すまひし所󠄃ところなり彼處かしこかれらとそのおよびそのとこしなへに住󠄃すまはんわがしもべダビデ長久とこしなへにかれらのきみたるべし 26 われかれらと和平󠄃やはらぎ契󠄅約けいやくたてこれかれらに永遠󠄄えいゑん契󠄅約けいやくとなるべしわれかれらをかたうしかれらをふやしわが聖󠄄所󠄃きよきところ長久とこしなへにかれらのうちにおかん 27 住󠄃所󠄃すみかかれらのうへにあるべしわれかれらのかみとなりかれらわがたみとならん 28 わが聖󠄄所󠄃きよきところ長久とこしなへにかれらのうちにあるにいたらば國々くに〴〵たみわれのヱホバにしてイスラエルをきよむるものなるをしら

第38章

1 ヱホバのことばわれにのぞみて 2 ひとよロシ、メセクおよびトバルのきみたるマゴグのわうゴグになんぢかほをむけこれにむかひて預言よげん 3 いふべししゆヱホバかくいひたまふロシ、メセク、トバルのきみゴグよわれなんぢをばつせん 4 われなんぢをひきもどしなんぢあぎとかぎをほどこしてなんぢおよびなんぢすべて軍勢ぐんぜいむまとその騎者のりてひきいだすべしこれみなその服󠄃粧いでたちきは大楯おほだて小楯こだてをもちすべつるぎものにして大軍たいぐんなり 5 ペルシヤ、エテオピアおよびフテこれとともにありみなたてかぶとをもつ 6 ゴメルとそのすべて軍隊ぐんたいきたはてのトガルマのやからとそのすべて軍隊ぐんたいなど衆多おほくたみなんぢとともにあり

 1455㌻ 
7 なんぢ準備そなへをなせなんぢなんぢにあつまれるところの軍隊ぐんたいみなそなへをせよしかしてなんぢかれらの保護まもりとなれ 8 衆多おほくのちなんぢばつせられんすゑとしなんぢかのつるぎをのがれてかへり衆多おほくたみうちよりあつまりきたれるものにいたりひさしくあれゐたるイスラエルの山々やま〳〵にいたらんこれ國々くに〴〵より導󠄃みちびきいだされてみな安然やすらか住󠄃すまふなり〘1115㌻〙 9 なんぢそのすべて軍隊ぐんたいおよび衆多おほくたみをひきゐてのぼ暴風あらしのごとくいたくものごとくおほはん

10 しゆヱホバかくいひたまふ其日そのひなんぢこゝろ思想おもひおこりあし謀計はかりごとをくはだてて 11 いはわれ平󠄃原はら邑々まち〳〵にのぼりおだやかにして安然やすらか住󠄃すめ者等ものどもにいたらんこれみな石垣いしがきなくしてくわんもんもあらざるものなりと 12 かくしてなんぢものうばものかすなんぢをかへしてひと住󠄃むにいたれる墟址あれあと又󠄂またかの國々くに〴〵よりあつまりきたりて墺區もなかにすみてむれ財寶たからをもつところのたみをせめんとす 13 シバ、デダン、タルシシの商賈あきうどおよびそのもろ〳〵小獅子こじしなんぢいはなんぢものうばはんとてきたれるやなんぢものかすめんために軍隊ぐんたいをあつめしや金銀きんぎんをもちさりむれ財寶たからおほくのものうばはんとするやと

14 是故このゆえひとなんぢ預言よげんしてゴグにしゆヱホバかくいひたまふ其日そのひなんぢわがたみイスラエルの安然やすらか住󠄃むをしらざらんや 15 なんぢすなはちきたはてなるなんぢところよりきたらん衆多おほくたみなんぢとともにありみなむまその軍隊ぐんたいおほいにしてその軍勢ぐんぜい夥多おびただ 16 しかしてなんぢわがたみイスラエルにせめきたりくものごとくにおほはんゴグよすゑにこのことあらんすなはちわれなんぢをわがせめきたらしめなんぢをもてわれ聖󠄄きよこと國々くに〴〵たみのまへにあらはしてかれらにわれをしらしむべし

 1456㌻ 
17 しゆヱホバかくいひたまふわれ昔日むかしわがしもべなるイスラエルの預言者よげんしやをもてかたりしものなんぢならずやすなはかれそのころとしひさしく預言よげんしてわれなんぢかれらにせめきたらしめんといへ 18 しゆヱホバいひたまふ其日そのひすなはちゴグがイスラエルの攻來せめきたらんにわがいかりかほにあらはるべし 19 われ嫉妬ねたみもえたついかりをもて其日そのひにはかならずイスラエルのおほいなる震動しんどうあらん 20 うみうを空󠄃そらとりけものすべふところの昆蟲はふものすべにあるひとわが前󠄃まへふるへん又󠄂また山々やま〳〵崩󠄃くづ嶄巖がけたふれ石垣いしがきみなたふれん 21 しゆヱホバいひたまふわれつるぎをわがすべてやまよびきたりてかれをせめしめん人々ひと〴〵つるぎその兄弟きやうだいうつべし 22 われ疫病えきびやうをもてかれつみをたださんわれみなぎるあめへう硫磺いわうかれとその軍勢ぐんぜいおよびかれとともなるおほたみうへふらすべし 23 しかしてわれわがおほいなることと聖󠄄きよきことをあきらかにし衆多おほく國民くにたみのまへにわれしめさんかれらはすなはちわれのヱホバなることをしるべし〘1116㌻〙

第39章

1 ひとよゴグにむかひ預言よげんしてしゆヱホバかくいひたまふロシ、メセク、トバルのきみゴグよわれなんぢばつせん 2 われなんぢをひきもどしなんぢをみちびきなんぢをしてきたはてよりのぼりてイスラエルの山々やま〳〵にいたらしめ 3 なんぢひだりよりゆみをうちおとみぎよりおちしむべし 4 なんぢなんぢすべて軍勢ぐんぜいおよびなんぢとともなるたみはイスラエルの山々やま〳〵たふれんわれなんぢもろ〳〵たぐひ鷙鳥あらきとりけものにあたへて食󠄃くはしむべし 5 なんぢ表面おもてたふれんわれこれをいへばなりとしゆヱホバいひたまふ 6 われマゴグと島々しま〴〵安然やすらか住󠄃すめものとにをおくりかれらをしてわれのヱホバなるをしらしめん 7 われわが聖󠄄きよをわがたみイスラエルのうちしらしめかさねてわが聖󠄄きよけがさしめじ國々くに〴〵たみすなはちがヱホバにしてイスラエルにありて聖󠄄者きよきものなることをるにいたらん 8 しゆヱホバいひたまふこれきたれりれりこれわがいへなり
 1457㌻ 
9 こゝにイスラエルの邑々まち〳〵住󠄃すめものいできたり甲冑よろひ 大楯おほだて 小楯こだて ゆみ 手鎗てやり 手矛てぼこおよびやりもやこれをもて七ねんのあひだもやさん 10 かれよりをとりきたることはやしよりをきりとらずして甲冑よろひをもてもやしまたおのれかすめしものをかすめおのれものうばひしものものうばはんしゆヱホバこれを

11 其日そのひわれイスラエルにおいて墓地はかちをゴグにあたへんこれ徃來ゆききひとたににしてうみひがしにありこれ徃來ゆききひとさまたげん其處そこひとゴグとその群衆ぐんしううづめこれをゴグの群衆ぐんしうたにとなづけん 12 イスラエルのいへこれうづめてきよむるに七月ななつきつひやさん 13 くにたみみなこれをうづこれによりてをえんこれ榮光さかえをあらはすなり 14 彼等かれらさだまれるひと選󠄄えらそのひとくにうちをゆきめぐりて徃來ゆききひととともにかのおもて遺󠄃のこれるものうづめてこれをきよ七月ななつき終󠄃をはれるのちかれら尋󠄃たづぬることをなさん 15 くに行巡󠄃ゆきめぐもの徃來ゆききひとほねあるをるときはそのかたはらしるしをたつれば死人しにんうづむるものこれをゴグの群衆ぐんしうたにうづ 16 まちもまた群衆ぐんしうととなへられんかくかれらくにきよめん

17 ひとしゆヱホバかくなんぢもろ〳〵たぐひとりもろ〳〵けものいふべし汝等なんぢらつどきたなんぢらのためにころせるところの犧牲いけにへ四方しはうよりあつますなはちイスラエルの山々やま〳〵うへなるおほいなる犧牲いけにへのぞにく食󠄃くら 18 なんぢ勇士ゆうしにく食󠄃くら君等きみたち牡羊をひつじ 羔羊こひつじ 牡山羊をやぎ 牡牛をうしなどすべてバシヤンのこえたるもの食󠄃くら 19 なんぢらわがなんぢらのためにころせるところの犧牲いけにへにつきて飽󠄄あくまであぶら食󠄃くらゑふまでのむべし〘1117㌻〙 20 なんぢらわがせきにつきてむま騎者のりて勇士ゆうしもろ〳〵軍人いくさびとあくべしとしゆヱホバいひたまふ

21 われわが榮光さかえ國々くに〴〵たみにしめさん國々くに〴〵たみみなわれがおこなふ審判󠄄さばきがかれらのうへくはふるるべし 22 このよりのちイスラエルのいへわれヱホバのおのれかみなることをしら 23 又󠄂また國々くに〴〵たみイスラエルのいへとらへうつされしはそのあくによりしなるをしるべし彼等かれらわれにそむきたるによりわれわがかほかれらにかくかれらをそのてきわたしたればみなつるぎたふれたり
 1458㌻ 
24 われかれらの汚穢けがれ愆惡とがとにしたがひてかれらをあつかひわがかほ彼等かれらかくせり

25 されしゆヱホバかくいひたまふわれいまヤコブの俘擄人とらはれびとかへしイスラエルの全󠄃家ぜんかあはれれみわが聖󠄄きよのために熱中ねつちうせん 26 かれらその安然やすらか住󠄃すまひてたれこれおそれしむるものなきにいたときはそのわれにむかひてなしたるところのもろ〳〵もとれる行爲わざのためにはづべし 27 わがかれらを國々くに〴〵より導󠄃みちびきかへりそのてき國々くに〴〵よりあつかれらをもてわれ聖󠄄きよこと衆多おほく國民くにたみにしめすとき 28 彼等かれらすなはちわれヱホバのおのれかみなるをしらわれかれらを國々くに〴〵うつ又󠄂またそのにひきかへりて一人ひとりをも其處そこにのこさざればなり 29 われわがみたまをイスラエルのいへにそそぎたればかさねわがかほかれらにかくさじしゆヱホバこれを

第40章

1 われらのとらうつされてより二十五ねんまち擊破うちやぶられてのち十四ねんそのとしはじめつき十日とをかそのにヱホバのわれにのぞわれ彼處かしこたづさ 2 すなはかみ異象ゐしやううちわれをイスラエルのにたづさへゆきてはなはたかやまうへにおろしたまふ其處そこみなみかたにあたりてまちのごときものてり 3 かれわれをひきて彼處かしこにいたりたまふに一箇ひとりひとあるをるその面容かほかたちあかがねのごとくにして麻󠄃あさなは間竿はかりざをもんてり 4 そのひとわれにいひけるはひとなんぢをもてみゝをもてなんぢにしめすすべてことこゝろをとめよなんぢこゝにたづさへしはこれをなんぢにしめさんためなりなんぢるところのことこと〴〵くイスラエルのいへつげよと

5 かくありてるにいへそと四周󠄃まはり墻垣かきありそのひとに六キユビトの間竿はかりざをありそのキユビトはおの〳〵一キユビトとひと手濶てはばなりかれそのかきあつはかるにひと竿さをありそのたかさもまたひと竿さをあり
 1459㌻ 
6 かれ東向ひがしむきもんにいたりそのきだはしをのぼりてもんしきみはかるにそのひろさひと竿さをありすなはだい一のしきみひろさひと竿さをなり 7 守房つめどころながさひと竿さをひろさひと竿さを守房つめどころ守房つめどころあひだは五キユビトありうちもんらうかたはらなるもんしきみひと竿さをあり〘1118㌻〙 8 うちもんらうはかるにひと竿さをあり 9 又󠄂またもんらうはかるに八キユビトありそのはしらは二キユビトなりそのもんらううちにあり 10 東向ひがしむきもん守房つめどころ此旁こなた三箇みつ彼處かしこ三箇みつありこのみつみなその寸尺すんしやくおなじはしらもまた此處こなた彼處かなたともにその寸尺すんしやくおなじ 11 もん入口いりくちひろさをはかるに十キユビトありもんかしらは十三キユビトなり 12 守房つめどころ前󠄃まへに一キユビトのさかひあり彼旁かなたさかひも一キユビトなり守房つめどころ此旁こなた彼旁かなたともに六キユビトなり 13 かれまたこの守房つめどころ屋背やねよりかの屋背やねまでもんをはかるに入口いりくちより入口いりくちまで二十五キユビトあり 14 はしらは六十キユビトにつくれるものなりもんのまはりににはありてはしらにまでおよぶ 15 入口いりくちもん前󠄃まへよりうちもんらう前󠄃まへにいたるまで五十キユビトあり 16 守房つめどころもん內面うちかは周󠄃圍まはりはしらとに閉窓とぢまどあり墻垣かき差出さしいでたるところにもしかり內面うちかは周󠄃圍まはりにはまどありはしらには棕櫚しゆろあり

17 かれまたわれ外庭そとにはつれゆくにには周󠄃圍まはりまうけたるしつ鋪石しきいしあり鋪石しきいしうへに三十のしつあり 18 鋪石しきいしもんわきにありてもんながさにおなじこれ下鋪石しもしきいしなり 19 かれしももん前󠄃まへより內庭うちにはそと前󠄃まへまでのひろさはかるにひがしきたとに百キユビトあり

20 又󠄂また外庭そとにはなる北向きたむきもんながさはばをはかれり 21 守房つめどころその此旁こなた三箇みつ彼旁かなた三箇みつありはしらおよび差出さしいでたるところもありこれ前󠄃さきもん寸尺すんしやくのごとくながさ五十キユビトはば二十五キユビトなり 22 そのまど差出さしいでたるところ棕櫚しゆろ東向ひがしむきもんにあるもの寸尺すんしやくおなじ七だん階級きだはしのぼるに差出さしいでたるところその前󠄃まへにあり 23 內庭うちにはもんきたひがしもんむかかれもんよりもんまでをはかるにひやくキユビトあり

 1460㌻ 
24 かれまたわれみなみつれゆくに南向みなみむきもんありそのはしら差出さしいでたるところをはかるに前󠄃まへ寸尺すんしやくごと 25 これとその差出さしいでたるところ周󠄃圍まはりまどありかのまどのごとしそのもんながさ五十キユビトはば二十五キユビトなり 26だん階級きだはしをへてのぼるべし差出さしいでたるところその前󠄃まへにありそのはしらうへには此旁こなた一箇ひとつ彼旁かなた一箇ひとつ棕櫚しゆろあり 27 內庭うちには南向みなみむきもんありもんよりもんまでみなみかたをはかるにひやくキユビトあり

28 かれわれたづさへてみなみもんより內庭うちにはいたかれみなみもんをはかるにその寸尺すんしやく前󠄃まへのごとし 29 その守房つめどころはしら差出さしいでたるところ前󠄃まへ寸尺すんしやくのごとしそのもん差出さしいでたるところ周󠄃圍まはりとにまどありもんながさ五十キユビトはば二十五キユビトなり 30 差出さしいでたるところ周󠄃圍まはりにありそのながさ二十五キユビトはば五キユビト 31 その差出さしいでたるところ外庭そとにはづそのはしらうへ棕櫚しゆろあり八だん階級きだはしをへてのぼるべし
〘1119㌻〙
32 かれまた內庭うちにはひがしかたわれをたづさへゆきてもんをはかるに前󠄃まへ寸尺すんしやくごと 33 その守房つめどころはしらおよび差出さしいでたるところ寸尺すんしやく前󠄃まへのごとしそのもん差出さしいでたるところ周󠄃圍まはりとにまどありもんながさ五十キユビトはば二十五キユビト 34 その差出さしいでたるところ外庭そとにはにいづはしらうへには此旁こなた彼旁かなた棕櫚しゆろあり八だん階級きだはしをへてのぼるべし

35 かれわれをきたもんにたづさへゆきてこれをはかるに寸尺すんしやくおなじ 36 その守房つめどころはしら差出さしいでたるところありその周󠄃園まはりまどありもんながさ五十キユビトはば二十五キユビト 37 そのはしら外庭そとにははしらうへ此旁こなた彼旁かなた棕櫚しゆろあり八だんきだはしをへてのぼるべし

38 もんはしらかたはらのあるしつあり其處そこ燔祭はんさいものあらふところなり 39 もんらう此旁こなたふたつだい彼旁むかうふたつだいありそのうへ燔祭はんさい 罪祭ざいさい 愆祭けんさい牲畜ものほふるべし 40 きたもん入口いりくちのぼるに外面そとおいもんらうかたはらふたつだいありまたほかかたはらにもふたつだいあり
 1461㌻ 
41 もんかたはら此旁こなたよつだい彼旁かなたよつだいありてやつなりそのうへほふることを 42 升口のぼりくち琢石きりいしよつだいありながさ一キユビト半󠄃はんひろさ一キユビト半󠄃はんたかさ一キユビトなり燔祭はんさいおよび犧牲いけにへほふるところの器具󠄄うつはをそのうへ 43 うち周󠄃圍まはりひと手寛てはば曲釘をりくぎうちてあり犧牲いけにへにくだいうへにおかる

44 うちもんそとにおいて內庭うちには謳歌人うたうたふひとしつありひとつきたもんかたはらにありてみなみにむかひひとつみなみもんかたはらにありてきたにむかふ 45 かれわれにこのみなみにむかへるしつ殿いへをまもる祭司さいしのためのもの 46 きたにむかへるしつだんをまもる祭司さいしのためのものなり彼等かれらはレビの子孫しそんうちなるザドクの後裔すゑにしてヱホバに近󠄃ちかよりてこれつかふるなり 47 しかしてかれにはをはかるにながさひやくキユビトはばひやくキユビトにして四かくなり殿いへ前󠄃まへだんあり

48 かれ殿いへらうわれをひきゆきてらうはしらはかるに此旁こなたも五キユビト彼方かなたも五キユビトありもんひろさ此旁こなた三キユビト彼旁かなた三キユビトなり 49 らうながさは二十キユビトひろさは十一キユビト階級きだはしによりてのぼるべしはしらにそふてはしらあり此旁こなた一箇ひとつ彼旁かなた一箇ひとつ

第41章

1 かれ殿いへわれをひきゆきてはしらはかるに此旁こなたはば六キユビト彼旁かなたはば六キユビト幕屋まくやはばなり 2 はばは十キユビト側柱わきばしら此旁こなたも五キユビト彼旁かなたも五キユビトかれはかるにそのながさ四十キユビトひろさ二十キユビトあり 3 うちにいりてはしらはかるに二キユビトありは六キユビトはばは七キユビト 4 かれはかるにそのながさ二十キユビトひろさ二十キユビトにして殿いへむかかれわれいひけるはこれ至聖󠄄所󠄃いときよきところなり
〘1120㌻〙
5 かれいへかべはかるに六キユビトありいへ周󠄃圍まはり連󠄃接屋つけやひろさは四キユビトなり 6 連󠄃接屋つけやは三がいにしておの〳〵三十のありいへかべ周󠄃圍まはり連󠄃接屋つけやそばにありて連󠄃接屋つけやこれ連󠄃つらなりてかたしかれどもいへかべ挿入さしいりかたたてるにあらず
 1462㌻ 
7 連󠄃接屋つけやうへにいたるにしたがひてひろくなりすなはいへ圍牆かこひいへ四周󠄃まはりたかくのぼればいへうへひろくしてしたのよりうへのにのぼるさまなか割󠄅合わりあひにしたがふなり 8 われいへたかところあるを連󠄃接屋つけやもとゐひと竿さをたりてその連󠄃接つけところまで六キユビトなり 9 連󠄃接屋つけやにあるそとかべあつさは五キユビトいへ連󠄃接屋つけやかたはらあきもまたしか 10 しつあひだにあたりていへ四周󠄃まはりひろさ二十キユビトのところあり 11 連󠄃接屋つけやみなかのあきにむかふひとつきたにむかひひとつみなみにむかふそのあきたるところ四周󠄃まはりにありてひろさ五キユビトなり

12 西にしかたにあたる離處はなれどころ前󠄃まへ建物たてものひろさ七十キユビトその建物たてもの周󠄃圍まはりかべあつさ五キユビトながさ九十キユビト 13 かれ殿いへをはかるにそのながさひやくキユビトあり離處はなれどころとその建物たてものとそのかべながさひやくキユビト 14 殿いへおもておよび離處はなれどころ東面ひがしおもてひろさひやくキユビトなり

15 かれうしろなる離處はなれどころ前󠄃まへ建物たてものながさはかれりその此旁こなた彼旁かなた廊下ほそどのひやくキユビトありまた內殿うちのみやにはらうはか 16 みつにあるところしきみ閉窓とぢまど周󠄃圍まはり廊下ほそどのはかれりしきみ對面むかひあたりて周󠄃圍まはり嵌板はめいたありまどまではかりしがまどみなおほふてあり 17 うへなるところ內室うちのいへそとところおよび內外うちそと周󠄃圍まはりすべてかべまではかることをなせり 18 ケルビムと棕櫚しゆろ造󠄃つくりてありふたつのケルビムのあひだごと一本ひともと棕櫚しゆろありケルブにはふたつかほあり 19 此旁こなたにはひとかほありて棕櫚しゆろにむかひ彼旁かなたには獅子しゝかほありて棕櫚しゆろにむかふいへ周󠄃圍まはりすべかくのごとく造󠄃つくりてあり 20 よりうへまでケルビムと棕櫚しゆろまうけあり殿みやかべしか

21 殿みやには四角しかく戶柱とばしらあり聖󠄄所󠄃きよきところ前󠄃まへにも同形おなじかたちものあり 22 だんにしてたかさ三キユビトながさ二キユビトなりこれ隅木すみきありそのだいその周󠄃圍まはりなりかれわれにいひけるはこれはヱホバの前󠄃まへだんなり 23 殿みや聖󠄄所󠄃きよきところとにはふたつあり
 1463㌻ 
24 そのふたつとびらありこれふたつ開扉ひらきどなりこの二箇ふたつかの二箇ふたつとびらあり 25 殿みやにケルビムと棕櫚しゆろつくりてありかべにおけるがごとしそとらう前󠄃まへだんあり 26 らう横壁よこかべいへ連󠄃接屋つけやだんには此旁こなた彼旁かなた閉窓とぢまど棕櫚しゆろあり〘1121㌻〙

第42章

1 かれわれをたづさいだしてきたにおもむくみちよりして外庭そとにはにいたりわれしつ導󠄃みちびこれきたかたにありて離處はなれどころむか建物たてものむかひをる 2 そのひやくキユビトのながさある所󠄃ところ前󠄃まへいたるにきたかたにありひろさは五十キユビト 3 內庭うちにはの二十キユビトなるところむか外庭そとには鋪石しきいしむか廊下ほそどのうへ廊下ほそどのありてみつなり 4 しつ前󠄃まへはば十キユビトのみちあり又󠄂また內庭うちにはにいたるところのひやくキユビトのみちありしつきたにむかふ 5 その建物たてものうへしつしたのとなかのとにくらぶればせま廊下ほそどのためそのけづらるればなり 6 是等これらは三がいにしてにははしらごとくははしらあらずこゝをもてうへのはしたのとなかのよりもそのせま 7 しつ前󠄃まへにあたりてそとかきありしつにそひて外庭そとにはにいたるそのながさ五十キユビト 8 外庭そとにはしつながさは五十キユビトにして殿みやむか所󠄃ところひやくキユビトあり 9 そのしたかたより是等これらしついづ外庭そとにはよりこれにゆくときはその入口いりくちひがしにあり

10 みなみにはかきひろかたにあたり離處はなれどころとその建物たてものにむかひてしつあり 11 きたかたなるしつのごとくその前󠄃まへみちありそのながさひろさおよびその出口でぐちその建築つくりみなおな 12 その入口いりくちのごとくみなみかたなるしつ入口いりくちしかみちかみ入口いりくちありこれかき連󠄃つらなるところのみちにてひがしよりきたみちなり

13 かれわれにいひけるは離處はなれどころ前󠄃まへなるきたしつみなみしつ聖󠄄きよしつにしてヱホバに近󠄃ちかづくところの祭司さいし至聖󠄄いときよもの食󠄃くらふべき所󠄃ところなり其處そこにかれらいと聖󠄄きよもの 素祭そさい 罪祭ざいさい 愆祭けんさいものおくべしそのところ聖󠄄きよければなり 14 祭司さいしいりたるときは聖󠄄所󠄃きよきところより外庭そとにはいづべからず彼等かれら職掌つとめおこなふところの衣服󠄃ころも其處そこおくべしこれ聖󠄄きよければなりしかしてほかころもつけたみぞくするのところ近󠄃ちかづくべし

 1464㌻ 
15 かれ內室うちのいへはかることを終󠄃をへ東向ひがしむきもんみちよりわれたづさいだして四方しはうはかれり 16 かれ間竿はかりざををもて東面ひがしおもてはかるにその周󠄃圍まはり 間竿はかりざをひやく竿さをあり 17 又󠄂また北面きたおもてをはかるにその周󠄃圍まはり 間竿はかりざをひやく竿さをあり 18 また南面みなみおもてをはかるに間竿はかりざをひやく竿さをあり 19 また西面にしおもてにまはりてはかるに間竿はかりざをひやく竿さをあり 20 かく四方しはうはかれり周󠄃圍まはりかきありそのながさひやく竿さを はばひやく竿さを 聖󠄄所󠄃きよきところ俗所󠄃よのつねのところとを區別わかつなり

第43章

1 かれわれをたづさへてもんにいたるそのもんひがしむか 2 ときにイスラエルのかみ榮光えいくわうひがしよりきたりしがそのおと大水おほみづ音󠄃おとのごとくにしてその榮光えいくわうてらさる 3 そのかたちるにがこのまちほろぼしにきたりしときたるところのかたちごとくに又󠄂またケバルがはほとりにてしところのかたちのごときかたちものありわれすなはち俯伏ひれふ〘1122㌻〙 4 ヱホバの榮光えいくわう東向ひがしむきもんよりきたりていへ 5 みたまわれをひきあげて內庭うちにはにたづさへいるにヱホバの榮光えいくわういへみちをる

6 われきくいへよりわれものいものあり又󠄂またひとありてわがかたはら 7 かれわれにいひたまひけるはひとわがくらゐのある所󠄃ところわがあしうらのふむ所󠄃ところこゝにてわれ長久とこしなへにイスラエルの子孫ひと〴〵うちをらんイスラエルのいへとその王等わうたちふたゝびその姦淫かんいんとその王等わうたち屍骸しかばねおよびその崇邱たかきところをもてわが聖󠄄きよけがすことなかるべし 8 かれらそのしきみをわがしきみかたはらまうその門柱かどばしらをわが門柱かどばしらかたはらまうけたればわれ其等それらとのあひだにはたゞかべ一重ひとへありしのみしかしてかれ憎にくむべき事等ことどもをおこなひて聖󠄄名きよきなけがしたるがゆゑわれいかりてかれらをほろぼしたり 9 かれいまはその姦淫かんいんとその王等わうたち屍骸しかばねをわが前󠄃まへよりのぞさらわれまたかれらのうち長久とこしなへをるべし

 1465㌻ 
10 ひとなんぢこのいへをイスラエルのいへしめかれらそのあくぢまたこの式樣ひながたはからん 11 かれらそのなしたるもろ〳〵ことはぢなばかれらにこのいへ製法つくりかたとその式樣ひながたその出口でぐち入口いりくちその一切すべて製法つくりその一切すべてのりその一切すべて製法つくりその一切すべておきてをしらしめよこれをかれらの前󠄃まへかきかれらにそのすべて製法つくりとその一切すべてのりまもりてこれをなさしむべし 12 いへおきてこれなりやまいたゞきうへなるその四方しはうみないと聖󠄄きよこれいへおきてなり

13 だん寸尺すんしやくはキユビトをもていへのごとしそのキユビトは一キユビトと手寛てはばありだんそこは一キユビトはば一キユビトその周󠄃圍まはりふち半󠄃はんキユビトこれだんだいなり 14 つちすわれる底座そこよりしたかさねまで二キユビトはば一キユビト又󠄂またちひさかさねよりおほいなるかさねまで四キユビトはば一キユビトなり 15 正壇しやうだんは四キユビトだんうへおもてよつつのあり 16 だんうへおもてながさ十二キユビトはば十二キユビトにしてその四面しめんかくなり 17 そのかさね四方しはうともながさ十四キユビトはば十四キユビトその四周󠄃まはりふち半󠄃はんキユビトそのそこ四方しはう一キユビトそのきだはしひがしむか

18 かれわれにいひけるはひとしゆヱホバかくいひたまふだんそのうへ燔祭はんさいさゝそゝにはこれをそののりとすべし 19 しゆヱホバかくなんぢレビの支派わかれザドクのすゑにしてわれにちかづきつかふるところの祭司さいしなる牡牛をうし罪祭ざいさいとしてあたふべし 20 又󠄂またそのとりてこれをそのよつつのかさね四隅よすみ四周󠄃まはりふちかくしてこれきよ潔󠄄いさぎようすべし 21 なんぢ罪祭ざいさいうしとりてこれを聖󠄄所󠄃きよきところそとにて殿いへうちさだまれるところやくべし 22 第二日ふつかめなんぢ全󠄃まつた牡山羊をやぎ罪祭ざいさいさゝぐべしすなはちかれら牡牛をうしをもてきよめしごとくこれをもてだんきよむべし〘1123㌻〙 23 なんぢ潔󠄄禮きよめごと終󠄃をへたるときなる牡牛をうし全󠄃まつたものおよびむれ全󠄃まつた牡羊をひつじさゝぐべし 24 なんぢこれをヱホバの前󠄃まへもちきたるべし祭司さいしこれにしほふりかけ燔祭はんさいとしてヱホバにさゝぐべし
 1466㌻ 
25 七日なぬかあひだなんぢ日々ひび牡山羊をやぎ罪祭ざいさいそなふべしまたかれなる牡牛をうしむれ牡羊をひつじとの全󠄃まつたものそなふべし 26 七日なぬかあひだかれらだん潔󠄄いさぎようしこれをきよめその滿みたすべし 27 是等これら滿みち八日やうかにいたりてのち祭司さいしなんぢらの燔祭はんさい酬恩祭しうおんさいをそのだんうへそなへんわれよろこびてなんぢらを受納󠄃うけいるべししゆヱホバこれをいひたまふ

第44章

1 かくかれわれひき聖󠄄所󠄃きよきところ東向ひがしむきなるそともんみちにかへるにもんとぢてあり 2 ヱホバすなはちわれいひたまひけるはこのもんとぢおくべしひらくべからずこゝよりたれるべからずイスラエルのかみヱホバこゝよりいりたればこれとぢおくべきなり 3 そのきみきみたるがゆゑにこのうちしてヱホバの前󠄃まへ食󠄃しよくをなさんかれもんらうみちよりりまたそのみちよりいで

4 かれまたわれをひきてきたもんみちよりいへ前󠄃まへいたりしがるにヱホバの榮光えいくわうヱホバのいへ滿みちゐたればわれ俯伏ひれふしけるに 5 ヱホバわれにいひたまふひとよヱホバのいへすべてのりとそのすべておきてにつきてなんぢつぐるところのすべてことこゝろもちそゝみゝかたむ又󠄂また殿みや入口いりくち聖󠄄所󠄃きよきところすべて出口でぐちこゝろもちひよ 6 しかしてもとれるものなるイスラエルのいへいふべししゆヱホバかくいふイスラエルのいへなんぢらそのおこなひしもろ〳〵憎にくむべきことどもをもてたれりとせよ 7 すなはなんぢこゝろにも割󠄅禮かつれいをうけずにくにも割󠄅禮かつれいをうけざる外國人ことくにびとをひききたりてわが聖󠄄所󠄃きよきところにあらしめてわがいへけが又󠄂またわが食󠄃しよくなるあぶらさゝぐることをなせかくなんぢらのもろ〳〵憎にくむべきことうへ彼等かれらまたわが契󠄅約けいやくやぶれり 8 なんぢ聖󠄄物きよきものまも職守つとめおこたかれらをして聖󠄄所󠄃きよきところにおいてなんぢらにかはりてわれ職守つとめまもらしめたり

9 しゆヱホバかくいひたまふイスラエルの子孫ひと〴〵うちるところのもろ〳〵異邦人ことくにびとうちすべこゝろ割󠄅禮かつれいをうけずにく割󠄅禮かつれいをうけざる異邦人ことくにびとはわが聖󠄄所󠄃きよきところるべからず
 1467㌻ 
10 またレビびと迷󠄃まよへるイスラエルがその憎にくむべき偶像ぐうざうをしたひてわれすて迷󠄃まよひしときわれすてゆきたるものはそのつみかうむるべし 11 すなはかれらは聖󠄄所󠄃きよきところにありて下僕しもべとなりいへもんまもものとなりいへにて下僕しもべわざをなさん又󠄂またかれたみのために燔祭はんさいおよび犧牲いけにへ牲畜ものころたみのまへにたちてこれにつかへん〘1124㌻〙 12 彼等かれらその偶像ぐうざう前󠄃まへにてたみつかヘイスラエルのいへつまづかせてつみにおちいらしめたるがゆゑしゆヱホバわれをあげてかれらをばつかれらをしてそのつみかうむらしめたり 13 かれらはわれ近󠄃ちかづきて祭司さいしつとめをなすべからず至聖󠄄所󠄃いときよきところにきたりわがもろ〳〵聖󠄄きよもの近󠄃ちかよるべからずそのはぢとそのおこなひしもろ〳〵憎にくむべきことどもむくいかうむるべし 14 われかれらをして宮守いへもり職務つとめをおこなはしめみやもろ〳〵わざおよびそのうちおこなふべきもろ〳〵ことなさしむべし

15 されどザドクのすゑなるレビの祭司さいしすなはちイスラエルの子孫ひと〴〵われすて迷󠄃謬まよひときにわが聖󠄄所󠄃きよきところ職守つとめまもりたるものどもわれ近󠄃ちかづきてつかわがまへにあぶらをわれにさゝげんしゆヱホバこれをふなり 16 すなは彼等かれらわが聖󠄄所󠄃きよきところにいりだいにちかづきてわれつかへわが職守つとめまもるべし 17 彼等かれら內庭うちにはもんにいるとき麻󠄃あさころもきるべし內庭うちにはもんおよびいへにおいてつとめをなすとき毛服󠄃けごろもにつくべからず 18 かうべには麻󠄃あさかんむりをいただきこしには麻󠄃あさはかま穿うがつべしあせのいづるごとくにをよそほふべからず 19 かれ外庭そとにはにいづるときすなはち外庭そとにはにいでてたみときはそのつとめをなせるところの衣服󠄃ころもぬぎてこれを聖󠄄きよしつほか衣服󠄃ころもをつくべしこれその服󠄃ころもをもてたみ聖󠄄きよくすることなからんためなり 20 かれあたまそるべからず又󠄂またかみながのばすべからずその頭髮かみのけるべし 21 祭司さいしたるもの內庭うちにはいるときにさけをのむべからず 22 又󠄂また寡婦󠄃やもめおよびさられたる婦󠄃をんなつまにめとるべからずたゞイスラエルのいへしゆつなる處女をとめめとるべし又󠄂また祭司さいしつまやもめとなりしものめとるべし
 1468㌻ 
23 かれらわがたみをし聖󠄄きよものつねもの區別わかちおよびけがれたるもの潔󠄄いさぎよもの區別わかちこれしらしむべし 24 爭論あらそひあるときかれ起󠄃たちちて判󠄄决さばわが定例さだめにしたがひて斷决さばきをなさんもろ〳〵節󠄄期いはひにおいてかれらわがおきてのりまもるべく又󠄂またわが安息日あんそくにち聖󠄄きよくすべし 25 死人しにんもとにいたりてけがすべからずたゞ父󠄃ちゝのためはゝのため息子むすこのため息女むすめのため兄弟きやうだいのためをつとなき姉妹しまいのためにはけがすも 26 かゝひとにはその潔󠄄齋きよめのちなほ七日なぬかかぞくはふべし 27 かれ聖󠄄所󠄃きよきところにいたり內庭うちにはにいり聖󠄄所󠄃きよきところにてつとめ執行とりおこなには罪祭ざいさいさゝぐべししゆヱホバこれを

28 かれらの產業さんげふこれなりすなはわれこれが產業さんげふたりなんぢらイスラエルのうちにてかれらに所󠄃有もちものあたふべからずわれすなはちこれが所󠄃有もちものたるなり 29 祭物さいもつおよび罪祭ざいさい愆祭けんさいもの是等これら彼等かれら食󠄃くらふべしすべてイスラエルのうち奉納󠄃物をさめものかれらに 30 すべてもの初實はつなりはつおよびすべなんぢらがさゝぐるもろ〳〵献物ささげものみな祭司さいしすべし汝等なんぢらそのすべて麥粉むぎこはつ祭司さいしあたふべしこれなんぢいへ幸福さいはひあらしめんためなり〘1125㌻〙 31 とりにもあれけものにもあれすべみづかにたるもの又󠄂またさきころされしものをば祭司さいしたるもの食󠄃くらふべからず

第45章

1 なんぢくじをひきをわかちて產業さんげふとなすとき一分󠄃いちぶん聖󠄄きよものとなしてヱホバにさゝぐべしそのながさは二まんせんはばは一まんなるべしこれその四方しはう周󠄃圍まはりすべ聖󠄄きよ 2 このうち聖󠄄所󠄃きよきところぞくするものながさひやくはばひやくにして周󠄃圍まはり四角しかくなり又󠄂また五十キユビトの隙地あきちその周󠄃圍まはりにあり 3 なんぢこのはかりたるところよりながさまんせんはばまんはかるべしこのうちに聖󠄄所󠄃きよきところ至聖󠄄所󠄃いときよきところまうくべし 4 これ聖󠄄場きよきばなりヱホバに近󠄃ちかづきつかふる聖󠄄所󠄃きよきところ役者つかへびとなる祭司さいしぞくすべしこれかれらのいへてまた聖󠄄所󠄃きよきところまうくる聖󠄄地せいちなり
 1469㌻ 
5 又󠄂またながさまんせんはばまんところいへつかふるレビびとぞくその所󠄃有もちものに二十のしつあるべし 6 そのさゝげたる聖󠄄地せいちならびてなんぢはばせんながさまんせんところ分󠄃わかまち所󠄃有もちものとなすべしこれはイスラエルの全󠄃家ぜんかぞく 7 又󠄂またきみたるもの分󠄃ぶんはかのさゝげたる聖󠄄地せいちまち所󠄃有もちもの此處こなた彼處かなたにありさゝげたる聖󠄄地せいち沿まち所󠄃有もちもの沿西にし西にしにわたりひがしひがしわたるべし西にしはてよりひがしはてまでそのながさ支派わかれ分󠄃ぶんひとつひと 8 イスラエルのうちかれもつところのものにありわがきみたちかさねてわがたみ虐󠄃しへたぐることなくイスラエルのいへにその支派わかれにしたがひてあたへおかん

9 しゆヱホバかくいひたまふイスラエルの君等きみたちなんぢたることを虐󠄃しへたぐることとかすむること公道󠄃おほやけ公義ただしきおこなわがたみ逐󠄃放おひはなすことをやめしゆヱホバこれを 10 なんぢ公平󠄃ただし權衡はかり公平󠄃ただしきエパ公平󠄃ただしきバテをもちふべし 11 エパとバテとはそのりやうおなじうすべしすなはちバテもホメルの十分󠄃一をれエパもホメルの十分󠄃一をるべしホメルにじゆんじてその度量どりやうさだむべし 12 シケルは二十ゲラにあたる二十シケル二十五シケル十五シケルを汝等なんぢらマネとなすべし

13 なんぢらがさゝぐべき献物ささげもののごとし一ホメルの小麥こむぎうちよりエパの六分󠄃一をさゝげ一ホメルの大麥おほむぎうちよりエパの六分󠄃一をさゝぐべし 14 あぶらのりあぶらのバテはかくのごとし一コルのうちよりバテの十分󠄃一をさゝぐべしコルは十バテをいるものにてすなはちホメルなり十バテ一ホメルとなればなり 15 又󠄂またイスラエルのゆたかなるよりむれひやくごとに一箇ひとつひつじいだして素祭そさいおよび燔祭はんさい 酬恩祭しうおんさいものそなたみつみあがなふことにもちひしむべししゆヱホバこれを 16 くにたみみなこの獻物ささげものをイスラエルのきみにもちきたるべし〘1126㌻〙 17 又󠄂またきみたるもの祭日さいじつ朔日ついたち安息日あんそくにちおよびイスラエルのいへもろ〳〵節󠄄期いはひ燔祭はんさい 素祭そさい 灌祭くわんさいさゝぐべしすなはかれイスラエルのいへ贖罪あがなひをなすために罪祭ざいさい 素祭そさい 燔祭はんさい 酬恩祭しうおんさい執行とりおこなふべし

 1470㌻ 
18 しゆヱホバかくいひたまふ正月しやうぐわつ元日ぐわんじつなんぢなる全󠄃まつた牡牛をうし聖󠄄所󠄃きよきところきよむべし 19 又󠄂また祭司さいし罪祭ざいさいものりて殿いへ門柱かどばしらにぬりだんかさね四隅よすみ內庭うちにはもんはしらぬるべし 20 つき七日なぬか汝等なんぢらまた迷󠄃まよひとおよびつたなもののためにかくなして殿いへのためにあがなひをなすべし

21 正月しやうがつの十四なんぢ逾越節󠄄すぎこしまも七日なぬかあひだいはひをなし無酵たねいれぬパンを食󠄃くらふべし 22 そのきみおのれのため又󠄂またくにすべてたみのために牡牛をうしそなへて罪祭ざいさいとなし 23 七日なぬか節󠄄筵いはひあひだ七箇ななつ牡牛をうし七箇ななつ牡羊をひつじ全󠄃まつたもの日々ひび七日なぬかあひだそなへてヱホバに燔祭はんさいとなし又󠄂また牡山羊をやぎ日々ひびそなへて罪祭ざいさいとなすべし 24 かれまた素祭そさいとして一エパを牡牛をうしのために一エパを牡山羊をやぎのためにそなあぶら一ヒンをエパにくはふべし 25ぐわつの十五にち節󠄄筵いはひかれまた罪祭ざいさい 燔祭はんさい 素祭そさいおよびあぶらかくのごとく七日なぬかあひだそなふべし

第46章

1 しゆヱホバかくいひたまふ內庭うちには東向ひがしむきもん事務わざをなすところの六日むいかあひだ安息日あんそくにちにこれをひら又󠄂また月朔ついたちにこれをひらくべし 2 きみたるものそとよりもんらうみちをとほりてもんはしらかたはらつべし祭司さいしそのときかれのため燔祭はんさい酬恩祭しうおんさいそなふべしかれもんしきみにおいて禮拜をがみをなしていづべしたゞもんくれまでとづべからず 3 くにたみ安息日あんそくにち月朔ついたちとにそのもん入口いりくちにおいてヱホバの前󠄃まへ禮拜をがみをなすべし 4 きみ安息日あんそくにちにヱホバにさゝぐる燔祭はんさいにはむつ全󠄃まつた羔羊こひつじひとつ全󠄃まつた牡羊をひつじもちふべし 5 又󠄂また素祭そさい牡羊をひつじのために一エパをもちふべし羔羊こひつじのためにもちふる素祭そさいはそのいだしうるほどもてし一エパにあぶら一ヒンをくはふべし

6 月朔ついたちにはなる一頭ひとつ全󠄃まつた牡牛をうしおよびむつ羔羊こひつじひとつ牡羊をひつじ全󠄃まつたものもちふべし 7 素祭そさいうしのために一エパ牡羊をひつじのために一エパ羔羊こひつじのためにそののおよぶほどそなへ一エパにあぶら一ヒンをくはふべし 8 きみきたときもんらうみちよりりまたそのみちよりいづべし

 1471㌻ 
9 くにたみ祭日さいじつにヱホバの前󠄃まへきたとききたもんよりいりて禮拜をがみをなせるものみなみもんよりみなみもんよりものきたもんよりいづべしそのいりりたるもんよりかへるべからず眞直ますぐ進󠄃すゝみていづべし 10 きみかれらのうちにありてそのときりそのいづときいづべし 11 祭日さいじつ祝日いはひびには素祭そさいとしてうしのために一エパ牡羊をひつじのために一エパ羔羊こひつじのためにそのいだほどそなへ一エパにあぶら一ヒンをくはふべし〘1127㌻〙 12 きみもしみづかこのんでヱホバに燔祭はんさいそなへんとし又󠄂またみづかこのんで酬恩祭しうおんさいそなへんとせばかれのために東向ひがしむきもんひらくべしかれ安息日あんそくにちなすごとくその燔祭はんさい酬恩祭しうおんさいそなふべし又󠄂またかれいでたるときはそのいでたるあともんとづべし

13 なんぢ日々ひび一歳いつさい全󠄃まつた羔羊こひつじ一箇ひとつ燔祭はんさいとしてヱホバにそなふべしすなは朝󠄃あしたごとにこれをそなふべし 14 なんぢ朝󠄃あしたごとに素祭そさいをこれにくはふべしすなはち一エパの六分󠄃一と麥粉むぎこうるほあぶら一ヒンの三分󠄃一とを素祭そさいとしてヱホバにさゝぐべしこれ長久とこしなへつづくところの例典のりなり 15 すなは朝󠄃あしたごとに羔羊こひつじ素祭そさいあぶらとを燔祭はんさいにそなへてやむことなかるべし

16 しゆヱホバかくいひたまふきみもしその一人ひとり讓物ゆづりものをなすときこれそのひと產業さんげふとなりその子孫しそんつたはりてこれ所󠄃有もちものとなるべし 17 されもしその產業さんげふうちをそのしもべ一人ひとりあたふるときこれ解放ときはなしとしまでそのひとぞく遂󠄅つひきみにかへるべしかれ產業さんげふたゞその子孫しそんにのみつたはるべきなり 18 きみたるものたみ產業さんげふとりたみをその所󠄃有もちものより逐󠄃放おひはなすべからずたゞおのれ所󠄃有もちものうちをそのつたふべしこれわがたみのその所󠄃有もちものをはなれてちることなからんためなり

19 かくかれもんわき入口いりくちよりわれをたづさへいりて北向きたむきなる祭司さいし聖󠄄きよしつにいたるに西にしおく一箇ひとつところあり 20 かれわれにいひけるはこれ祭司さいし愆祭けんさいおよび罪祭ざいさいもの 素祭そさいものやくところなりかくするはこれを外庭そとにはたづさへいでてたみ聖󠄄きよくすることなからんためなり
 1472㌻ 
21 かれまたわれ外庭そとにはたづさへいだしてには四隅よすみをとほらしむるにには隅々すみ〴〵にまたにはあり 22 すなはには四隅よすみにはまうけありてそのながさ四十キユビトひろさ三十キユビトなり四隅よすみところその寸尺すんしやくみなおな 23 すべてそのよつ周󠄃圍まはりなるその建物たてものした烹飪にやきところ造󠄃つくりてあり 24 かれわれにいひけるは是等これらいへ役者つかへびとたみ犧牲いけにへもの厨房くりやなり

第47章

1 かくてかれわれいへもんたづさへかへりしがいへしきみしたよりみづひがしかたながいづるありいへおもてひがしにむかひをりそのみづしたよりいへみぎかたよりしてだんみなみよりながくだ 2 かれきたもんみちよりわれたづさへいだして外面そとをまはらしめひがしにむかふそともんにいたらしむるにみづもんみぎかたよりなが

3 そのひとひがし進󠄃すゝ度繩はかりなはもちて一せんキユビトをはかわれみづをわたらしむるにみづ踝骨くるぶしにまでおよぶ〘1128㌻〙 4 かれまた一せんはかわれわたらしむるにみづひざにまでおよぶしかしてまた一せんはかわれわたらしむるにみづこしにまでおよ 5 かれまた一せんはかるにはやわがわたるあたはざるかはとなりみづたかくしておよぐほどのみづとなり徒渉かちわたりすべからざるかはとはなりぬ

6 かれわれにいひけるはひとなんぢこれをとめたるやとすなはかはきし沿そひわれひきかへれり 7 われかへるにかはきし此方こなた彼方かなたはなは衆多おほく樹々きぎたてるあり 8 かれわれにふこのみづひがしさかひながれゆきアラバにおちくだりてうみこれうみればそのみづすなはち 9 およこのかはゆくところにはもろ〳〵うごくところの生物いきものみないき又󠄂またはなは衆多おほくうをあるべしこのみづいたるところにていやすことをなせばなりこのかはのいたるところにてはものみないくべきなり 10 漁者すなどるものそのかたはらたゝんエンゲデよりエネグライムまではあみところとなるべしそのうをはそのるゐにしたがひて大海おほうみうをのごとくはなはおほからん 11 たゞしその澤地さは濕地ぬまとはいゆることあらずして鹽地しほちとなりをるべし 12 かはかたはらそのきし此旁こなた彼旁かなた食󠄃くらはるるむすもろ〳〵おひそだたんそのかれずそのたえ月々つき〴〵あたらしきをむすぶべしこれそのみづかの聖󠄄所󠄃きよきところよりながれいづればなりその食󠄃しよくとなりそのくすりとならん

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13 しゆヱホバかくいひたまふなんぢらイスラエルの十二の支派わかれうち分󠄃わかちてその產業さんげふとなさしむるにはそのさかひかくさだむべしヨセフは二分󠄃ぶんべきなり 14 なんぢ各々おの〳〵ひとしくこれ產業さんげふとすべしこれをあげてなんぢらの先祖せんぞたちあたへしものなりかくこのなんぢらにして產業さんげふとならん

15 さかひのごとしきた大海おほうみよりヘテロンのみちをへてゼダデのかたにいたり 16 ハマテ、ベロクにいたりダマスコのさかひとハマテのさかひあひだなるシブライムにいたりハウランのさかひなるハザルハテコンにいたる 17 うみよりのさかひはダマスコのさかひのハザルエノンにいたるきたかたにおいてはハマテそのさかひたりきたかたかくのごとし 18 ひがしかたはハウラン、ダマスコ、ギレアデとイスラエルのとのあひだにヨルダンありなんぢらかのさかひよりひがしうみまでをはかるべしひがしかたかくのごとし 19 みなみかたはタマルよりメリボテカデシにおよびかは沿そひ大海おほうみにいたるみなみかたかくのごとし 20 西にしかた大海おほうみにしてこのさかひよりハマテにおよぶ西にしかたかくのごとし

21 なんぢらイスラエルの支派わかれにしたがひてこのなんぢらのうちにわかつべし 22 なんぢくじをもてこれなんぢらのうち分󠄃わか又󠄂またなんぢらのうちにをりてなんぢらのうち子等こどももうけたる異邦人ことくにびとうち分󠄃わかちて產業さんげふとなすべしかゝひとなんぢらにおけることイスラエルの子孫ひと〴〵うちうまれたる本國人ほんごくじんのごとしかれらもなんぢらとともくじをひきてイスラエルの支派わかれうち〘1129㌻〙 23 異邦人ことくにびとにはその住󠄃すむところの支派わかれうちにてなんぢこれ產業さんげふあたふべししゆヱホバこれをいひたまふ

第48章

1 支派わかれかくのごとしダンの一分󠄃ぶんきたはてよりヘテロンのみちかたはらにいたりハマテにいたりきたにおもむきてダマスコのさかひなるハザルエノンにいたりハマテのかたはらにおよぶこれそのひがしかた西にしかたなり
 1474㌻ 
2 アセルの一分󠄃ぶんはダンのさかひにそひてひがしかたより西にしかたにわたる 3 ナフタリの一分󠄃ぶんはアセルのさかひにそひてひがしかたより西にしかたにわたる 4 マナセの一分󠄃ぶんはナフタリのさかひにそひてひがしかたより西にしかたにわたる 5 エフライムの一分󠄃ぶんはマナセのさかひにそひてひがしかたより西にしかたにわたる 6 ルベンの一分󠄃ぶんはエフライムのさかひにそひてひがしかたより西にしかたにわたる 7 ユダの一分󠄃ぶんはルベンのさかひにそひてひがしかたより西にしかたにわたる

8 ユダのさかひにそひてひがしかたより西にしかたにわたるところをもてなんぢらがさゝぐるところの献納󠄃地ささげちとなすべしそのひろさまんせんそのひがしかたより西にしかたにわたるながさほかひとつ分󠄃ぶんのごとし聖󠄄所󠄃きよきところはそのうちにあるべし 9 すなはなんぢらがヱホバにさゝぐるところの献納󠄃地ささげちながさまんせんひろさまんなるべし 10 この聖󠄄きよ献納󠄃地ささげち祭司さいしぞくきたは二まんせん西にしひろさまんひがしひろさまんみなみながさまんせんヱホバの聖󠄄所󠄃きよきところそのうちにあるべし 11 ザドクの子孫しそんたるものすなはち職守つとめをまもりイスラエルの子孫ひと〴〵迷󠄃謬まよひときにレビびと迷󠄃まよひしごとく迷󠄃まよはざりしものうち聖󠄄別きよめられて祭司さいしとなれるものこれぞくすべし 12 そのさゝげたるうちより一分󠄃ぶん至聖󠄄いときよ献納󠄃地ささげちかれらにぞくしてレビの境界さかひ沿

13 レビびと祭司さいしにならびてそのながさまんせんひろさまんなりすなはちそのすべてながさまんせんそのひろさまんなり 14 かれらこれをうるべからずかふべからず又󠄂またその初實はつなりひとにわたすべからずこれヱホバにぞくする聖󠄄物きよきものなればなり

15 かのまんせんところ沿そひのこれるひろさせんところ俗地ぞくちにしてまち住󠄃家すみかまうくべし又󠄂また郊地かうちとなすべしまちそのうちにあるべし 16 その廣狹ひろさのごとしきたかたせんひやくみなみかたせんひやくひがしかたせんひやく西にしかたせんひやく 17 まち郊地かうちきたひやく五十みなみひやく五十ひがしひやく五十西にしひやく五十〘1130㌻〙 18 聖󠄄きよ献納󠄃地ささげちにならびてのこれるところながさひがしへ一まん西にしへ一まんなりこれ聖󠄄きよ献納󠄃地ささげちまたびその產物さんぶつまち役人やくにん食󠄃物くひものとなるべし
 1475㌻ 
19 まち役人やくにんはイスラエルのすべて支派わかれよりいでてそのつとめをなすべし 20 その献納󠄃地ささげち惣體そうたいたてまんせんよこまんせんなりこの聖󠄄きよ献納󠄃地ささげちの四分󠄃ぶんの一にあたるところとりまち所󠄃有もちものとなすべし

21 聖󠄄きよ献納󠄃地ささげちまち所󠄃有もちものとの此旁こなた彼旁かなたのこれるところきみぞくすべしこれはすなはち献納󠄃地ささげちの二まんせんなる所󠄃ところ沿そひひがしさかひにいたり西にしはかの二まんせんなる所󠄃ところにそひて西にしさかひいたりて支派わかれ分󠄃ぶん相並あひならこれきみぞくすべし聖󠄄《 22 きみぞくする所󠄃ところ中間なかにあるレビびと所󠄃有もちものまち所󠄃有もちもの兩傍りやうはうユダのさかひとベニヤミンのさかひあひだにある所󠄃ところきみ所󠄃有もちものたり

23 そのほか支派わかれはベニヤミンの一分󠄃ぶんひがしかたより西にしかたにわたる 24 シメオンの一分󠄃ぶんはベニヤミンのさかひにそひてひがしかたより西にしかたにわたる 25 イッサカルの一分󠄃ぶんはシメオンのさかひにそひてひがしかたより西にしかたにわたる 26 ゼブルンの一分󠄃ぶんはイッサカルのさかひにそひてひがしかたより西にしかたにわたる 27 ガドの一分󠄃ぶんはゼブルンのさかひにそひてひがしかたより西にしかたにわたる 28 みなみかたはそのさかひガドの境界さかひにそひてタマルよりメリボテカデシにおよびかは沿そひ大海おほうみにいたる 29 これなんぢらがくじをもてイスラエルの支派わかれうちにわかちて產業さんげふとなすべきなりその分󠄃ぶんかくのごとししゆヱホバこれをいひたまふ

30 まち出口でぐちかくのごとしすなはちきたかたひろさせんひやくあり 31 まちもんはイスラエルの支流わかれにしたがひきたみつありすなはちルベンのもんひとつユダのもんひとつレビのもんひとつ 32 ひがしかたも四せんひやくにしてみつもんありすなはちヨセフのもんひとつベニヤミンのもんひとつダンのもんひとつ 33 みなみかたも四せんひやくにしてみつもんありすなはちシメオンのもんひとつイツサカルのもんひとつゼブルンのもんひとつ
 1476㌻ 
34 西にしかたも四せんひやくにしてそのもんみつありすなはちガドのもんひとつアセルのもんひとつナフタリのもんひとつ 35 四周󠄃まはりは一まんせんありまちこのよりヱホバこゝいますと〘1131㌻〙
 1477㌻